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アラ古希ジイジの山歩き帳 都県境尾根(有間ダム-棒ノ峰-日向沢ノ峰-奥多摩駅)

都県境尾根歩きの第3回目となる今回の最高標高は1356mの日向沢ノ峰で、7月16日の炎天下、年齢の割にややハードなコースへの挑戦となった。

1回目の小沢峠までのコースでは都県境尾根の末端130mから登り始め505mの大峰山が最高標高で、小沢峠から再開した2回目は棒ノ峰が最高標高969mであった。今回、初めて1000mを超えて1356mと着実に標高を上げることが出来た(ちなみに最終目標の雲取山は2017m)。

今回の出発点は荒川水系入間川の上流域、標高248mの名栗温泉さわらびの湯である。飯能駅から始発バスに乗ったが、さわらびの湯で降りたの8時前で、すでに真夏の暑さの中にあった。

バス停を8時10分に出発。左手にロックフィルダム特有のごつごつしたダム堤を見ながら登る。堤の上にはライダーがたくさんいて、人気のツーリングスポットと見受けられた。名栗湖越しに有間山方面が見え、秩父51号、その奥に秩父52号鉄塔も見えた。

名栗湖越しの有間山方面

世の中にはいろいろな趣味が存在していて、鉄塔マニアというのもある。この秩父51号についても鉄塔自体を山行のテーマとした報告がネットで閲覧できる。わが町、国分寺市のJR中央線付近にも只見幹線528号という鉄塔が立っていて、只見川から延々と続いている高圧線を支えている。

ダム堤を渡り、白谷沢登山口へ。水が流れているところまで、20分ほどしかかからなかったが、脚の筋肉の衰えと暑さで辛かった。

渓流白谷沢

ゴルジュ状に切り立った水線沿いの道を林道まで1時間30分ほどかけて登る。久しぶりの沢登りが非常に良い。

小滝の直登
スリリングな大滝のまき道

林道が見えてきたところで休憩し、長い道中に備えて粉のスポーツドリンクを溶かして1Lの水筒を調製した。林道(698m)は白谷沢が二又になっているところを通っていて、そこを過ぎると水がなくなった。林道から20分ほどで岩茸石(740m)に到着。

岩茸石

岩茸石から40分で権次入峠(893m)、さらに30分で棒ノ峰山頂(969m)に着いた。

棒ノ峰山頂

あまりの暑さで、棒ノ峰山頂では弁当タイムも含めて40分も休憩してしまった。弁当は自分で炊いた赤飯とナスのみそ炒め。前回もそうだったが、棒ノ峰山頂は大賑わいであった。
さわらびの湯(登山口)8:10-名栗湖堤 8:25-白谷沢登山口 8:40-沢に降りる 9:00-林道 10:33-岩茸石 10:53-権次入峠 11:35-棒ノ峰 12:42(4時間31分・6.6km)

棒ノ峰から都県境尾根縦走路に入ると途端に人がいなくなる。この先、私を追い抜いた人が1人、すれ違った人が4人という少なさ。道も落ち葉が積もりがちでやや不明瞭となり、稜線を外れたまき道も多く、実際にクロモ山手前ではまき道をたどり損ねて危うく道のない尾根を下りそうになった。

槙尾ノ山(945m)まではゆるい登りで問題なく着いた。有間渓谷の落合方面への道がついていた。このあたりの尾根道では、右側の北斜面のすぐ下に林道が見えた。長尾ノ丸(958m)をまき道で通過するとトラロープの急な下り道があった。

長尾ノ丸のトラロープの急な下り道

独標927mを過ぎたクロモ山手前のまき道で、南に延びる尾根に入り込みそうになり、GPSで確認作業を行い事なきを得た。GerminのGPSロガーは優れもので、道を外れたら直ちにわかるようになっている。最近、遭難物のYouTubeをよく見るのだが、道間違いを起こしやすいのはイケイケどんどん気質の人らしい。そういう人は特にGerminを持ち歩いてほしい。尾根道に戻り、クロモ山(1040m)の標識を見て一安心した。

クロモ山

続いて独標1087mの山なし山があって、このあたりから道が険しくなる。

山なし山

標高1171mには秩父50号鉄塔があり、秩父51号鉄塔へと高圧線を伸ばしていた。その先には落合へと下る道があり、有間渓谷を登山口とした蕎麦粒山への最短ルートとして利用価値があると思われた。この付近で親父と中学生ぐらいの親子連れとすれ違った。聞けばさわらびの湯から蕨山、有間山を経てここに至ったとのこと。参りました。

秩父50号鉄塔

見上げるように急な道を小幅の歩みであえぎながら登り、日向沢ノ峰(1356m)に登頂。すでに18時を回っていて、棒ノ峰からコースタイム3時間のところ、5時間20分もかかってしまった。次回に登る蕎麦粒山方面の写真を撮ってそそくさと山頂を後にした。

日向沢ノ峰より都県境尾根

棒ノ峰 12:42-槙尾ノ山 13:28-長尾ノ丸 14:21-独標927m 14:43-クロモ山(1040m) 15:38-独標1087m(山なし山) 16:07-秩父50号鉄塔 16:54-日向沢ノ峰 18:01(累計 9時間50分・13.6km)

日向沢ノ峰から踊平、そしてトンネルがある林道へと下った。あたりは暗くなり始めたが、林道とはいえども昔みたいに走って下ることは出来なかった。ときどき鹿が出没し、10mほどの至近距離まで近づくこともあった。突進してこないようにライトを照らしながら進んだ。

夕闇迫る林道歩き

都道日原鍾乳洞線に出る林道ゲートを抜けて一安心。ほぼあきらめていたが、念のため奥多摩駅発最終便をチェックすると何と23時が最終便。疲れた身体に鞭うって奥多摩駅へと急いだ。棒ノ峰までが4時間30分、さらに日向沢ノ峰までが5時間20分、そして奥多摩駅までが4時間50分で合計14時間40分が本日のサマリーとなった。

日向沢ノ峰 18:01-踊平 18:31-林道トンネル 18:35-林道支線 19:21-滝上橋 19:43-川苔山登山口 20:41-林道ゲート 21:31-奥多摩駅 22:54(累計 14時間43分・28.4km)


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