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Xデザイン学校 2024年度マスターコース振り返り #1(ブートキャンプ)

Xデザイン学校のマスターコースが始まった。Xデザイン学校は単発期間集中型の講座のほか、10ヶ月通期のコース「ベーシックコース」「マスターコース」「アドバンスコース」があって、自分は2年前にベーシックコースを受講し、修了したのだけど、1年間のブランクをとって今度はマスターコースへとコマを進めることにした。

リサーチの大事さ

昨年1年間のブランクをとったのは、ベーシックコースで学んだことを仕事の場面で実践してみたかったという動機と、あえて今度はグロービス(ナノ単科)に通うことで、経営戦略とかの視点からデザインについて捉え直してみたいという動機からだった。

この1年で改めて痛感したのは、リサーチの大事さだった。そのうえで、自分は何者なのか、自分が大切にしてきたこと、大切にしたいことを追究することの大事さだった。それは結果として自身の(差別化要因に繋がる)正のアセットを知ることに繋がり、自身の顧客が誰なのかを知ることにもつながる。それによって、自ずと選択(捨てる)に時間をかける必要がなくなる。選択(捨てる)に時間がかかるということは、つまりよいリサーチができていないのだと。

とにかく何事も事態はカオスであって当たり前だと思えるようになった。でもそのカオスっぷりに戸惑ったり振り回されたり、はなから諦めて自分の知ってる情報だけで物事を理解しようとするのではなく、いろんな側面から事実の全体像を把握し、客観的な論点整理を試みたうえで、自分(たち)が大切にしたいことにピンを立てる、その態度如何で、仮説設定や問題解決のスピードは大きく変えられるのだなということがわかった。様々なフレームワークも、あくまでその客観的な整理の目線合わせ・ピント合わせとして使えばいいんだろうなと。

良質の仮説を立てたければ、ちゃんとリサーチしようと。別にこれって仕事だけでなく、例えば旅なんかでも同じことなんだろうと思う。地元の本・資料を読んだり地元の人に声をかけてみて聞いたり、気になったことについてデータで裏付けを取ろうとしたり。そうすると、何より旅が楽しくなっていく。そういう「楽しくなっていく」クセが、この1年を通じて少しはついたんじゃないかなと思う。きっと。たぶん。

で、昨年度は割とビジネス寄りに意識を持ち続けていた(つもり)のだけど、マスターコースではもう一度デザイン寄りに意識を戻し、実際にケースを通して手を動かしてみることで、昨年度の学びをアンラーンしてみることができたらいいなと思っている。アンラーンって超難しいけど。。。

組織のデザイン

。。。でも、今回の講義で山崎先生が話した「組織のデザイン」という言葉に、「あっ」と引っかかった。上記のリサーチに対する姿勢が、自分ひとりや数人だけで完結するのならよいのだけど、これが「組織の中にいる自分」という位置付けになると果たしてどうだろうかと。

よしまずは現状を整理しよう・リサーチしようと動こうとしても、周囲と初期視点・初期姿勢が合ってなかったり(そもそも同じチームと思われてなかったりw)、或いは組織的に余裕がなかったりで、気がついたら自身の手の届く範囲が小さくなっていったり、視野が狭くなっていくというか、目の前の景色が暗くなっていく、みたいなことって往々にしてあるよなぁと。。基本的に仕事って「自分が手の届く範囲でコミットしていく」のが基本だと思っているのだけど、手の届く範囲がなさすぎて身動き取れない問題も、割とあるあるじゃないのかなぁと。

先日「みんなのハナレ」(草津にあるリビングラボみたいな場所)に行ったとき、先日の講義の振り返りとして番頭さんとそんな会話をしてたら、番頭さんに「同じ釜の飯を食うのが一番ですよ」と言われて、ほんとにそうだよなぁと思った(自分がリビングラボに期待してるのって多分そういうところなのかも)。

デザインって孤独にしない(させない)ことが大事なんじゃないかなと思っているところ、こうした「組織のデザイン」に、実務のなかでどう対峙すればいいのか、その姿勢みたいなものもマスターコースでは身につけられたらいいなと思っている。

現在地を確認しあえる仲間

あとマスターコースを受講したもう一つの動機が「仲間を増やす」だった。ベーシックコースで自分が得られたものは、デザインに対する姿勢のほかに、まさに「同じ釜の飯を食った」仲間だった。それをまたマスターコースでも得られたらなぁという思いがあった。

今でもベーシックコースのチームとはSlackでやり取りをしているし、今度も東京で飲もうという話をしているし。他のチームの人やベーシック以外で知り合った人たちとも、頻繁にやり取りをさせてもらっている。こないだも一緒にフィールドワーク&アイデアソンの企画をやらせてもらった。

前週のプレ講座でXデザイン学校のパーパスって?という話があったけど、自分は「デザインに対する自分や社会の現在地を確認しあえる場所」だと思っている。それは山崎先生や浅野先生などからの教えだけでなく、一緒に学びあう仲間との関係によって確認しあえるところが大きいんだろうなぁというのは、卒業後に強く実感したもので。

先日の初回では正直まだみんなとの距離感は掴みきれなかったけど、今後そういう意識をもって、みんなと同じ釜の飯を食い、切磋琢磨していけたらいいなと思う。これから10ヶ月、どうかよろしくお願いいたします。

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