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昨年末に中山さんと長浜の町中華で会ってから「行政×デザイン 実践ガイド」を読むまでの半年間、思い巡らせていた、行政とデザインのこと
中山郁英さんから、彼の著書「行政×デザイン 実践ガイド 官民連携に向けた協働のデザイン入門」をご恵贈いただいた。この本は、行政職員がデザインにどう向き合うか、デザイナーや民間がデザインを通じて行政とどう協働できるかについて、広くわかりやすくまとめられている。
この本の最後にも書かれているのだけど、中山さんが行政とデザインに関する研究をより深めたいと思ったきっかけの一つが、自分など滋賀県職員有志ら
Xデザイン学校 2024年度マスターコース振り返り #3(ビジョンとパーパス)
Xデザイン学校のマスターコース3回目のテーマは「ビジョンとパーパス」。前回は提案先企業のビジネスリサーチに取り組んだが、今回は自身のビジョンリサーチを行い、そして来月は顧客のユーザーリサーチと、3つの視点から未来の行き先と行き方を探索している。
前回と今回は(企業や自身への問いから)未来のことを見つめて、次回は(顧客への探索から)現在のことを見つめる。そのギャップを見つけることで今後少しずつ「ビ
ユーザビリティ評価のあれこれを考えるきっかけをもらった2日間
Xデザイン学校のユーザビリティテストワークショップに参加した。通常の講義とは異なり半自主ゼミみたいな形式で、構造化シナリオなどこれまでのコースで習ったものとユーザビリティテストに関する大枠のレクチャーを土台にして、ユーザビリティテストのタスク設計から実査・分析までを「自分たちで一通りやってみる」というものだった。いつも講義ではオンラインなのだけど、今回はリアル開催ということで東京は市ヶ谷のキャンパ
もっとみるXデザイン学校 2024年度マスターコース振り返り #2(ビジネスデザインリサーチ)
今回のテーマは「ビジネスデザインリサーチ」。冒頭に課題企業から提案依頼が示され、今回は対象となるプロジェクト(ビジネス)の背景や課題企業の組織文化・アセットなどについて、整理を行った。来月はビジョン探索、再来月はユーザー探索と、今後レイヤーを重ねていくことで、現時点ではまだ粗々なビジネスデザインをアップデートし、提案としてまとめていく感じになるのかなと思う。
なりきりインタビュー(デスクリサーチ
Xデザイン学校 2024年度マスターコース振り返り #1(ブートキャンプ)
Xデザイン学校のマスターコースが始まった。Xデザイン学校は単発期間集中型の講座のほか、10ヶ月通期のコース「ベーシックコース」「マスターコース」「アドバンスコース」があって、自分は2年前にベーシックコースを受講し、修了したのだけど、1年間のブランクをとって今度はマスターコースへとコマを進めることにした。
リサーチの大事さ昨年1年間のブランクをとったのは、ベーシックコースで学んだことを仕事の場面で
「ここちよい近さがまちを変える」という本がもたらしてくれた、自身の暮らし方やまちの見つめ直し
2023年の5月から9月まで、Xデザイン学校が開催していた「ソーシャルイノベーション研究会」という集まりに参加していた。
この研究会では、エツィオ・マンズィーニという学者が書いた「Livable Proximity. Ideas for the City that Cares」という本の日本語訳に取り組むチームが中心となり、本に書かれている事項を紐解きながらディスカッションを行っていた。日本語版
Xデザイン学校 2022年度ベーシックコース振り返り #3(ビジネスインタビュー)
Xデザイン学校の第3回が終わった。プレ講座を含めると4回分の講義が終わったのだけど、このレポートは3回目の発信になる。6月19日に行われた第2回のリフレクションをnoteに書けていなかったからだ。
前回の講義で「プラットフォームとインフラの違い」について考え込んだのだけど、それを簡単にでもいいから言語化せず、1ヶ月が経ってしまった。時間がなくてもとにかく文字にしてみるのとできないのとでは雲泥の差
Xデザイン学校 2022年度ベーシックコース振り返り #1(ブートキャンプ)
1週間前からのプレ講座に続いて、いよいよ10ヶ月の修行が始まった。1回目のタイトルは「ブートキャンプ」。なんだか鍛えられる感ある。
リンクを張らない前回の振り返り記録を読んでいただいた浅野先生から、先週「振り返りの note を書くときはリンクを張らずに自分の言葉で書く努力をすると、そのうち自分のものになっていく」という指摘をいただいた。
講義の冒頭、「知ると分かるの間には大きな隔たり(デスバ
Xデザイン学校 2022年度ベーシックコース振り返り #0(プレ講座)
「Xデザイン学校」の2022年度ベーシックコース(日曜)に入学した。
来週から毎月(全10回)開催されるので、これからその都度振り返りを記し続けようと思う。なんとか頑張って、自分が気づいたこと、凹まされたこと、できた(と思っている)こと、分からなかったこと、宿題にしていくこと等、粗々の内容でもとにかく記録を出していけるように。。。
なぜ挑戦することにしたのか直接的なきっかけは、デジタル庁が運営
「行政の仕事を市民が自由に覗きこんでハックする」 滋賀県庁を舞台にしたデザインスプリントをやってみた話
2021年9月、滋賀県庁を舞台に4週間のデザインスプリント「Tech Lake Sprint」を開いた話。プログラム終了後、運営チームと行った振り返りで、「公式のレポートで書けなかったことは各当事者個人のブログなどで発信しあうことで、多角的なリフレクションを試みよう」という話をして、自分はこの note で書くことにした。公式のレポートは以下ページにまとめてある。
Tech Lake Sprin
2019年7月、「滋賀県サイトリニューアル問題と自治体サイトのあり方について意見を交換する会」で語られていたこと (2/2)
2019年に起きた滋賀県サイトリニューアル事件を受けて、県内有志が開催した「滋賀県サイトリニューアル問題と自治体サイトのあり方について意見を交換する会」の記録を、2年弱の歳月を経て、再編集のうえ公開することにした。この記事はその後編(なお前編同様、内容はすべて2019年7月28日時点の情報となるのでご留意願いたい)。
前編では、ゲストとしてお招きした株式会社ツルカメのUXディレクター 森田雄さん
2019年7月、「滋賀県サイトリニューアル問題と自治体サイトのあり方について意見を交換する会」で語られていたこと (1/2)
2019年に起きた滋賀県サイトリニューアル事件。今から2年前の3月28日に行われた滋賀県ウェブサイトの全面リニューアルをめぐって数々の問題が指摘され、世間や報道、議会などで波紋を呼んだ。
この年の7月28日、県内有志が「滋賀県サイトリニューアル問題と自治体サイトのあり方について意見を交換する会」を、守山駅前のコワーキングスペース「TORKS」で開いた。県内外のウェブ制作関係者や行政関係者、研究者
滋賀県「びわ湖大花火大会」でのオープンデータ×シビックハックの試みを通じて学んだこと
気付けばもう6年前の話になるのだけど、2014年〜2015年の「びわ湖大花火大会」で県内有志と仕掛けたオープンデータ化&シビックハックに関する試みを振り返る。今にして思えばあれは滋賀県内におけるオープンデータやシビックハック(シビックテック)の最初の火付け役になった出来事だったし、それらを進めるうえで大切なことを学ばせてくれた、とても貴重な機会だった。
データとサービスの提供者を切り分けることで