西加奈子先生の「i」、初版。今日、再び読み終えました。本を閉じた後、生まれ変わったような気持ちになりました。体の中を巡る血液を感じます。この仮初の平和が奇跡であること。けれど、生きていて申し訳ない、と思わなくていいこと。誰かを想像し、祈ること。認めること。 「私はここよ。」
健康診断で朝食抜きだったので、遅めの朝ごはん。健康診断で順番を待つ中、本を読んでいるのは私ともう1人の中年女性だった。フロアのイスにもたれかかる人たちは、スマホかテレビが、空中を眺めていた。今読んでいるのは西加奈子の「くもをさがす」。目頭がじわじわと熱くなりながら、順番を待った。