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【度々紀行】鎌倉の切通しを歩く ほか

鎌倉は山で囲まれたまちです。だから切通しも多く… というか切通しを抜けないとまちに入れなかったのは誰しも知るところ。
ただ、鎌倉七切通しに代表されるな有名どころの切通しばかりではないことを最近いまさらながらに知り、地元民としてこれは一度巡ってみればなるまい、と思い立ったのです。


高野の切通し

北鎌倉駅からスタート。まずは高野の切通し、別名長窪の切通しを目指します。個人的にはここは高野台の印象が強いので、感覚的には高野の切通しがしっくりくるかも。

地形堪能として台亀井隧道を抜けていくつもりだったのですが、道を間違えてまっすぐ高野台の住宅地に向けた階段を登ることに。

そんなこんなで切通しの入り口に到着。大船市街と大船観音が左手にみえます。

高野の切通しは、細い道が緩くカーブを描きながら反対側の住宅地に抜けていきます。住宅地イン住宅地アウトなのに、中に入ると堀も深く秘密の抜け道的な雰囲気が面白かったです。

大船の切通し

次に向かうのは大船切通し。
入り口がよくわからず軽く迷いました。うーん、公道自体は昔からよく使っていた道だったんだけどなあ。
多聞院脇の隧道大船側入口の手前を左にいったん進み、ぐいっと折り返すとそこが切通でした。隧道の上が切通しになっている面白い構造です。

高野の切通しより道幅はあり逆に距離は短いのですが、切通し感は上々。
切通しの抜け先が高校の裏手で吹奏楽部の練習が聞こえながらの切通し行でした。

六国見山ハイキングコース上り

計画していた切通し行はここまでだったのですが、実はもうひとつ思惑が。
今年は久々にトレッキングに行く計画があり、準備と確認をしたかったのです。
ライケルの登山靴は一度靴底を張り替えてからあまり使っていなかったし、レキのトレッキングポールも久々の出番だし。

てなわけで、本日の行程はまだまだ序盤戦。六国見山ハイキングコースを進みます。このコースははじめてなので楽しみでもありました。

ゆっくりと尾根道を上ります。あれ? 思った以上にキツいなあ。体力の低下を実感しました。

ともあれ展望台到着。海と富士山の眺めの良い展望でした。が、湿度高め気温高め体力はギリギリと、眺めを楽しむというよりもじっくり大休憩に専念した感じ。

六国見山ハイキングコース下り

ここからは明月院方向に向かいます。

展望台からは下り基調のコースになります。稚児の墓を経て、六国見山山頂へ至ります。展望台から下に進んできた感じなのにここが山頂って? と思わなくもないですが。

このルート、展望台や山頂からはサクッと歩くだけで終わるのかなと思いきや、意外と距離が… そしてかなり急坂でした。こちらを上るのはかなりツライはず。あっさり音を上げたんじゃないかなあ。

これだけこれだけ下るということはそれだけ上っていたということで、上りルートがキツかったのは、実は思っていたよりも急坂だったのかもしれません。
ともあれ今泉台住宅地のはずれに到着です。

明月谷切通し

もっと体力がある頃ならここからさらに縦走して建長寺なり覚園寺あたりまで行くのですが、今日は梅雨入り前の明月院にも寄ろうと考えていたので、ハイキングコースはここまで。
もっとも今の体力では無理だったかも。

ここからは公道を歩くつもりだったのですが、出会った人から明月院への近道を教えてくれたので、そちらを進むことにしました。
こちらの山道は当初歩くつもりだった公道の脇を沿うようなルートで、ところどころ山肌を掘り抜いてあります。後ほど確認したらこの道も切通しでした。しかも全長、一番長いじゃないか。
意図せずして切通し3か所を制覇です。

道を下りきったところが明月院でした。

明月院

まさに紫陽花が見ごろ。青空が覗く空模様のもと、真っ青な明月院の紫陽花が咲き誇っています。
人も多かったのですが、身動きが取れないほどではありませんでした。ただ丸窓はハンパない待機列でしたが。

明月院に奥の院という散策路ができていたのにはちょっと驚き。いつの間に整備したのやら。こちらは菖蒲が満開。雰囲気ある空間で人も少なく心地良かったです。

北鎌倉駅に戻り、正味約3時間のご近所ハイキングは終了。予想以上に楽しい日となりました。

鎌倉にはまだ知る人ぞ知る切通しがあるようです。行くのが楽しみだけど、涼しくなってからですかね。

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