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【毒親連載小説 #22】父とわたし 3
父が私の元に突然やってきて
「今、経済状態がよくない」。
そう一言切り出し、
あれこれとごちゃごちゃと
言いくるめられた。
そして当時、貯めていた
アルバイト代20万円を全て
持って行かれてしまった。
私はこの家で世話になっている以上、
父の要求に応じるほかなかった。
また、拒絶できる理由も
拒絶するという選択肢もなかった。
私は黙ってそのお金を
差し出すほかなかったが、
なんだか釈然とし
【毒親連載小説 #7】母とわたし⑤
また、
ひとたび夫婦喧嘩が始まり
怒声・罵声だけでは
怒りの収まらない母は、
家にあるお皿を次々と割り、
怒りをあらわにする。
お皿の割れるその不快な音に
私はずっと耳を塞ぎ続ける…。
翌朝、
粉々になったお皿の破片が
床一面に飛び散っているのを見ると、
朝から最悪な気分だった。
そんな日は決まって
母は私たちのお弁当は用意しない。
その代わりに小銭を投げつけられる。
その小銭で朝ごはん