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光るコースターと私。

高校生の頃、両親とスカイツリーへ行った。

展望台まで上がったところに小さなショップがあって、私はそこで『光るコースター』を購入した。

おそらく、近くで販売していたオブジェを光らせて飾るためのコースターだったのだと思う。
でも、私はコースターだけを買った。

「そんなもの買って、何に使うの?」って両親には不思議がられたけど、なぜかどうしてもそれが欲しかった

結局、そのコースターが使われ始めるのはそれから3年が経った時。
私が一人暮らしを始めてからだった。

高校生の頃からポエマーと言われていた私だったが、大学生になるとその気質は増していった。

ポエマーというか、ロマンチックというか

部屋を暗くして、光る星型のライトと一緒にこのコースターを使った。

コースターの色は自動で何色にも変わり続ける。

当時、コースターの上で輝くアクエリアスが私の心をさらにロマンチックに染めていった

有線のイヤフォンからは、indigo la EndやSEKAI NO OWARI、クリープハイプを流して、
私は目を閉じて一人、自分の部屋でその空間に浸っていた。

自分の身の回りで起きていることを、まるで映画の一説のように脳内で思い出し、整理していたのかもしれない。

多分だけど、こんな私は少し変わっていたのだと思う。

社会人にになってからは、ここまでのロマンチックな時間を過ごすことはできないでいる。

でも、久しぶりにやってみようかな

こういう時に、人間って完全に一人の夜が要るんだよな。。(ちがうか)

部屋を薄暗くして、間接照明と、光るコースターと、音楽を用意して。

あとはもうその空間に入るだけ。

ロマンチックすぎたあの頃に、少しだけ帰ってみよう

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