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「テメーのケツはテメーで拭け。」


スタンレー・ミルグラム著・「服従の心理」を読んだ。

権威が命令すれば、人はどんな残酷なことでもするのか?
人間の隠された本性を科学的に実証し、世界を震撼させたアイヒマン実験の実験報告。


俺みたいな凡人が何か結果を出すには、

「人間を知る」ことはかなり重要だと思っている。

〇〇な状況になった時に、〇〇な行動を取る。それは〇〇な理由だから。

といった人間の行動心理の原理原則を知っておけば、

どんな状況でも冷静に客観的に自分を見れるようになるからだ。

例えば、

逆境に陥って不安になったとしても、

「いま自分は不安に感じている。人間はそういう時に何とかしようと無謀な行動をとりがちになるから気を付けよう。」

と冷静に自分を見れれば致命傷は負わないで済む。


人間を知るには、歴史を学ぶ必要がある。

だって、原理原則は人間が誕生してから記録されているこれまでの歴史から読み取って作られているものだから。

そして、この本のような心理実験からも人間がよくわかる。

戦争中はモラルの欠片もないような実験が行われてきた歴史があるから、心理実験はよく批判を受ける。

だから、好みが分かれるけど俺は人間を知るためには学ぶべきと思い心理実験の本を読んでいる。


とくに「服従の心理」に書かれている

人間は権威に対してどういう行動を取るのか?を検証した

ミルグラム実験は心理実験の中でも超有名だ。

調べれば簡単に出てくるから詳細は割愛するけど、

この実験では、

嫌になるほど常に善良な人々は権威の要求に屈して、

冷酷にそして激烈な行為を実施するのが観察されている。


俺は、この本を読んで

自分で決めなきゃ自分の人生は歩めない

と思った。


被験者はこれは残酷な行為だから止めたほうがいいと思っても、

実験者の「責任は私が取る」の一言で行為を続けてしまうんだ。

つまり、自分の意志より責任を取る権威の言うことに従うわけ。


実験では、自分の意志より権威に従ってしまうことがわかりやすく露わになっていたけど、

個人の日常生活で取る行動も権威によって動機づけされている。

どこに行っても、ヒエラルキーは存在し、権威によって行動を促されている。

正直、俺みたいな凡人はそこからは抜け出せないだろう。


だけど、その中でも自分の人生は歩める。

そのためには、

自分の意志を貫くことだ。


責任を他人になすりつけている奴は絶対に自分の人生は歩めない。

だって、自分の人生って自分が決めた道を歩むってことだ。

だから、どんな道だろうと責任は自分にしか無いに決まっている。

上述した通り、多くの被験者は実験で権威の「責任は取る」という一言で意志を曲げた。

俺は実験を受けていないからなんとも言えないし、人間はこんなものなんだろうと受け入れるけど、

自分の人生なのに、責任は誰か?が判断基準で行動を取るなんてありえないと思っている。


他人が責任を取ってくれる人生が、自分の人生なわけないだろう。

どうなったとしても、自分のケツは自分で拭く。

それは当たり前に持つべき覚悟だ。

そう覚悟して決めて行動したものさえ、

もしかしたら権威によって促された行動なのかもしれないけど、

端っから無責任な奴とは雲泥の差がある。

自分の人生を歩むんだったら、責任は自分で取るんだ。

それしかないだろう。


テメーのケツはテメーで拭け。


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