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Vol160 「消滅しない」都道府県ランキングから見る移住地選び

今年4月「消滅の可能性のある744市町村」が話題となりました。私たちは「自治体が消滅する」というニュースに大変驚きました。
その一方では、「消滅のしない」いわゆる「持続性のあるまち」が発表されていますのでご紹介をします。
そして「消滅をしない都道府県」から見えてくる、移住先の設定について書いてみました。

こんにちは、移住専門FP「移住プランナー」の仲西といいます。
ここでは、これまでの17年間の活動、2500組以上の移住相談対応から
皆さんに役立つ情報を書いています。
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1⃣ 「消滅のしない」都道府県の指標とは

 ブランド総合研究所は、都道府県ごとに住民の幸福度や定住意欲度、住民の悩みや地域の課題などを数値化する調査『第6回幸福度調査2024』を実施しています。このアンケート調査は、2024年6月27日から7月8日にかけて実施されました。
そして調査では、地域の持続性に関する4つの指標(幸福度・生活満足度・愛着度・定住意欲度)の平均値を、都道府県の「持続度」として算出し、ランキングとしています。

4つの指標が高いほど「まち」の持続性が上がります。すると、他県に移住したい人が少ないため、「消滅しないまち」と定義づけています。

2⃣ 「消滅しない」都道府県ランキング2024



3⃣ ランキングの概要



1位は、5年連続で沖縄県(74.1点)となりました。

 このことについて、ブランド総合研究所の田中章雄社長は、「沖縄県は生活満足度の要因として、『自然環境』や『食材、食文化』が大きく寄与している。自然が豊かで、都会的でない特徴が満足感へとつながっている。全国的にも自然の多い地方の県が高評価を得ている傾向が見られる」と述べています。

とくに、沖縄県はアンケートの中で、「お住まいの都道府県を誇り(自慢)に思いますか」との問いに対して、「とても誇れる」が48.1%、「やや誇れる」は28.5%で、合計7割以上が地域を誇りに思っていると回答したことが、高評価に繋がっています。

また、4位の宮崎県は前年の14位から、5位の石川県は前年の16位から、いずれも順位が大きく上昇しています。

それ以外にも、前年22位だった和歌山県が8位に、同じく36位だった福井県が18位に、そして徳島県は47位から26位にランクインしました。

また、能登半島地震により甚大な被害を受けた石川県が、前年16位から5位に上昇しました。「幸福度」の順位は前年よりも低下していますが、「愛着度」が14位から4位、「定住意欲度」が15位から7位と大きく上昇しました。

 

4⃣ 「消滅しない」都道府県ランキングから見る移住地の選択


地方移住を考えるのであれば、当然、「消滅しない」都道府県の方が良いですね。
例えば、1位の沖縄県が高評価を得る背景に、住民の地域に対する「誇り」があります。
地域の人たちが、自分の住む町に誇りを持っている都道府県ならば、移住地を探す人にも好印象に映るのではないでしょうか。

今回、地域の持続性に関する4つの指標(幸福度・生活満足度・愛着度・定住意欲度)を見ると、移住地を決定するにおいて、どの指標も重要視されるものです。

その地域に住む人が、幸せに感じているのか?生活に満足をしているのか?地域に愛着を感じているのか?その地域にいつまでも住みたいと思っているのか?
自分自身が移住をするのならば、その地域に定住をし、幸せに暮らしたいですよね。

但し、これは都道府県別のランキングです。
1つの都道府県にはたくさんの市町村があります。
海沿いの町、山沿いの町、歴史のある町など、さまざまです。
まずは、都道府県を選定するための指標としては、参考になるランキングではないでしょうか。

5⃣ TOPの画像


最後に私のおススメの移住地をご紹介します。
移住地選びの参考にしてくださいね。

福岡県糸島市 
 
糸島市は、2021年にモノクル誌が発表した、人口25万人未満の街を対象とする「輝く小さな街ランキング」で、世界第3位に選ばれました。
特に、玄界灘の恵みと自然の豊かさに加え、福岡市に隣接して都市生活も楽しめることから、「生活の質が優れている」と評価をされています。
また、糸島市は、博多駅や福岡空港にも乗り換えなしでアクセスできるなど、利便性も優れています。
その糸島市は、市内の企業・事業所と、仕事を探している人とのマッチングをサポートする糸島市公式の就職支援Webサイト「糸島しごとさがし」があります。
移住先での仕事が不安な方も、糸島市ならば安心できそうですね。

最後まで読んでいただき有難うございました。
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移住専門FP「移住プランナー」として活動をしています。これまで18年間2500組以上の移住相談に対応をしてきました。ここでは、私の経験からお役に立てる情報を日常的に綴っていきます。「移住」という夢の実現にお役に立てればうれしいです。大阪出身、北海道と鹿児島の3拠点生活中。