hyoryusaibo

夢みがち漂いがち遊びがちUXリサーチャー。 「ぬ。これは”いとをかし”…!」な日々の発…

hyoryusaibo

夢みがち漂いがち遊びがちUXリサーチャー。 「ぬ。これは”いとをかし”…!」な日々の発見を綴ろうかと。

記事一覧

とまった時計たちの、いる家で。

面白い、古民家に遊びに行ったことがある。 とある田舎町の、田んぼの中を分け入って。 床の間には、家主が最も大切にしているコンセプトを示す絵が飾られ。 とある和室は…

hyoryusaibo
1年前
8

バンブーチャイムを鳴らすには、風をつかまえなくては。

バンブーチャイムとやらを作ってみた きっかけは、とある古民家で出会った金属製チャーム。 風に揺られ、気まぐれに鳴る音色に聞き入ってしまい、、、。 まるで物語の中に…

hyoryusaibo
1年前
3

リサーチャーと、ユーザー目線を、行ったり来たり。

前回、クライアント側での議論・対話を誘引するためのユーザー視点であり、そのように調査結果を提供したい、という話をした。 これ、調査結果を報告するような大きな場で…

hyoryusaibo
1年前
2

UXリサーチから、「解決策」ではなく「議論・対話の材料」を。

リサーチ結果の報告の際、「プロのUXリサーチャー目線での解決方針」を求められることがある(「どうしたらいいですか?」)。 経験や知識がある程度豊富なリサーチャーだっ…

hyoryusaibo
1年前
1

アイデンティティに揺れる、とある夏の日

hyoryusaibo
1年前
3

「この人の肝は何か?」にアンテナを張る。初めてのコンテクスチュアル・インクワイアリーで感じたこと。

初めてのコンテクスチュアル・インクワイアリーUXリサーチのぎ業務を始めて、早8ヶ月。 とある製品開発の案件で、ポテンシャルユーザーでありそうな10名に対し、 その人の…

hyoryusaibo
1年前
1

田舎の実家で“オフィス”をつくってみた。GWの”なんちゃってPJ”にて。

完全な自由より、制限のある方が創造性が刺激される。 そんなことばを、ちらほら聞いたことがある。 そんなものかね~となんとなく考えていたのだが、 ゴールデンウィーク…

hyoryusaibo
2年前
3

「有益なことを伝える」より「みんなに考えてもらう」ために。

先日、人生初の、ウェビナー登壇の機会があった。 お題はUXリサーチについてだが、UXリサーチ歴7ヶ月の自分の経験を以て、 厚みのある話をするのは非常に難しい、、、。 …

hyoryusaibo
2年前
1

製作者の「意図」を抱えて、ユーザーを観察する_Vol.2

外部リサーチャーとして、クライアントから依頼を受け、ユーザーテストのモデレートに臨む際。 「ユーザーはこのプロダクトをどう使うのか?」よりも、「〇〇の意図で作ら…

hyoryusaibo
2年前
1

製作者の「意図」を抱えて、ユーザーを観察する。

UXリサーチ業務、7ヶ月目。 ユーザーテストのモデレートを、複数案件に渡り30名くらい体験した中で、はっと感じたこと。製作者の”意図”を抱えていないと、意味あるインサ…

hyoryusaibo
2年前

「時間がない」ことより「時間をかけられない」方が問題なのかもしれない。

KURKKUFIELDS(以下クルックフィールズ)の、 タイニーハウスビレッジへ一泊してきた。 一番印象に残り、かつ良い意味で尾を引いているのは、 農場で採れた野菜を使ってのBB…

hyoryusaibo
2年前
2

アート「周り」のいろんな「物語」を楽しむ。

KURKKUFIELDS(以下クルックフィールズ)の、 タイニーハウスビレッジへ一泊してきた。 タイニーハウスへの憧れがあり、、、なんとなく追っていたら見つけてしまった、クル…

hyoryusaibo
2年前
3

noteの背景画像で、コンテクストデザイン的な現象を楽しむ。

最近、ちょっとずつnoteを書く習慣が身についてきた。 と同時に、自分の書いたイラストを、記事の背景画像としてアップ →みんなのフォトギャラリーへ公開するようになった…

hyoryusaibo
2年前
4

わたしにとって。デザインとは、「いい感じの棒」だ。

UXリサーチャーとして、ものづくりの現場に携わり始め、半年経つ。将来的にはデザインにも手を伸ばしていきたいな〜と考えつつ。 朝、近所の山を散歩している時、そんな自…

hyoryusaibo
2年前

「ことば」の威力。協働でつくる場にて。

UXリサーチとして働き始め半年。デザインというか、何かものをつくるというのは、チームで行うのだな、と思うことが多々。依頼者の方、デザイナー、エンジニア、リサーチャ…

hyoryusaibo
2年前
3

“わからない”ことが「受託型UXリサーチャー」の介在価値なのかもしれない。

最近、インハウスでUXリサーチをしている友人たちと話す機会があった。 インハウスではなく、受託型UXリサーチャーとしてものづくりに初めて携わった自分にとって、「リサ…

hyoryusaibo
2年前
4
とまった時計たちの、いる家で。

とまった時計たちの、いる家で。

面白い、古民家に遊びに行ったことがある。
とある田舎町の、田んぼの中を分け入って。

床の間には、家主が最も大切にしているコンセプトを示す絵が飾られ。
とある和室は、ワクワクするような図書室に。
縁側には色とろりどりの暖簾がかけられ、風が入っては出て行くのが見える。
金属製チャームが風に揺られ、物語の一ページみたいな、音色を奏でて...。

古い作りに、新しい試みが加わって、本当にもう、面白い。

もっとみる
バンブーチャイムを鳴らすには、風をつかまえなくては。

バンブーチャイムを鳴らすには、風をつかまえなくては。

バンブーチャイムとやらを作ってみた

きっかけは、とある古民家で出会った金属製チャーム。
風に揺られ、気まぐれに鳴る音色に聞き入ってしまい、、、。
まるで物語の中にいるような。

買うのも味気ないし、身の回りにあるもので作ってしまえ!
と、実家の山から切り出してきた竹を使用。フィリピンの友達曰く、こうした楽器がよくあるとのことで、youtube等でも調べてみる。参考にしながら、見様見真似で作成。

もっとみる
リサーチャーと、ユーザー目線を、行ったり来たり。

リサーチャーと、ユーザー目線を、行ったり来たり。

前回、クライアント側での議論・対話を誘引するためのユーザー視点であり、そのように調査結果を提供したい、という話をした。

これ、調査結果を報告するような大きな場でなくても、
クライアントとのちょっとした会話の中でもできそう。

対象サービスに対し、リサーチャーが、1ユーザー目線での感想や意見を挟んでみる。
「これって私の場合◇◇なんですけど、使ってみると◆◆なんですよね〜」
「なるほど。そしたら、

もっとみる
UXリサーチから、「解決策」ではなく「議論・対話の材料」を。

UXリサーチから、「解決策」ではなく「議論・対話の材料」を。

リサーチ結果の報告の際、「プロのUXリサーチャー目線での解決方針」を求められることがある(「どうしたらいいですか?」)。

経験や知識がある程度豊富なリサーチャーだったら、いわゆる"エキスパートレビュー"を通じて何らかの解決策を示せるかもしれない。もしくは、クライアントの開発チームと長らく協働していて、ある程度社内リソースや戦略を知っている状態であれば。

わたし自身は、UXリサーチャー歴1年。か

もっとみる
「この人の肝は何か?」にアンテナを張る。初めてのコンテクスチュアル・インクワイアリーで感じたこと。

「この人の肝は何か?」にアンテナを張る。初めてのコンテクスチュアル・インクワイアリーで感じたこと。

初めてのコンテクスチュアル・インクワイアリーUXリサーチのぎ業務を始めて、早8ヶ月。
とある製品開発の案件で、ポテンシャルユーザーでありそうな10名に対し、
その人の価値観やゴール、課題を探索するためのインタビューを行った。

コンテキストインタビュー? コンテクスチュアルインクアイアリー?
どういう部類になるのか自分の中で整理がついていない。
とりあえず、ペルソナを作る前段階のインタビューであり

もっとみる
田舎の実家で“オフィス”をつくってみた。GWの”なんちゃってPJ”にて。

田舎の実家で“オフィス”をつくってみた。GWの”なんちゃってPJ”にて。

完全な自由より、制限のある方が創造性が刺激される。

そんなことばを、ちらほら聞いたことがある。
そんなものかね~となんとなく考えていたのだが、
ゴールデンウィークに実家に帰省し、正にそれを実感してしまった。

具体的に言うと、諸々の制限付で”オフィス”を自分と夫でつくったのだが、
”創造性”という波に、自分の脳みそが波乗りをしているような…そんな体験だった。

そのことについて、記そうと思う。

もっとみる
「有益なことを伝える」より「みんなに考えてもらう」ために。

「有益なことを伝える」より「みんなに考えてもらう」ために。

先日、人生初の、ウェビナー登壇の機会があった。
お題はUXリサーチについてだが、UXリサーチ歴7ヶ月の自分の経験を以て、
厚みのある話をするのは非常に難しい、、、。

ということで、初心者として疑問に感じたことを周りの経験豊富なリサーチャーの方にヒアリングし、その結果を発表する形を取ることに。ありがたいことに、非常に興味深い発見がザックザック。いやー良かった、発表のための材料がたくさん集まったぞ…

もっとみる
製作者の「意図」を抱えて、ユーザーを観察する_Vol.2

製作者の「意図」を抱えて、ユーザーを観察する_Vol.2

外部リサーチャーとして、クライアントから依頼を受け、ユーザーテストのモデレートに臨む際。

「ユーザーはこのプロダクトをどう使うのか?」よりも、「〇〇の意図で作られたこのプロダクトをユーザーはどう使うのか?」の視点で臨む方が、クライアントにとってのユーザー視点を間近にする(クライアントにとって意味のある)インサイトを得やすいと実感した、という記事を書いた。

そして、記事を書いた後も、製作者(クラ

もっとみる
製作者の「意図」を抱えて、ユーザーを観察する。

製作者の「意図」を抱えて、ユーザーを観察する。

UXリサーチ業務、7ヶ月目。
ユーザーテストのモデレートを、複数案件に渡り30名くらい体験した中で、はっと感じたこと。製作者の”意図”を抱えていないと、意味あるインサイトを得るための、能動的な質問が出てこない。

モデレート中、自分の意識は、専ら
「ユーザーはこれをどう使うんだろう?何を感じるんだろう?」だった。

もちろんそれでも得られることはあるのだが、クライアント視点⇄ユーザー視点の間の橋渡

もっとみる
「時間がない」ことより「時間をかけられない」方が問題なのかもしれない。

「時間がない」ことより「時間をかけられない」方が問題なのかもしれない。

KURKKUFIELDS(以下クルックフィールズ)の、
タイニーハウスビレッジへ一泊してきた。

一番印象に残り、かつ良い意味で尾を引いているのは、
農場で採れた野菜を使ってのBBQ。

大きなテントの中の一席に、夫と座り。スタッフの方が、野菜とソーセージ、ベーコンの詰め合わせ木箱を持ってきて、説明してくれる。あと、自家製ソース3種類。
野菜は取ってきたものをきれいに水洗いしてくれてはいるが、切ら

もっとみる
アート「周り」のいろんな「物語」を楽しむ。

アート「周り」のいろんな「物語」を楽しむ。


KURKKUFIELDS(以下クルックフィールズ)の、
タイニーハウスビレッジへ一泊してきた。

タイニーハウスへの憧れがあり、、、なんとなく追っていたら見つけてしまった、クルックフィールズ。音楽プロデューサーの小林 武史さんがプロデュースした、「循環」をテーマにした農場(私の理解では)だ。

実に実に面白い一泊2日だった。

面白い要素は言語化しきれないが、真っ先に思い出されるのは、美しい景色

もっとみる
noteの背景画像で、コンテクストデザイン的な現象を楽しむ。

noteの背景画像で、コンテクストデザイン的な現象を楽しむ。

最近、ちょっとずつnoteを書く習慣が身についてきた。
と同時に、自分の書いたイラストを、記事の背景画像としてアップ
→みんなのフォトギャラリーへ公開するようになった。
とても嬉しいことに、そのイラストを背景画像に使ってくれる方も。

そして見出してしまった新しいnoteの楽しみ方。
背景画像を通じて記事(クリエイターさん)に出会うのが面白い。
クリエイターさんがどんな意味合いで背景画像を使ってく

もっとみる
わたしにとって。デザインとは、「いい感じの棒」だ。

わたしにとって。デザインとは、「いい感じの棒」だ。

UXリサーチャーとして、ものづくりの現場に携わり始め、半年経つ。将来的にはデザインにも手を伸ばしていきたいな〜と考えつつ。

朝、近所の山を散歩している時、そんな自分にとって「デザイン」って何だろう?と考えるきっかけを得た。結論から言うと、デザインとは「いい感じの棒」だ。

「いい感じの棒」とは。ワンピース読者の方であれば「空島編のあれか」とお察しなのではないか。空島という未知の世界の探索中、ルフ

もっとみる
「ことば」の威力。協働でつくる場にて。

「ことば」の威力。協働でつくる場にて。

UXリサーチとして働き始め半年。デザインというか、何かものをつくるというのは、チームで行うのだな、と思うことが多々。依頼者の方、デザイナー、エンジニア、リサーチャー、、、etc。どれだけいい感じに協働できるかで、プロジェクトのアウトプットの質が大きく変わるのだろうな、となんとなく感じ始めている。そして、とあるプロジェクトでの体験から、いい感じの協働に導く上での「ことば」の威力と可能性について考え始

もっとみる
“わからない”ことが「受託型UXリサーチャー」の介在価値なのかもしれない。

“わからない”ことが「受託型UXリサーチャー」の介在価値なのかもしれない。

最近、インハウスでUXリサーチをしている友人たちと話す機会があった。

インハウスではなく、受託型UXリサーチャーとしてものづくりに初めて携わった自分にとって、「リサーチ」の発生過程や、その土台となる課題意識、さらにそのまた下地にある組織土壌について重い描きながら、自分の仕事が組織内でどう消化され身になっていくのか、イメージが補完されていく感覚。

同時に、受託型UXリサーチャーの価値って何だ?と

もっとみる