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「有益なことを伝える」より「みんなに考えてもらう」ために。


先日、人生初の、ウェビナー登壇の機会があった。
お題はUXリサーチについてだが、UXリサーチ歴7ヶ月の自分の経験を以て、
厚みのある話をするのは非常に難しい、、、。

ということで、初心者として疑問に感じたことを周りの経験豊富なリサーチャーの方にヒアリングし、その結果を発表する形を取ることに。ありがたいことに、非常に興味深い発見がザックザック。いやー良かった、発表のための材料がたくさん集まったぞ…と、ここまではいいものの。

発表資料に書き起こす際に、考え込んでしまった。この材料を、リスナーに届けるには、どうしたらいいんだ?あれこれ考えて、UXリサーチに関する本を調べて引用したり…とやっている間に、自分が何を伝えたかったのか、わからなくなってきてしまった。夫に見せて意見を乞うも「何が言いたいのかよくわからん」と厳しめのお言葉。。。orz

はてどうしようか。ジョギングをしながら。。。徐々に気づきが。そうか、「有益なことを伝える」じゃなくて「みんなに考えてもらうきかっけを提供する」にしたらいいんだ。

そもそも、UXリサーチャー歴半年ちょいの自分が、誰かにとって有益な形で結論づけて整理して話すなんて、難儀な技。そして、できないことをしようとすれば、他の誰かの言葉をつぎはぎするしかなくて、自分の言葉でなくなってしまうのは当たり前。そもそも、自分は何かを結論づけて伝えるより、みんなに考えてもらう材料を提供することの方が性に合っている。

この気づきのおかげで、集めた”材料”をどう料理して、リスナーに提供するのか頭の中でスムーズにまとめることができた。ふう。気づけて本当に良かった。発表資料はPPTで行ったのだが、PPTを触る時って、これまでは何か結論や提案を提供するシーンで使ってきた様な気がして、自動的に「有益なことを伝えなきゃ」マインドに陥ったような気もするな。。。

とにかく。何かを伝えるとき、伝える目的は様々だし、目的によって方法も違う。そして、自分の身の丈に合った方法を選ぶことで、自分も気持ちよく楽しく話せるし、結果的に、誰かに、より伝わる。そんなことを考えさせられた、登壇だった。

学びの機会をもらうことができ、感謝、感謝。

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