居酒枕

「G式過剰neo、G式過剰Petit」は、99〜03年に断続的に発表していたWEBコラ…

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「G式過剰neo、G式過剰Petit」は、99〜03年に断続的に発表していたWEBコラム「G式過剰」のリブート版。「neo」は追記改稿、新規投稿など取り混ぜて2000字程度の記事を毎週末投稿予定。「putit」は文量やネタが「neo」より"プチ"な感じで不定期投稿の予定です。

マガジン

  • G式過剰neo

    「G式過剰neo」は、99〜03年に断続的に発表していたWEBコラム「G式過剰」のリブート版です。日々に感じた雑感や妄想を好き勝手に綴っています。 基本、毎週末ごとの投稿を目標としておりますので、週末の暇つぶしがてらにお読みいただければ。 なお、投稿記事は新規投稿のほか過去作の投稿となりますが過去作については初出時期からの時代の変化をふまえて追記改稿などを行っています。

  • G式過剰Petit

    「G式過剰Petit」は、WEBコラム「G式過剰neo」の姉妹版です。日々の感想や記録中心の(文量的にもネタ的にも)プチな雑記になっています。 日々のゆらぎの中での経験を書き連ねているので、基本、不定期投稿となりますので、ご了承ください。

記事一覧

マッパGO!GO!GO!

タイトルからの出オチで申し訳ない。 ひょんなことから友人の生活スタイルを聞いた。結論からいうと、彼は家にいるときはなるべく裸で暮らすようにしているのだという。 …

居酒枕
1日前
3

打ち上げ花火、ヨソから見るか?ウエから見るか?

鎌倉の夏の風物詩のひとつといえば花火大会である。 2024年7月夏、コロナ禍などで5年間の休止を経ての復活開催。過去には資金難で中止などの紆余曲折も経験してきている…

居酒枕
8日前
3

トマトが苦手だった話

トマトの思い出話を語ろう。 いちばん古い思い出は幼稚園に入る前だから3歳のころだったろうか。 台所の土間の入り口に腰かけ、両手で持ったトマトをかじっていた。 正…

居酒枕
2週間前
4

夏の予感について想う

セミの声が聞こえる。夏が来た。 ところで、夏はいつからはじまるのだろう。自分が小さい頃は梅雨が終わると夏になるものだと思っていた。それはそのとおり、いまでも間違…

居酒枕
3週間前
8

卒業証書を捨てるひと

学校で学び、修める。卒業すれば証書を受け取る。 自分も小学校を皮切りに卒業証書は普通にもらってきた。 小学校では卒業式での授与だった。体育館の舞台に一人ひとり上…

居酒枕
4週間前
3

【夢記録】成田空港でパスポートを忘れたことに気づく夢を見た

久しぶりに海外旅行に行くことになり、仕事を午前中のうちにかたずけて電車で成田空港に向かう。ホームに到着するあたりでなにかを忘れた気がしてくる。 パスポートを忘れ…

居酒枕
1か月前
8

【度々紀行】鎌倉の切通しを歩く ほか

鎌倉は山で囲まれたまちです。だから切通しも多く… というか切通しを抜けないとまちに入れなかったのは誰しも知るところ。 ただ、鎌倉七切通しに代表されるな有名どころ…

居酒枕
1か月前
2

【鑑賞日記】宇野亞喜良展を観に行った

宇野亞喜良展 AQUIRAX UNO @東京オペラシティアートギャラリー なにより驚かされたのは絵の上手さでした。プロに対して上手いというのは、おこがましいにも程があると承…

居酒枕
1か月前
6

よくみる『怖い夢』の3つのパターン

人間誰しも夢をみる。そして、みる夢は素敵な夢ばかりではない。 というよりも起きたときに憶えている夢って「怖い夢」の方が多いのではなかろうか。だって、怖くて飛び起…

居酒枕
1か月前
2

自分が思う聖地のありかたについて

自分は、まあまあ極まったオタクなので聖地巡礼などもしたりする。(たとえば沼津あたりに) 聖地をめぐるというのは、遠出であっても近場であっても楽しい旅路であるとい…

居酒枕
1か月前
3

【鑑賞日記】法然と極楽浄土展を観に行った

特別展「法然と極楽浄土」@東京国立博物館東博平成館をフルに使用の4章構成。 第1章 法然とその時代 第2章 阿弥陀仏の世界 第3章 法然の弟子たちと法脈 第4章 江戸…

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1か月前
8

【鑑賞日記】第8回横浜トリエンナーレを観に行った(3周目)

第8回横浜トリエンナーレ「野草:いま、ここで⽣きてる」 @横浜美術館ほか 横浜トリエンナーレ、3周目。 会期も終了が近づいてきたせいか、人の入りも多かったです。そ…

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1か月前
7

ごはんに何かをかけて食べる料理ってアリですか?

結論からいうと自分は基本的にご飯に何かをかけて食べるのはナシだ。 はじめからかけることを前提としている料理なら受け入れるけれど、心の中では「別にかけなくてもいい…

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1か月前
2

【夢記録】パンを試食する夢を見た

海辺のちょっとだけさびれた商店街を商店街をひとり旅している。 商店街の雑貨屋でパンを売っていた。文房具などの雑貨が置かれている棚とは別にパンが並ぶ棚がある。 パ…

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1か月前
3

【鑑賞日記】黄金町バザール2024を観に行った

黄金町バザール2024 —世界のすべてがアートでできているわけではない @黄金町周辺 黄金町バザールは年に一回のアートイベントですが、自分はこれまで基本的にトリエンナ…

居酒枕
2か月前
4

【鑑賞日記】翻訳できない わたしの言葉を観に行った

翻訳できない わたしの言葉@東京都現代美術館言葉とは何か。 言語とは何か。 言語はコミュニケートや自己の表現の手段足り得るのか。 さまざまな、いわゆるマイノリテ…

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2か月前
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マッパGO!GO!GO!

マッパGO!GO!GO!

タイトルからの出オチで申し訳ない。

ひょんなことから友人の生活スタイルを聞いた。結論からいうと、彼は家にいるときはなるべく裸で暮らすようにしているのだという。

以下は彼の独白である。

裸でいると気持ちいいんだよ、ホント。別に変な性癖とかじゃなくてさ、もう純粋な気持ちでの裸生活。はたから見ればヘンだろうなって重々承知の上だけど、でもそれ以上に得るものがある。人生観変わるといっても過言じゃない、

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打ち上げ花火、ヨソから見るか?ウエから見るか?

打ち上げ花火、ヨソから見るか?ウエから見るか?

鎌倉の夏の風物詩のひとつといえば花火大会である。

2024年7月夏、コロナ禍などで5年間の休止を経ての復活開催。過去には資金難で中止などの紆余曲折も経験してきている。だから今回の開催は実に感慨深く、しかとこの目に焼き付けてやろうではないかと現地での見物に出かけることにした。

ひさしぶりに見た花火は驚くほど進化していた。

自分がこれまでニュースなどで見聞きしていた新作花火といえば、球形ではなく

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トマトが苦手だった話

トマトが苦手だった話

トマトの思い出話を語ろう。

いちばん古い思い出は幼稚園に入る前だから3歳のころだったろうか。
台所の土間の入り口に腰かけ、両手で持ったトマトをかじっていた。

正直、どんな味だったのか、楽しかったのか、イヤだったのか、などの記憶はない。情景としての思い出なので、もしかしたら後付けの記憶なのかもしれない。
ともあれ、ほんの子どもだったときは食べていたのだと思う。

次の思い出は小学校時代。5年か6

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夏の予感について想う

夏の予感について想う

セミの声が聞こえる。夏が来た。

ところで、夏はいつからはじまるのだろう。自分が小さい頃は梅雨が終わると夏になるものだと思っていた。それはそのとおり、いまでも間違いではない。

でも、いまは梅雨明けは7月下旬。え? 7月は梅雨の月ってこと?

子どもの頃は『6月が梅雨の時期。7月に入ったら夏』。そういう季節感があったような気がする。しかし実際には、先に書いたとおり。

夏のはじまりが7月というのは

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卒業証書を捨てるひと

卒業証書を捨てるひと

学校で学び、修める。卒業すれば証書を受け取る。

自分も小学校を皮切りに卒業証書は普通にもらってきた。

小学校では卒業式での授与だった。体育館の舞台に一人ひとり上がって証書を受け取る。この小学校は卒業式のリハーサルを綿密に行う学校だった。

うっすらとした記憶ではあるが、卒業証書授与、答辞、送辞、校歌斉唱… とすべてのセレモニーを段取りどおりに練習する。まさに通しリハ、ゲネプロなのだ。なんとも気

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【夢記録】成田空港でパスポートを忘れたことに気づく夢を見た

【夢記録】成田空港でパスポートを忘れたことに気づく夢を見た

久しぶりに海外旅行に行くことになり、仕事を午前中のうちにかたずけて電車で成田空港に向かう。ホームに到着するあたりでなにかを忘れた気がしてくる。

パスポートを忘れてきたことに気づく。仕事用のバッグひとつで出かけようとしていたため、普段持ち歩かないものはざっくり忘れてきてしまっていたらしい。

いまさら取りに戻る時間的な猶予はなかった。もはやこれまで。今回の旅行はあきらめることにした。金銭的な損害を

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【度々紀行】鎌倉の切通しを歩く ほか

【度々紀行】鎌倉の切通しを歩く ほか

鎌倉は山で囲まれたまちです。だから切通しも多く… というか切通しを抜けないとまちに入れなかったのは誰しも知るところ。
ただ、鎌倉七切通しに代表されるな有名どころの切通しばかりではないことを最近いまさらながらに知り、地元民としてこれは一度巡ってみればなるまい、と思い立ったのです。

高野の切通し

北鎌倉駅からスタート。まずは高野の切通し、別名長窪の切通しを目指します。個人的にはここは高野台の印象が

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【鑑賞日記】宇野亞喜良展を観に行った

【鑑賞日記】宇野亞喜良展を観に行った

宇野亞喜良展 AQUIRAX UNO @東京オペラシティアートギャラリー

なにより驚かされたのは絵の上手さでした。プロに対して上手いというのは、おこがましいにも程があると承知してはいるのですが、とにかく「上手い」としか言いようのない衝撃があったのでした。
単なる巧さではなく、ドライブ感というかケレン味というか、描かれた線ひとつひとつに必然がある。そして紙面全体の構成力。ため息漏れるばかりでした。

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よくみる『怖い夢』の3つのパターン

よくみる『怖い夢』の3つのパターン

人間誰しも夢をみる。そして、みる夢は素敵な夢ばかりではない。

というよりも起きたときに憶えている夢って「怖い夢」の方が多いのではなかろうか。だって、怖くて飛び起きるんだもん、忘れようがないのではないのでは。少なくとも起きた時点では。

そして、この怖かった夢は一過性ではない。同じ内容のものをけっこう繰り返しみてしまう。たぶん怖かったという思いが脳内に記憶されてしまったため、睡眠中、怖い気持ちにな

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自分が思う聖地のありかたについて

自分が思う聖地のありかたについて

自分は、まあまあ極まったオタクなので聖地巡礼などもしたりする。(たとえば沼津あたりに)

聖地をめぐるというのは、遠出であっても近場であっても楽しい旅路であるということは間違いない。

とはいうものの”拗らせ”が深くなるにつれて、自分が聖地に対して求めるものが変わってきていることに気づいた。

聖地にはキャラの絵姿は不要なのではないか。たとえばポスターやポップなどはないほうがいいのではないか。

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【鑑賞日記】法然と極楽浄土展を観に行った

【鑑賞日記】法然と極楽浄土展を観に行った

特別展「法然と極楽浄土」@東京国立博物館東博平成館をフルに使用の4章構成。

第1章 法然とその時代
第2章 阿弥陀仏の世界
第3章 法然の弟子たちと法脈
第4章 江戸時代の浄土宗

第1章では、法然自身に焦点があたっています。法然の生涯を描いた巻物や法然の像などが複数展示され、いままであまり知らなかった法然のことを学ぶ場となりました。

人物に焦点のあたった展覧会はそこそこ観てきました。で、今

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【鑑賞日記】第8回横浜トリエンナーレを観に行った(3周目)

【鑑賞日記】第8回横浜トリエンナーレを観に行った(3周目)

第8回横浜トリエンナーレ「野草:いま、ここで⽣きてる」 @横浜美術館ほか

横浜トリエンナーレ、3周目。

会期も終了が近づいてきたせいか、人の入りも多かったです。そのせいかフェスティバル感もあって、鑑賞者の人数で雰囲気って変わるもんだな。という印象の変化が面白かったです。

作品解説もひととおりわかっているので、今回はあまりなにも考えずに回遊することにしました。

展示室階へのエスカレーターを昇

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ごはんに何かをかけて食べる料理ってアリですか?

ごはんに何かをかけて食べる料理ってアリですか?

結論からいうと自分は基本的にご飯に何かをかけて食べるのはナシだ。

はじめからかけることを前提としている料理なら受け入れるけれど、心の中では「別にかけなくてもいいのになあ」と思っている。

もっともポピュラーな『かけ料理』であろうカレーライス。自分も大好物だし、よく食べる。

ただ、もしカレーとライスが別々に出てくるなら、ライスのうえにカレールーをダバっとかける食べかたはしない。食べる部分にだけか

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【夢記録】パンを試食する夢を見た

【夢記録】パンを試食する夢を見た

海辺のちょっとだけさびれた商店街を商店街をひとり旅している。

商店街の雑貨屋でパンを売っていた。文房具などの雑貨が置かれている棚とは別にパンが並ぶ棚がある。
パンは自家製のようだが、この店でつくっている様子はない。どうやら委託販売のようだ。

少々気になって店内に入る。まず目についたのはスライスしたフランスパンをあげた菓子パン。
そして数種類のカンパーニュ。棚に続く壁に掛けられている。目立ってい

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【鑑賞日記】黄金町バザール2024を観に行った

【鑑賞日記】黄金町バザール2024を観に行った

黄金町バザール2024 —世界のすべてがアートでできているわけではない @黄金町周辺

黄金町バザールは年に一回のアートイベントですが、自分はこれまで基本的にトリエンナーレの年にしか行っていませんでした。
もちろん毎年開催していることは知っていますし、顔を出した年もありました。ただ、どうしてもなんでもない年にまでには、と足が遠のいてしまう。

毎年行くことでみえることもあると思うのです。一方、3年

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【鑑賞日記】翻訳できない わたしの言葉を観に行った

【鑑賞日記】翻訳できない わたしの言葉を観に行った

翻訳できない わたしの言葉@東京都現代美術館言葉とは何か。

言語とは何か。

言語はコミュニケートや自己の表現の手段足り得るのか。

さまざまな、いわゆるマイノリティのインタラクティブなコミュニケーション事例をもって鑑賞者に考えるきっかけを提供するということが目的の企画展でした。

5人の作家による作品は、それぞれ抱える課題感や目的意識は異なりつつ、観る者たちに対して「あなたはどう考えますか?」

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