国分寺五郎

定年後、在宅で医薬品関連の資料作成の仕事を細々と続けてきた、71歳のジジーです。その細…

国分寺五郎

定年後、在宅で医薬品関連の資料作成の仕事を細々と続けてきた、71歳のジジーです。その細々が極細となり、やや余裕が出来たので、創作活動を始めてみました。2023年までは自転車の旅と登山が主なテーマだったのですが、2024年からは料理についても綴っていこうと思っています。

記事一覧

国分寺五郎のオヤジメシ料理帖 -サラミピザ-

はじめにピザは、西洋のお好み焼きというふれこみで、学生のころに初めて食べた。お好み焼きと違って、ちょっと贅沢な味がした。比較的安価に家でも作れることが分かり、今…

国分寺五郎
1か月前
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国分寺五郎のオヤジメシ料理帖 -ペンネグラタンとパンプキンスープ-

はじめに50年前、地元の大学に現役合格したご褒美に関西を旅行した。当時、枚方にいた叔母の家に泊まり、初めてグラタンなるものを食した。叔母は都会的な雰囲気を漂わせ、…

国分寺五郎
2か月前
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国分寺五郎のオヤジスイーツ料理帖 - 紅玉入りパウンドケーキ -

はじめに紅玉は秋口が旬で、それを過ぎるとスーパーで見かけなくなる。それでも、時に、ポツンと出回ることがあり、もうすぐ3月という時期に、思いがけずに紅玉が見当たっ…

国分寺五郎
2か月前
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国分寺五郎のオヤジメシ料理帖 -なんちゃってツマミ集(大根葉の漬物、紅白なます、たたき胡瓜の昆布あえ、松前漬け、食べるい…

はじめに本物の酒飲みは、お酒を飲んでる間は、酒がまずくなるからということで、米の飯は食べないという。そして〆の飯といって、最後にご飯を食べるらしい。一方、炭水化…

国分寺五郎
2か月前
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国分寺五郎のオヤジメシ料理帖 -嫁がいぬまにポークソテー-

はじめにのっけから余談になるが、私が興味を引かれた最近の話題として、①櫻井よしこさんの国防に関連する発言、そして②上川陽子外相への麻生さんの容姿言及発言をめぐる…

国分寺五郎
3か月前
4

国分寺五郎のオヤジメシ料理帖 -味噌つくりから味噌汁まで-

はじめに毎年2月に味噌を仕込み、半年かけて熟成させ、夏を越えた9月から食べ始めることにしている。今年は、その解禁日に、味噌汁、ナスの味噌炒め、そしてブロッコリの酢…

国分寺五郎
3か月前
7

国分寺五郎のオヤジメシ料理帖 -白菜漬け-

はじめに毎年、11月下旬になると漬物用白菜がスーパーに並びだす。普通は1玉200円から300円ほど。鍋用白菜でももちろん作れるが、割高になって年金生活者には手が出ない。 …

国分寺五郎
3か月前
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国分寺五郎のオヤジメシ料理帖 -ワンタン-

はじめに本日のお題はワンタン。立春を控えた1月下旬、温かい料理でもてなすと、女房殿の顔も綻ぶこと間違いなし。夫婦円満、家庭内平和を保障する一杯となる。御飯とワン…

国分寺五郎
3か月前
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国分寺五郎のオヤジスイーツ料理帖 - ブラウニー -

はじめに今回のタイトルは、なんと、オヤジスイーツでブラウニー。ホワイトデーなぞ待ちきれないので、バレンタインデーに、糟糠の妻に日ごろの感謝と愛を込め、チョコレー…

国分寺五郎
4か月前
7

国分寺五郎のオヤジメシ料理帖 -舞茸とベーコンのペペロンチーノ-

はじめに今回のお題は、スパゲッティ。前回は饂飩で、今回はスパゲッティー。なんや炭水化物ばかりではないかとの声が聞こえてきそうだ。お米は一切食べないと言い放ち、炭…

国分寺五郎
4か月前
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国分寺五郎のオヤジメシ料理帖 -お昼のまかない饂飩-

はじめに本屋に行くと料理本のコーナーが必ずある。それらの本をつらつら眺めていて気付いたのだが、男を対象にしたものはあまり見たことがない。ましてや定年後のオヤジを…

国分寺五郎
4か月前
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アラ古希ジイジの山歩き帳 都県境尾根(有間ダム-棒ノ峰-日向沢ノ峰-奥多摩駅)

都県境尾根歩きの第3回目となる今回の最高標高は1356mの日向沢ノ峰で、7月16日の炎天下、年齢の割にややハードなコースへの挑戦となった。 1回目の小沢峠までのコースでは…

国分寺五郎
9か月前
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アラ古希ジイジの山歩き帳 都県境尾根(上成木-小沢峠-黒山-棒ノ嶺往復-黒山-岩茸石山-高水山-軍畑駅)

前回は2月に都県境尾根の始まりである成木尾根を小沢峠まで歩いた。いろいろあって6月になってしまったが、引き続き雲取山を目指し、成木尾根を黒山まで、そして棒ノ嶺を往…

国分寺五郎
11か月前
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アラ古希ジイジのチャリンコ日誌 四国一周1000km10日間 

今治から尾道に渡るしまなみ海道は、自転車を趣味とする人々のいわば聖地となっていて、今回の私の自転車の旅も最初はしまなみ海道でフィナーレを迎えるはずだった。ところ…

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アラ古希ジイジの山歩き帳 都県境尾根(成木尾根 安楽寺~小沢峠)

高齢になると下半身の衰えが目立ってくる。なんとかしないとと思っているうちに齢70を超え、いよいよ危なくなってきた。昔やったことがある山登りを再開し、下半身の立て直…

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アラ古希ジイジのチャリンコ日誌 たまリバー+荒サイ=186km(1,000万人)

多摩川、霞川、入間川、荒川、湾岸と東京の水辺をたどる186kmのコースをめぐってきた。この囲みの中にはおそらく1,000万人近くの人々が、それぞれの人生を歩んでいるものと…

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国分寺五郎のオヤジメシ料理帖 -サラミピザ-

国分寺五郎のオヤジメシ料理帖 -サラミピザ-

はじめにピザは、西洋のお好み焼きというふれこみで、学生のころに初めて食べた。お好み焼きと違って、ちょっと贅沢な味がした。比較的安価に家でも作れることが分かり、今では月一度ぐらいと頻繁に焼いている。それでもアルコールが入って締まりがなくなった顔で、「贅沢やねー!」を繰り返しながら食べている。厨房に立つことを苦手としている同世代の方々に是非作ってもらいたい料理である。自分で焼いたピザで、おしゃれで贅沢

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国分寺五郎のオヤジメシ料理帖 -ペンネグラタンとパンプキンスープ-

国分寺五郎のオヤジメシ料理帖 -ペンネグラタンとパンプキンスープ-

はじめに50年前、地元の大学に現役合格したご褒美に関西を旅行した。当時、枚方にいた叔母の家に泊まり、初めてグラタンなるものを食した。叔母は都会的な雰囲気を漂わせ、その住む家も、作る料理も田舎育ちの私には超モダンに映った。今ではグラタンは月に一度は作る得意料理の一つとなったが、若いころの都会生活への憧れを思い出させてくれる大切な料理である。

本日のお題:グラタンとパンプキンスープグラタンのベースは

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国分寺五郎のオヤジスイーツ料理帖 - 紅玉入りパウンドケーキ -

国分寺五郎のオヤジスイーツ料理帖 - 紅玉入りパウンドケーキ -

はじめに紅玉は秋口が旬で、それを過ぎるとスーパーで見かけなくなる。それでも、時に、ポツンと出回ることがあり、もうすぐ3月という時期に、思いがけずに紅玉が見当たった。1袋(6個入り)を買い求めて、コンポートを作り、紅玉入りパウンドケーキを焼いた。

設備投資パウンドケーキの焼き型:3台までオーブンで一度に焼けるので、ガラス製、金属製、そして底が取れる金属製の3台を持っている。紙製の型も売っていて、ま

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国分寺五郎のオヤジメシ料理帖 -なんちゃってツマミ集(大根葉の漬物、紅白なます、たたき胡瓜の昆布あえ、松前漬け、食べるいりこの佃煮)-

国分寺五郎のオヤジメシ料理帖 -なんちゃってツマミ集(大根葉の漬物、紅白なます、たたき胡瓜の昆布あえ、松前漬け、食べるいりこの佃煮)-

はじめに本物の酒飲みは、お酒を飲んでる間は、酒がまずくなるからということで、米の飯は食べないという。そして〆の飯といって、最後にご飯を食べるらしい。一方、炭水化物大好き人間の私としては、ご飯を美味しく食べるため、お酒があるので、飲み始めると同時にご飯も食べる。ご飯と一緒だと酒がまずくなるという話も全く実感しない。運動中に水を飲むとバテルとの一昔前の絶対的戒めと同じく、一種の迷信のたぐいだとすら思え

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国分寺五郎のオヤジメシ料理帖 -嫁がいぬまにポークソテー-

国分寺五郎のオヤジメシ料理帖 -嫁がいぬまにポークソテー-

はじめにのっけから余談になるが、私が興味を引かれた最近の話題として、①櫻井よしこさんの国防に関連する発言、そして②上川陽子外相への麻生さんの容姿言及発言をめぐるネット上の論争がある。

①については、”安全なところにいる人の話を聞くな” というのが一つの見解となりつつある。平和憲法があったから朝鮮戦争やベトナム戦争に参戦しないで済んだという見方がある。平和憲法があったから、私自身も戦争に引っ張られ

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国分寺五郎のオヤジメシ料理帖 -味噌つくりから味噌汁まで-

国分寺五郎のオヤジメシ料理帖 -味噌つくりから味噌汁まで-

はじめに毎年2月に味噌を仕込み、半年かけて熟成させ、夏を越えた9月から食べ始めることにしている。今年は、その解禁日に、味噌汁、ナスの味噌炒め、そしてブロッコリの酢ぬたあえを作り、丁度そのころ熟成する梅酒を添え、味噌解禁祝いを行おうと考えている。それで、途中、5月の天地返し作業をはさみ、9月までの足掛け8ヵ月の味噌つくりをドキュメントすることにした。

20年ほど前、味噌の作り方が書いてある新聞記事

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国分寺五郎のオヤジメシ料理帖 -白菜漬け-

国分寺五郎のオヤジメシ料理帖 -白菜漬け-

はじめに毎年、11月下旬になると漬物用白菜がスーパーに並びだす。普通は1玉200円から300円ほど。鍋用白菜でももちろん作れるが、割高になって年金生活者には手が出ない。

走りのころは待ちかねたように、3月の仕舞のころは名残惜しそうに白菜を買い求める。漬物用白菜が出回る間はサラダを作る必要があまりなく、その意味でも大変重宝している。季節を感じさせてくれる大切な食材である。

設備投資漬物容器:落と

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国分寺五郎のオヤジメシ料理帖 -ワンタン-

国分寺五郎のオヤジメシ料理帖 -ワンタン-

はじめに本日のお題はワンタン。立春を控えた1月下旬、温かい料理でもてなすと、女房殿の顔も綻ぶこと間違いなし。夫婦円満、家庭内平和を保障する一杯となる。御飯とワンタンに、白菜漬けなどを添えれば夕食は成立する。上戸の女房殿では、梅酒もお忘れなく。

本日のお題:ワンタンワンタンは作り方が袋に書いてあり、超簡単。30枚入りで、翌日まで2日間かけて食べれば、女房殿の受けもさらによろしいかと思われる。

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国分寺五郎のオヤジスイーツ料理帖 - ブラウニー -

国分寺五郎のオヤジスイーツ料理帖 - ブラウニー -

はじめに今回のタイトルは、なんと、オヤジスイーツでブラウニー。ホワイトデーなぞ待ちきれないので、バレンタインデーに、糟糠の妻に日ごろの感謝と愛を込め、チョコレート菓子を捧げようという企画である。

ややもすると粗大ゴミと揶揄されることもある定年後の方々を、家庭経営において戦力化するというのがこの料理帖の目的である(その他の老若男女を排除するつもりはないが、この料理帖は ”オヤジ” すなわち定年後の

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国分寺五郎のオヤジメシ料理帖 -舞茸とベーコンのペペロンチーノ-

国分寺五郎のオヤジメシ料理帖 -舞茸とベーコンのペペロンチーノ-

はじめに今回のお題は、スパゲッティ。前回は饂飩で、今回はスパゲッティー。なんや炭水化物ばかりではないかとの声が聞こえてきそうだ。お米は一切食べないと言い放ち、炭水化物がまるで体に悪いかのように語る人についてのネットニュースを読んだことがある。何かの宗教に毒されてでもいるのだろうか。宗教でなくても痩身ビジネスの餌食になっていないか、一度かえりみて欲しい。

誤ったダイエット法にとらわれた人は、ぜひ「

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国分寺五郎のオヤジメシ料理帖 -お昼のまかない饂飩-

国分寺五郎のオヤジメシ料理帖 -お昼のまかない饂飩-

はじめに本屋に行くと料理本のコーナーが必ずある。それらの本をつらつら眺めていて気付いたのだが、男を対象にしたものはあまり見たことがない。ましてや定年後のオヤジを対象としたものはなおさらだろう。顧客となりえない人たちを商売の対象と考えないのはマーケティングのつねだが、過去には顧客となり得なかった人たちを顧客として取り込み、道を切り拓いていくのもマーケティングの基本と思われる。

平日に業スーにいくと

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アラ古希ジイジの山歩き帳 都県境尾根(有間ダム-棒ノ峰-日向沢ノ峰-奥多摩駅)

アラ古希ジイジの山歩き帳 都県境尾根(有間ダム-棒ノ峰-日向沢ノ峰-奥多摩駅)

都県境尾根歩きの第3回目となる今回の最高標高は1356mの日向沢ノ峰で、7月16日の炎天下、年齢の割にややハードなコースへの挑戦となった。

1回目の小沢峠までのコースでは都県境尾根の末端130mから登り始め505mの大峰山が最高標高で、小沢峠から再開した2回目は棒ノ峰が最高標高969mであった。今回、初めて1000mを超えて1356mと着実に標高を上げることが出来た(ちなみに最終目標の雲取山は2

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アラ古希ジイジの山歩き帳 都県境尾根(上成木-小沢峠-黒山-棒ノ嶺往復-黒山-岩茸石山-高水山-軍畑駅)

アラ古希ジイジの山歩き帳 都県境尾根(上成木-小沢峠-黒山-棒ノ嶺往復-黒山-岩茸石山-高水山-軍畑駅)

前回は2月に都県境尾根の始まりである成木尾根を小沢峠まで歩いた。いろいろあって6月になってしまったが、引き続き雲取山を目指し、成木尾根を黒山まで、そして棒ノ嶺を往復し、岩茸石山から高水山経由で軍畑駅に下るコースをたどることにした。

黒山までの成木尾根の南側(東京都側)を流れる成木川は荒川水系に属すが、黒山から棒ノ嶺の東京都側を流れるのは大丹波川で多摩川水系に属し、都県境尾根歩きも新たな段階に踏み

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アラ古希ジイジのチャリンコ日誌 四国一周1000km10日間 

アラ古希ジイジのチャリンコ日誌 四国一周1000km10日間 

今治から尾道に渡るしまなみ海道は、自転車を趣味とする人々のいわば聖地となっていて、今回の私の自転車の旅も最初はしまなみ海道でフィナーレを迎えるはずだった。ところが初日に出会った人に影響され、四国一周10日間へと旅のテーマがすり替わってしまった(Google マップは[]のクリックで拡大可)。

【1日目】徳島-海陽町大砂
快活CLUB 徳島沖浜店(18.8km)那賀川(34.6km/53.3km)

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アラ古希ジイジの山歩き帳 都県境尾根(成木尾根 安楽寺~小沢峠)

アラ古希ジイジの山歩き帳 都県境尾根(成木尾根 安楽寺~小沢峠)

高齢になると下半身の衰えが目立ってくる。なんとかしないとと思っているうちに齢70を超え、いよいよ危なくなってきた。昔やったことがある山登りを再開し、下半身の立て直しを図ることにした。

昔は沢登りというやや激しい登山をやっていて、一般道の登山を軽く見ていた。高尾山すら昨年初めて登り、奥多摩の山などほとんど行ったことがなかった。手始めに高水三山を登ったのだが、岩茸石山で弁当食べながら地図を見ていて都

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アラ古希ジイジのチャリンコ日誌 たまリバー+荒サイ=186km(1,000万人)

アラ古希ジイジのチャリンコ日誌 たまリバー+荒サイ=186km(1,000万人)

多摩川、霞川、入間川、荒川、湾岸と東京の水辺をたどる186kmのコースをめぐってきた。この囲みの中にはおそらく1,000万人近くの人々が、それぞれの人生を歩んでいるものと思うと、感慨深い。

以前、といってもずいぶん昔、このコースを12時間近くで回ったことがある。次は12時間を切るぞと、その後何回かトライしたが、かえってだんだん遅くなり、今回など寄る年波に暑さも手伝い、18時間もかかってしまった。

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