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高井宏章
2020年9月27日 12:11
私事で恐縮だが、著者の布施川天馬さんと私は、年は二回り以上離れているものの、境遇が少し似ている。家庭が貧しく、塾や予備校に通うお金もなく、かといって自宅で学習する習慣もなく、働きながら大学受験に臨み、地理的・金銭的な制約で「地元の国立大学」に入った。私は現役で名古屋大学、布施川さんは一浪で東大と「着地」は違っているが、似たようなコースだ。『東大式節約勉強法』扶桑社 布施川天馬/著タ
2020年9月25日 07:00
翻訳モノには、独特のマゾヒズム的な楽しみ方がある。もう「新刊」は出ている。でも、読めない。ギリギリ行ける英語でも大作は躊躇する。原書を読んだ人たちから「傑作」といった評が耳に入ってくる。ジリジリしながら、訳を待つ生殺しに耐える日々。『三体』3部作にそんな思いを抱く方は多かろう。『三体II 黒暗森林』早川書房劉慈欣/著 大森望、立原透耶、上原かおり、泊功/翻訳私もこれほど「
2020年9月20日 14:04
下町がカオスな緑の楽園なのは皆さん、もうご存知の通りである。オアシスは、動物の憩いの場でもある。錦糸町、押上あたりを散策する下町写真集シリーズ第3弾は動物園。第1弾の昭和な街並みはこちら。お供はこの子です。今回はほとんど単焦点の方で撮りました。では、ゆるりと。タヌキのご用心皇居まで地下鉄で20分というロケーションなのに、下町にはたくさんタヌキがいる。日本全国津々浦々にいるの
2020年9月13日 10:42
みなさん、きょうもWikipedia、使ってますか?私は「本業では使わないが、noteでは使いまくる」派です。そうすると、出ますよね、最近、また、アレが。これ。鋼の意思で無視してスクロールダウンすると。スクロール先に、「スクロールせずにご覧ください。」って、「貴様を見てるぞ」という威圧感。もうね、21世紀の日本は自宅PCのスクロールまで筒抜けな監視社会なワケですよ。「う
2020年9月8日 18:00
最近よく、錦糸町から押上、曳舟あたりをカメラ片手にお散歩している。お楽しみのひとつは、「小さな緑」をみつけることだ。公園や並木などの「パブリックな緑」ではなく、個人宅やお店の前に並ぶ鉢植えなどの「プライベートな緑」が味わい深い。「街歩きwith一眼レフ」シリーズ第2弾は、ちょっとカオスな下町の緑をご紹介します。第1弾はこちら。お供はいつものこの子、Nikon D3300です。醍醐
2020年9月3日 06:54
「2019年アメリカで一番売れた本」「全米500万部突破」そんなパワーワードが踊る帯には強力な布陣で、「とにかく、黙って、読め」と言わんばかりの推薦の言葉が並ぶ。『ザリガニの鳴くところ』早川書房ディーリア・オーエンズ/著 友廣純/翻訳この上に私が贅言を重ねても意味がなさそうなので、個人的な体験を少々ご紹介する。私が本書を購入したのは、文学YouTuberのベルさんのこの