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【毒親連載小説 #2】海外へ出たきっかけ

私が海外に出たきっかけ。

それは、
漠然とした生きづらさにあった。

それは、
決して目には見えないし、
触れることもできない。

でも、確実に存在している
捉えどころのない「何か」。

その「何か」はまるで、
見えない重石のように
私は背負い続けていて、
背負うことにすっかり
慣れてしまい、
この重石がまるで
自分の体の一部に
なってしまったかのような…
そんな感覚と共に生き続けてきた。

「家庭」「国家」

生まれた瞬間からずっと
私が背負ってきた「見えない重石」。

その正体はここにあったと
自覚したのはつい、
最近のことだった。

私の生まれ育った家庭は
激しい夫婦喧嘩や身体的虐待、
面前DV
(※子供の目の前で夫婦喧嘩をする精神的虐待)
そして、
精神的コントロールや共依存が
日常的にあった毒親育ちだ。

おそらく
私の両親は今もなお、
お互いに憎しみ合い、
傷つけ合いながらも、
決して離れることのできない
共依存の世界に生き続けている。

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-==-=-=-=

誰しもが「わたし」
という人格を形成する上で、
最も影響を与えた人物と言えば
両親だと思う。

さらに、
まず初めに思い浮かべるのは、
お腹の中で十月十日を共にし、
自分を産み落とした母親では
ないだろうか?

そんな私にとっての母とは、
幼少の頃から
理不尽な理由での
身体的暴力、言葉の暴力、
また、
親子という情を使った
感情的コントロールを
使い続けてきた
典型的な毒親だった。

私が母から
「理由なき理由」で
あらゆる暴力を
受けるようになったのは、
幼稚園の頃からだった…。

(つづく)

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