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#ショートショート
【ひっそり募集】もしよかったらショートショート書いてくれませんか。
どうも。noteにショートショートの投稿を始めて1ヶ月半が過ぎました、たいらです。
いきなりですが、ちょっと思いついた企画っぽいこと提案してもいいですか。
ショートショートの、最初の一文と最後の一文だけ決まっていて、残りを自由に書くという形式があったら面白いんじゃないか?
というわけで、ショートショートをひっそり募集します。
……既出の企画かもしれません。
でもちょっとやってみたいんです
ショートショート【彼女の話】
「先にお飲み物お伺いしましょうか?」
席に着くなり店員が声をかけてくる。
「あー。ええっと……」
返事ともならない返事を返す。予想外の残業で疲れ切っていた私は、すぐに注文を決めることができなかった。そもそも居酒屋お決まりのこのセリフが私はあまり得意ではない。特に決まって好きなお酒もないし、居酒屋ごとにメニューが違うのだから最初の一杯からゆっくり選ばせてほしいと思ってしまう。
しばらくメニュー
好きなもの(たいらとショートショート)
「先にお飲み物お伺いしましょうか?」
「ようこそ」と書かれたその町の入り口を抜けた先に、待ち合わせたレストランがある。
部屋に行ってもいいのだが、知らない女の雰囲気を感じるような場所に足を向ける気持ちにはならない。
ここは、ほとんど山に囲まれたとても静かな町。
「ペリー二を」
ユリはそうウエイターに告げた。
案内された店のテラス席は2つ。
もう一つのテラス席では、長年連れ添ったと思われ
【小説】ご注文はいかがなさいますか?(#たいらとショートショート)
「先にお飲み物お伺いしましょうか?」
「じゃあ……カシスオレンジ2つ」
「かしこまりました」
20歳になった記念にと、仕事帰りにやってきた居酒屋。
帰路にあるので知ってはいたが、実際に入るのは今日が初めてだった。
一緒にやってきたカエデは、飲み物を頼んだきり、ずっと下を向いてスマホをいじっている。
最近の彼女は常にそうだ。スマホも体の一部なんじゃないかと思えてくる。
「何見てるの?」
「
シュシュ 【#たいらとショートショート】
「先にお飲み物お伺いしましょうか?」
背広をハンガーにかけ、ネクタイを緩め、ワイシャツの第一ボタンを外す頃、娘が注文を取りに来た。
「お前、何故ここに……?」
「あれ? 広沢部長、知り合いすか?」
「否、知り合いも何も彼女は……」
突然の鉢合わせ。固まる身体と対照的に心が大きく動揺している俺は、同席の部下に上手く説明出来なかった。
「はじめまして。娘の広沢春奈です!」
娘も最初
恋の駆け引き【ショートショート】1000文字
「先にお飲み物お伺いしましょうか?」
愛と昂司はトラットリアのカウンター席に案内された。
仕事終わり、22時を過ぎるとコース料理のメニュー表は下げられ、二人が入店したこの店はBAR仕様になる。
細長いメニュー表には革のカバーがかけられている。
開くと薄暗い照明に映えるようなアイボリーに濃いブラウンの明朝体で、両面を覆いつくすほどのドリンク名が書かれている。
ミックスナッツと数種のチーズ、キスチョコ
『いつものやつで』 # たいらとショートショート
「先にお飲み物お伺いしましょうか」
そんな感じじゃないんだよなあ。
そんな店でもないし。
いつもなら、
「ビールでいいでしょ」とさっさと持ってきてくれるのに。
そして、こっちは、
「あと、いつものやつで」
となるのに。
なのに、こっちまでかしこばっちゃって、
「え、ああ、ビールでお願いします」
だなんて。
どうして、こうなったんだろうなあ。
そもそもは、僕の転勤の話からだ。
昨日、急に辞令が出た
炭酸水 たいらとショートショート
「先にお飲み物お伺いしましょうか?」
「ボトルごと炭酸水が欲しいの」
「炭酸水だけで、よろしいのですか」
「本当はお水が欲しいの、でもそれだけ頼むわけにはいかないでしょ」
「はい、少々お待ちください」
彼は厨房に入ると、水と炭酸水、おしぼり、コップをセットした。
マスターは、注文はそれだけかと尋ねた。
「はい、今のところ」
マスターは炭酸水だけが好きだと言っていた人を、遠い昔知っていた。
【SS】会いたいから #たいらとショートショート
「先にお飲み物お伺いしましょうか?」
「いや、まだ連れが来てないんで、もうちょっと待ってもいいですか」
「もちろんです。ではまた後ほどお伺いに来ます」
路地裏にある見落としそうな古い喫茶店。四席のカウンターと四席の四人がけの席がある小さな喫茶店だが、四人がけの席は全て一人で来ている客で埋まっている。カウンターに座っている客はいない。なんとかなく活気を感じられない喫茶店で BGMも流れていない。
【SS】気まぐれ店長|#たいらとショートショート
「先にお飲み物お伺いしましょうか。」
店員が尋ねてきた。
「飲み物は何があるのかしら?」
「コーヒー、紅茶、ジャスミン茶のホットかアイスになります。」
「じゃあ、ジャスミン茶のアイスで。」
「承知いたしました。」
椅子に腰掛けて待っているが、一向に飲み物は出されない。どういうことだろう。
店員も私の横に立って、じっと待っている。
あぁ、次の注文を待っていたのね。私はメニューを見せてもらった
通り雨【たいらとショートショート】
「先にお飲み物お伺いしましょうか?」
と店員に声をかけられた瞬間、目を見開いた。
この声…。
ハッとして目を伏せると、メニューも見ずにカフェラテ、と言った。聞こえるかどうかわからないくらい小さな声だったにも関わらず、彼女はニコリと注文を繰り返し店の奥に消えた。
雨粒が無数に降り注ぐ窓の向こう側では、せわしなく人々が行き交い通り過ぎていく。ランチをとっくに過ぎた時間、客はまばら。店内は雨音ひ
【ショートショート】不正のはいはいレース #たいらとショートショート
「先にお飲み物お伺いしましょうか?」
「ぴゅあ、150ml」
「すこやか、100ml」
「ほほえみ酒、ん〜2倍の濃さで200ml」
ここは、赤ちゃんしか入店できない居酒屋。
赤ちゃん界では、濃いめ(規定量より水が少なめ)のミルクを「酒」と呼んでいる。
ぴゅあ、すこやか、ほほえみはそれぞれミルクのブランド名だ。
「では、ゆうたろうさんのはいはいレース優勝を祝して」
「「「乾杯!」」」
「ぷっは
ショートショート おうちカフェ
「先にお飲み物お伺いしましょうか?」
その時、時間が止まった、気がした。
「この店のオススメはカフェオレですよ」
「ちょ、ちょっと…祐介…」
「あれ、店長。コーヒー豆切らしてましたっけ」
何が起きてるのか少しずつ整理する。
「あれー、コーヒー豆ってこんな形でしたっけ、店長?」
「いや私、店長じゃないし…。祐介それ、納豆だよ」
「そっかー。でも豆って所は同じですもんね」
今日は彼氏の、祐介の誕生日