手に職がある人のことを、私は羨ましく思う。 そんな私は文系出身で、ズバ抜けた特技や資格は何も持っていない。 生まれ変わったら、何とかして理系脳になれないものかとすら考えてしまう。 でもある時、知人から思いもよらない言葉を耳にしたのである。 その知人はシステムエンジニアとして何不自由なく働いていた。 フレックスも在宅勤務も可能で、柔軟な働き方。 どこの会社に行っても必要とされるポジションだろうし、未来も安定だろう。 住む世界が違いすぎて比べるにも至らないのだが、私からし
「私には何もない」 このタイトルで第1話が始まるテレビドラマがある。 ____『G線上のあなたと私』だ。(2019年にTBSでドラマ化) このドラマで主人公の小暮也映子が、 「バイオリン背負ってなかったら、私って一体何者なんだよ」 と呟く場面があるのだが、今の私はそれを自分と重ねてしまう。 「結婚指輪つけてなかったら、一体私って何者なんだよ」 無職だけど、結婚しているから一応専業主婦、、、? でも、お金に余裕はなく、本当は今すぐにでも働かなきゃいけない状況。 それ
『鉄は熱いうちに打て』というワードをここまで自分に言い聞かせたことがあっただろうか。 淡路島からの帰りのバスの中で、私は一刻も早くこの数日間で見たこと・聞いたこと・感じたことを綴って残しておきたいと考えていた。 もう30年近く生きてきた私は、儚くも知っているのだ。 どんなに心動かされたとしても、元の暮らしに戻ってしばらくしたら、また自分を諦めて、社会の一部の中のさらに一部にまみれて生きていくことになるということを。 前回の記事↓からの続きで、 淡路島で友人とお店番
目が覚めると、もうパートナーが仕事に出かける時間だった。 「気をつけてね~。。」 半分も開いていない目で見送ったあと、私は自分がまだ好きなだけ寝ていられることに小さな幸福を感じた。 それが例え、この社会に生きる人間として最低なのだとしても。 昨夜は、シャワーキャンセル界隈をした。 遮光カーテンを閉め切った寝室は、晴れているのかどうかすらも分からない。 でも、それでいいやと私は再び目を閉じた。 だって今日は、溜まった疲れを取るだけにすると決めた日なのだ。 疲れと言
「将来の夢は、アイスクリーム屋さん!」 幼い頃、私には数えきれないくらいの夢があった。 アイスクリーム屋、イルカショーの人、ネイリスト、エステティシャン。。。 メモ用紙にいくつも書き出しては、決めきれないなぁ、、なんて思ってた。 それが、小学校高学年の頃になると、気づけば「どっかの会社のOLかな。」に変わっていた。 一体なにがあったんだよって話。 そこから、たいして夢はブレなかった。 まぁ公務員ってのも安定って聞くしいいかな~とか思って、 大学2年の頃に公務員講座
パソコンの右下に何度も出てくる広告にイライラしている。 今日はとことん、生きている意味、生きていく理由が分からない日だ。 ここまでの気持ちになったのはとても久しぶりで、しかも、涙まで出てきやがった、やべ。 お腹の痛い日ファーストDayとはいえ、これは結構な異常さを感じている。 でも、こんな日だってあるよな??? そう言ってくれよ人類。地球人。 お腹が痛い。お金もない。しかもいろいろある。人生をやり直したい。 でも、生まれるところからやり直したら、絶対に今よりも下に
何気なく見始めたドラマだった『素晴らしき哉、先生!』。 でも、さっき最終回まで見終えて、涙が止まらなかった。 主人公の教師(以下、たびたび『りお』と呼ぶ。)を演じるのは”いくちゃん”こと生田絵梨花で、かわいいし、よくあるような青春ストーリーなのかなって思ってたの(すみません、、)。 少しネタバレになってしまうけど、まさか主人公が、最終的に”未婚の母”という選択をする形で完結するとは想像もしなかった。 たぶん、年齢的に主人公と同世代のドンピシャで、仕事や恋愛や結婚や出産
買いたいものがあって、急ぎ足で薬局に立ち寄った。 たいていの薬局で売っているものだったから、まさか無いことはないだろうと思っていた。 でも、「カテゴリー的には絶対ココだ。」ってところを何度見てもその商品は見当たらない。 でも、その時ふと思った。 「待てよ、これってよくあるパターンじゃないのか?」 自分ではめちゃめちゃに探したつもりでいたのに、最終的に店員さんへ聞いてみたら「え?ここにあったの?ここ私何回も見てたんですけど?!?」っていうところに、ふつうに商品が置かれ
映画『傲慢と善良』を観てきた。 予告を見た時から、ずっと観たいと思っていた。 でも、今は映画代の1,800円を払うことすら躊躇する無職の自分がいて、 どうしよっかなって何周か考えて、料金が少し安くなる日に観ることにした。 最近は公開されてからそんなに経たないうちに、アマプラとかネトフリで配信される作品も多いから、つい「映画館で観なくてもいいか」なんて思ってしまったりするんだけど、やっぱり違うんだよなあ。 それに専ら、最近は一人で映画館に行くことが当たり前になった。 昔
今日は私が休職していた時、その中でも休職1日目の話をしようと思う。 当時、私は心療内科で『適応障害』と診断されて休むことになった。 今考えても、会社にいる時、そして会社のことを考えている時の私は、少々気が狂っていたように思う。 「きっと休職することになったら、数日間はずっと寝ているんだろうな」と思っていた。 だって、もう疲れ切ってたから。 でも、実際は違ってた。 朝8時くらいには目が覚めて、不思議と体を起こすことができた。 いつもは起きれなかったのに、なんでやねん。
✴︎ 一人になりたい夜に、時間や場所を気にせずすぐに会える友だちが欲しい テレビの音はうるさく感じるけど、イヤフォンをして音楽は聴いていたい 何かしてほしいけど、時に何もしないでほしい 遠ざけるけど、それを無視して近づいてきてほしい もう朝になってほしい気もするけど、この夜を終わらせたくない 喉が渇いているけど、何を飲みたいのかはさっぱりわからない hello my blue こんにちは、私のアオ、アオい感情。 幸せな気持ちになりたいけど、違う感情のときに公
思っていた以上に私は、 自分の文章を誰かに読んで欲しいと思っているようだ。 いや正確に言えば、 誰かが読んでくれた時に、とてつもない喜びを感じる。 もっと正確に言えば、 誰かが読んでくれて、ハートを"つい"押したくなってくれていたら感動ものだ。 でも最近は、 ”いいね(noteでいうスキ)”を押してくれた人の指先が、 どういう思いで動いたのかという先まで、時折ふと想像してしまったりする。 だって、もちろんその”いいね”の中には、 ビジネスとしてこのnoteを活用するた
どうやら今の私は、ギリギリ若者らしい。 先日、ハローワークの職業相談へ行ったら、 「若者専用のアドバイザーによる相談を受けてみますか?」と言われた。 これまでは正社員一本で考えていたのに、「派遣やパートという働き方を視野に入れたい」と私が話したからだろう。 その時の担当者が話してくれた内容は、簡単にまとめればこんな感じだ。 ・産休や育休の制度があるところへ正社員で入社するのがよいのではないか ・今はまだいいけど、もう少し年を取るとなかなか採用してもらえない可能性もある
その日は、満月の一歩手前だった。私は妙に無気力で。 普段から行動力があるわけじゃないけど、いつも以上に、何をしてもすぐに疲れてしまって、この先の未来のことを考えてみても、ブルーな感情しか生まれなかったんだ。そんな日もあるさって、誰かは言う。 最近は夕飯を作るのが億劫になりすぎて、時間が経つほどにやりたくなくなってしまうので、この日はお昼の1時過ぎから準備に取り掛かってみた。 まだ昼なのに夜のことを考えて支度するのは、なんだか少し変な感じもした。 でも、今の私にはこれく
高校生の頃、両親とスカイツリーへ行った。 展望台まで上がったところに小さなショップがあって、私はそこで『光るコースター』を購入した。 おそらく、近くで販売していたオブジェを光らせて飾るためのコースターだったのだと思う。 でも、私はコースターだけを買った。 「そんなもの買って、何に使うの?」って両親には不思議がられたけど、なぜかどうしてもそれが欲しかった。 結局、そのコースターが使われ始めるのはそれから3年が経った時。 私が一人暮らしを始めてからだった。 高校生の頃か
歳を重ねるにつれて、傷つくことに対して敏感になる気がする。 そして、なるべく傷つかないように、当たり障りのない選択をして私たちは生きていく。 それが悪いことだとは思わない。 むしろ、そうして人は平和に生きて行けるのだから、たいした能力だ。 ___これがいわゆる、人間の防衛本能? だから、あの時傷ついておいて良かったかもしれない、と思う時がある。 第一の例として、失恋。 私は、過去に一度だけ振られた事がある。 両思いが強制的に終わった瞬間だった。 つらくてつらくて、2