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【完全版】治療家のための文化人類学

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「治療家のための文化人類学」を全編セットでお得に読むことができます。 文化人類学とは、歴史や文化、社会背景を前提として“人類”について学ぶ学問です。 このうち「医療人類学」は…
「治療家のための文化人類学」を全編セットでお得に読むことができます。
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治療家のための文化人類学~健康観の文化的差異~

治療家のための文化人類学~健康観の文化的差異~

文化によって
「何を健康とするか?」は異なります。

世界を例にみて、
その健康に対する観念は
一体どのような多様性があるのでしょうか。

WHOの健康の定義は適切なのか?WHOが定義する「健康」は、
皆さんがご存じの通り、
以下のように定められています。

これはすなわち、

肉体的な健康

精神的な健康

社会的な健康

に区別して考え、
すべて独立した存在であると考えることです。

しかし、

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治療家のための文化人類学〜プラグマティズム〜

治療家のための文化人類学〜プラグマティズム〜

治療家のための文化人類学を執筆しています、
花田隼人(@hokkaido_wakate)です。

今回は、
実利主義とも呼ばれる哲学
「プラグマティズム」を解説します。

施術や治療における理論と
どう向き合っていくかを考える
ヒントになり得る哲学です。

お時間を取っていただき
ぜひ最後までお読みください。

理に適っていないものごと患者の苦痛を
和らげようとするなかで、

その手段は必ずしも

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治療家のための文化人類学~患者の希望と医学の衝突~

治療家のための文化人類学~患者の希望と医学の衝突~

医師が行う医療に比べて、

我々治療家が提供する医療は
エビデンスレベルが低いものもあります。

エビデンスに基づいた
施術方針を立案しても、
時には患者がそれを拒んで
有効性の低い施術を希望することがあります。

特に「骨盤矯正」は
その最たる例といえます。

患者の希望を優先することと、
科学的な正しさを基準にすること。

この双方を両立するには
どうすればいいでしょうか?

目次から先を

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治療家のための文化人類学~文化依存症候群~

治療家のための文化人類学~文化依存症候群~



病気は全世界で
均一に起こりうるものもあれば、

地域によって
発生しやすい病気が
異なるものもあります。

食習慣から起こる生活習慣病や、
寄宿する生物の生息地によって差が出る
感染症の地域差がその代表例です。

このような「地域差」は、

感染症や内科疾患のような
”身体的な病気”に限らず、
”精神疾患”でも見られます。

地域、民族、社会背景、
そしてその「文化」の影響によって
発生する

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