国分寺五郎のオヤジメシ料理帖 -ペンネグラタンとパンプキンスープ-
はじめに
50年前、地元の大学に現役合格したご褒美に関西を旅行した。当時、枚方にいた叔母の家に泊まり、初めてグラタンなるものを食した。叔母は都会的な雰囲気を漂わせ、その住む家も、作る料理も田舎育ちの私には超モダンに映った。今ではグラタンは月に一度は作る得意料理の一つとなったが、若いころの都会生活への憧れを思い出させてくれる大切な料理である。
本日のお題：グラタンとパンプキンスープ
グラタンのベースはペンネ。ペン型をしたマカロニで、そのモチモチ感が炭水化物好きにはたまらない。エビとマッシュルーム入りのホワイトソースで作るのだが、当然、牛乳を使う。牛乳を飲む習慣がない我が家では、大量に余った牛乳の行き場に困っていた。そこで、夏はプリン、冬はパンプキンスープをついでに作ることにして、この問題を解決した。
材料について（2人分）
ペンネ：80g。パスタはアルデンテが美味しい。今回、12分の指定茹で時間のところを10分にしてみたが、それでもやや柔らかかった。オーブン中で15分ほど加熱することを考えると、茹で時間は8分でも良いような気がする。
エビ：8尾。500円ぐらいで購入した約30尾のバナメイエビを小分けし、凍らせて適宜使っている。ピザの具にすることもある
パン粉：適量。ホワイトソースの上に振りかける。パン粉で味が落ち着く
カボチャ：1/4個。メキシコ産は安くて美味しい
ローレル：2枚。ローリエとも。月桂樹（クスノキ科）
チーズ：適量。久しぶりに買ったら、超値上がりしていた。チーズは他にピザや餃子にも使っており、必需品であるため痛い
固形コンソメ：2個。ワンタンやビーフンなどの汁もので多用している
牛乳：300mL。残りはパンプキンスープに
薄力粉：スプーンに山盛り一杯。ホワイトソース用
マッシュルーム：1パック。親の家業は八百屋だった。そのころはマッシュルームなんて見たことなかった。そんなマッシュルームを使うようになるとは。しめじでも良いが、マッシュルームのやや硬めの歯ざわりが良い。
その他：マーガリン、塩、コショー適量
牛乳、薄力粉、マッシュルーム
設備投資
普通の深めの皿とフキンでも問題ないが、やはりグラタン皿と敷板を用意したい。他に、パンプキンをつぶすマッシャー、そして熱いものを掴むミトンも欲しい。
調理（グラタン）
①エビを水で解凍し、殻を剥き、背ワタを取る。背ワタはエビの消化管。
②マッシュルームをスライスする。
③鍋に少量の水を張り、エビを色づくまでゆでる。茹で上がったら一旦鍋から取り出し、半分に切る。
④エビの茹で汁を使って、マッシュルームを茹でる。
⑤マッシュルームに透明感が出て茹で上がったら、茹で汁は別容器に移す。エビとマッシュルームも一緒にして別容器に。
⑥バターナイフいっぱいのマーガリンを鍋で熔かす。
⑦エビとマッシュルームをマーガリンで炒める
⑧スプーンに山盛り一杯の薄力粉を加え、さらに炒める
⑨火を止め、500mLずつ3回に分けて牛乳を加えながら、ペースト状の薄力粉の塊を溶かす。エビの茹で汁も加え、ローレルを投入する。
⑩再び火にかけ、塩、コショウで味を調え、鍋の縁に糊状のものがこびりつき、とろみがつくまで煮詰まったら、火からおろす。
⑪グラタン皿に薄く水を張る（理由は忘れたが、参照したレシピにそうあった）。このころオーブンの予熱（250℃）を開始する。
⑫その水にホワイトソースを薄く重ねる
⑬その上に茹でたペンネ、そして残りのホワイトソースを重ね、パン粉を振りかける。
⑭さらにチーズをたっぷり乗せる（この時、半分に切ったミニトマトも一緒に乗せることもある）
⑮250℃に予熱したオーブンで10分間加熱（当家のオーブンは左側が熱いので左に寄せている）。ついで200℃に温度調節して5分加熱（焼き色を見て焼き時間を増減）。
⑯予熱時間を入れて25分で、色よく焼き上がった。
調理（パンプキンスープ）
①グラタンと同時進行で、パンプキンスープを作る。まず、スプーンでカボチャのタネをくり抜く。
②カボチャを適当な大きさに切る。
③鍋でカボチャを茹でる（水の量はカボチャが浸かるぐらい）。
④箸が通るぐらいに茹で上がったら、水を切り、マッシャーでつぶす。
⑤グラタンの残りの牛乳を全部加え、コンソメスープを2個投入。温まって固形スープが溶けたら、塩、コショウを加え、味を調えたら出来上がり。
ペンネグラタン＆パンプキンスープの出来上がり！！ いただきま～す。
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