国分寺五郎のオヤジスイーツ料理帖 - ブラウニー -
はじめに
今回のタイトルは、なんと、オヤジスイーツでブラウニー。ホワイトデーなぞ待ちきれないので、バレンタインデーに、糟糠の妻に日ごろの感謝と愛を込め、チョコレート菓子を捧げようという企画である。
ややもすると粗大ゴミと揶揄されることもある定年後の方々を、家庭経営において戦力化するというのがこの料理帖の目的である(その他の老若男女を排除するつもりはないが、この料理帖は ”オヤジ” すなわち定年後の男性妻帯者をターゲットとしている)。
オヤジたちの潜在的な料理力が顕在化し、家庭経営の一大戦力ともなれば、ますます夫婦円満となり、さらには外食も控えるようになり、老後破産の対策にもなると、わたくしは本気で思っている。そのような願いを込めてこの料理帖ではオヤジをターゲットとしている。
今回は、オヤジスイーツとして、初心者にも比較的簡単にできるブラウニーを選んでみた。バレンタインデーに突然ブラウニーを捧げられたら、女房殿は旦那を見直し、もしかしたら惚れ直すこともあるかもしれない。
設備投資
①教科書:”NHK 今日の料理 お菓子大百科 (焼き菓子とケーキ編) 1998年”を参照した。料理本は、掲載されている料理の一つでも物にできれば御の字。このお菓子の料理本は20年以上愛用している。
②はかり:粉類をつかう料理には必須。風袋を乗せて、ONすればゼロ g表示となる。
②篩(ふるい):ケーキづくりに必須の道具。粉類の固まりをほぐし、混ぜ合わせた粉類を均等化し、空気を含ませてフワッとさせる目的で使用する。
③ブラウニー型:普通のバットで事足りるが、思い切って設備投資しよう。自分用の道具を揃えるのも家庭内料理研究の長続きの秘訣と心得るべし。
本日のお題:ブラウニー
ブラウニーは、アメリカ生まれのクルミ入りのチョコレートケーキ。湯せんで熔かしたチョコレートを溶き卵に加え、それに粉類とクルミを加え、型に流し込んでオーブンで焼くだけという極めてシンプルな焼き菓子である。
10年以上前、息子の結婚式の二次会のお土産に、パテシエ "花婿の父" と称して、大量にブラウニーを焼いたことがある。何とその日が2011年3月11日。国会中継をみながらブラウニーを焼いていたのだが、ここ多摩地区でも大変な揺れに見舞われ、国会も中断となった。
翌日の結婚式はどうにかこうにか済ますことができたが、二次会どころではない。会場までたどり着けなかった人も多く、歯抜けになった出席予定者と、二次会会場のお店の方にその大量のブラウニーを配ったという、私にとって大変な思い出のお菓子である。
材料について
①チョコレート:ミルクチョコレート100gと、ブラックチョコレート100gを使用した。ブラックチョコレートは、昔はビターチョコレートと呼んでいたような気がする。
②ケーキ用無塩マーガリン:ケーキ用無塩マーガリン 100gを使用。マーガリンとバーターの違いをほとんど判別できないわたくしとしては、今回も安価なマーガリンを使用した。
③薄力粉:薄力粉50gを使用する(今回は強力粉は不要で、間違って写真に入れてしまった)。
④ベーキングパウダー:生地はベーキングパウダー (1袋:4g)の炭酸ガスの力で膨らませる。薄力粉とベーキングパウダーを合わせ、一度ふるっておく。
⑤卵:卵2コを使用。卵どうしをぶつけて割るのがコツだが、2コなので、1コめはこれで、2コ目はそこら辺の角で。
⑥グラニュー糖:グラニュー糖を70g使用。なお、関係ないことだが、例のしっとりした砂糖が売られているのは日本だけらしい。
⑦塩・ウイスキー:隠し味に塩を少々と、適量のウイスキー(元資料ではラム酒となっている)を使用する。
⑧クルミ:クルミ 80gを使用する。100℃のオーブンで15分ほど焼き、粗く刻んでおく(後で思い出したが、オーブン台に紙を敷き、すりこ木を使って砕くのだった)。
調理
①小鍋にチョコレートを割り入れ、湯せんで熔かす。
②小鍋にケーキ用マーガリンを投入して熔かす。
③ボウルに卵を溶きほぐし、グラニュー糖、そして塩を少々を投入。
④熔かしたチョコレートを、ヘラを使ってボウルの溶き卵の中に流し込む。
⑤泡だて器でよく混ぜ、適量のウイスキーを投入し、さらに泡立て器でつやがでるまでよく混ぜる。
⑥薄力粉とベーキングパウダーを合わせて一度ふるい、篩にもどし、空気を含ませるために少し高いところからボウルにふるい入れる。粉っぽさがなくなるまで泡立て器で混ぜる(ここまで泡立て器)。
⑦軽く焼いて刻んでおいたクルミを投入し、今度はヘラで混ぜる。
⑧マーガリンを塗り薄力粉をまぶしておいた型に、ヘラを使って流しこむ。
⑨ヘラでならして、180℃に予熱したオーブンで30分焼く。
⑩焼きあがったら冷まし、冷蔵庫でさらに冷やす。
⑪適当な大きさの四角に切り分け、
⑫いただきま〜す。
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