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製作者の「意図」を抱えて、ユーザーを観察する_Vol.2


外部リサーチャーとして、クライアントから依頼を受け、ユーザーテストのモデレートに臨む際。

「ユーザーはこのプロダクトをどう使うのか?」よりも、「〇〇の意図で作られたこのプロダクトをユーザーはどう使うのか?」の視点で臨む方が、クライアントにとってのユーザー視点を間近にする(クライアントにとって意味のある)インサイトを得やすいと実感した、という記事を書いた。

そして、記事を書いた後も、製作者(クライアント)の意図をつかむ上での自分の甘さに気づき続ける日々を送っているので、続編として、したためておく。

「商品Aを買わせたい」「Bな体験をさせたい」etc
という意図のあるプロダクトやサイトがあるとする。
直近で臨んだユーザテストは、ここまでの意図の理解で行ったのだった。

が、甘かった。。。本当に甘かった。
クライアントは、商品Aを買わせるために自分が設計した導線上をユーザーが沿わないポイントがあるのか?それは何故なのか?も知りたかったのだ(そりゃそうだ)。

つまり、「商品Aを買わせたい」だけではなくて、「Bの導線で商品Aを買わせたい」という、導線に対する意図まで把握した上でユーザーの動きを観察し、仮に逸れたポイントがあるなら、なんでそれが発生したのかを確認すべきだった。

なんならこれで終わりではなく、まだまだ製作者の「意図」を深ぼるためのポイントはあるはずで。どんどん発掘していきたい。

外部リサーチャーって、ユーザー視点の前に、クライアント視点を間近にせねば始まらないということを、つくづく実感する今日この頃。

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