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#歴史小説が好き

歴史小説への愛や、好きな作品・作家を語ってください!

急上昇の記事一覧

【歴史小説】天昇る火柱(4)「西方」

この小説について  この小説の主人公は、赤沢新兵衛長経という男です。  彼は、信州の小城に庶子として生まれ、田舎武士として平凡な一生を送るはずでした。  しかし彼には、二十歳近くも年の離れた兄がいました。  兄は早くに出家して家督を放り出すと、諸国を放浪し、唐船に乗って明国にまで渡ってゆきました。  そして細川京兆家の内衆となり、やがて畿内のほとんどを征服することになります。  神も仏も恐れぬ破壊者、赤沢沢蔵軒宗益。  その前に立ちふさがるのは、魔王・細川政元への復讐に全

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投資を学ぶ✨ ✅トータルリターン:ファンドが対象期間にどれだけ値上がり(値下がり)したかを示す📝 ウエルスアドバイザーでは、分配金(税引前)はすべてファンドに再投資されたものと仮定して計算し、複数年のリターンは年率表示とのこと📝 ※基準価額の単純な騰落率とは異なる点には要注意🔖

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JW654 高屋宮

【景行征西編】エピソード25 高屋宮 第十二代天皇、景行天皇の御世。 西暦82年、皇紀742年(景行天皇12)11月。 景行天皇こと、大足彦忍代別尊(以下、シロ)の一行は、ついに、宮崎県に入った。 ここは、宮崎県延岡市の西階町。  野見「して、大王? これより、如何なされまするか?」  シロ「うむ。まずは、高千穂に行宮を設けようと思うておるが・・・。」  ナッカ「思ってるが・・・何すか?」  シロ「そのまえに、詣でたい社がある。」  舟木「その社とは?」 

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JW653 南へ

【景行征西編】エピソード24 南へ 第十二代天皇、景行天皇の御世。 西暦82年、皇紀742年(景行天皇12)10月。 景行天皇こと、大足彦忍代別尊(以下、シロ)の一行は、ついに、土蜘蛛を平定した。 ここは、禰疑野。 二千年後の地名で言うと、大分県竹田市の今や菅生の辺り。  シロ「では、国摩侶よ。これからも、この地のこと、頼むぞ。」  国摩侶「かしこまって候。」  ナッカ「ちなみに、後の世のことになるんすけど、この地で、大王を祀る社が建つんすよ。」  シロ「何

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清和源氏の興亡⑥

後三条天皇の母は皇族の禎子内親王で、宇多天皇以来の、藤原氏を生母としない天皇だった。 そのため、皇太弟時代は関白藤原頼通・教通兄弟の圧迫を受けていた。 その1例として、東宮が所有する「壺切御剣」を、「藤原氏腹の東宮の宝物」という理由で、後三条帝が即位するまでの23年間もの間、帝に献上しなかった。 このような即位の経緯から、後三条帝は反藤原というべき政治を行うことになった。 延久元年(1069年)、延久の荘園整理令を発布した。 当時、藤原摂関家は広大な荘園を領していた

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【歴史小説】天昇る火柱(3)「天竺」

この小説について  この小説の主人公は、赤沢新兵衛長経という男です。  彼は、信州の小城に庶子として生まれ、田舎武士として平凡な一生を送るはずでした。  しかし彼には、二十歳近くも年の離れた兄がいました。  兄は早くに出家して家督を放り出すと、諸国を放浪し、唐船に乗って明国にまで渡ってゆきました。  そして細川京兆家の内衆となり、やがて畿内のほとんどを征服することになります。  神も仏も恐れぬ破壊者、赤沢沢蔵軒宗益。  その前に立ちふさがるのは、魔王・細川政元への復讐に全

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歴史が語りかけてくるもの~「まいまいつぶろ」を読んで~

☆まいまいつぶろ 村木嵐著 幻冬舎  1800円+税  初代家康、二代秀忠、三代家光、五代綱吉、八代吉宗、十五代慶喜。 教科書で習う江戸時代の将軍たちの活躍は六人ぐらいで、それ以外の将軍に関しては、ほとんど知らなかったです。だから、この本を読んで九代将軍家重がこんな人だったとは驚きであり、忠光との出会い、その生き方には心動かされました。  第12回「日本歴史時代作家協会賞作品賞」受賞  第13回「本屋が選ぶ時代小説大賞」受賞  第170回「直木賞」候補作品  九代将軍家重

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JW651 青と白

【景行征西編】エピソード22 青と白 第十二代天皇、景行天皇の御世。 西暦82年、皇紀742年(景行天皇12)10月。 五人の土蜘蛛を討伐するため、進軍をつづける、景行天皇こと、大足彦忍代別尊(以下、シロ)の一行。 まずは、青と白を討つ作戦に切り替え、柏峡の大野(大分県竹田市荻町柏原の辺り)から北上するのであった。  シロ「来た道を戻ることになろうとは・・・。」  もち「仕方ないっちゃが。青と白を、先に討つのは『日本書紀』の記述通りやじ。」  シロ「ではあるが・

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JW652 禰疑野の戦い

【景行征西編】エピソード23 禰疑野の戦い 第十二代天皇、景行天皇の御世。 西暦82年、皇紀742年(景行天皇12)10月。 土蜘蛛討伐を目指す、景行天皇こと、大足彦忍代別尊(以下、シロ)の一行は、まず、青と白を討ち取った。 ここは、稲葉川上流。 大分県竹田市市用の辺り。  シロ「つつがなく、青と白を討つことが出来た。次は、打猨、八田、国摩侶の三人じゃ。」  ナッカ「速攻を仕掛けるんすね?」  シロ「その通りじゃ。我らが、北に現れたことに、敵は、慄き、慌てふた

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後白河法皇㉗

後白河法皇は、義経と謁見した。 (小柄じゃな) 目の前の白洲で、鎧直垂を着て平伏している若者を見て、後白河法皇は思った。 挙措が田舎じみていない。 (義仲とは違う) 義仲は全身が精気でできているような男だった。 しかし義経は動きはきびきびしているが、義仲のような覇気は感じない。 義経の脇に、中年の男が控えている。 梶原景時である。 「こたびはようやった、追って褒美を取らすぞ」 後白河法皇が2人に声をかけたが、 「院、恐れながら」 景時が声を挙げた。「我

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JW650 新たなる策

【景行征西編】エピソード21 新たなる策 第十二代天皇、景行天皇の御世。 西暦82年、皇紀742年(景行天皇12)10月。 景行天皇こと、大足彦忍代別尊(以下、シロ)の一行は、五人の土蜘蛛を討伐するため、戦勝祈願の祭祀をおこなった。 ここは、柏峡の大野(大分県竹田市荻町柏原の辺り)。 そして、ついに、総攻撃の命が下されたのであったが・・・。  たっちゃん「大王・・・。攻めること、能わぬぞ・・・。」  シロ「それは、如何なる意で?」  たっちゃん「地図を見れば、

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伊達政宗㉝

政宗は仙台に帰っていた。

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【文学フリマ大阪12】出店します

2023年9月8日(日)開催予定の 文学フリマ大阪12 に出店します。 開催日時  2023年9月8日(日)12:00 ~ 17:00 開催場所  大阪天満橋 OMMビル2F 入場無料! 昨年までは11時開場でしたが、今年は12時開場となっています。 NORTHERN SPIRIT のブース 小説 / 歴史・古典 く - 05 入口から近いです。 実は昨年のブースは 06 の場所でした。今年は 05 なので、お隣なんですよ。 『The DANELAW』2巻が間に合わな

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自分の生き方のお手本にしたい人物像の理想は西郷隆盛と雨宮蔵人の合体人物!

先日、note散歩の最中で出会った記事に 郷土の偉人である西郷隆盛の話があった。 ぜひ、皆さんにも読んでいただきたい内容で 記事は前編と後編の2本の記事に分けて 投稿されています。 こちらが、そのISSAさんの記事。 ■薩摩偉人伝 ~ 西郷隆盛(前編) ■薩摩偉人伝 ~ 西郷隆盛(後編) とても詳しいのに、明治維新の時代背景や NHK大河ドラマの「西郷どん」も登場して すらすら読めると思います。(^_^)b ところで、私が偉人や著名経営者などの中で 誰か理想とした

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JW647 来田見宮

【景行征西編】エピソード18 来田見宮 第十二代天皇、景行天皇の御世。 西暦82年、皇紀742年(景行天皇12)10月。 景行天皇こと、大足彦忍代別尊(以下、シロ)の一行は、五人の土蜘蛛を討つため、大分県竹田市方面に向かう。 そして、ここは、大分県豊後大野市の朝地町綿田にある、北平地区・・・。 地元の土蜘蛛、小竹鹿奥(以下、オキロ)と小竹鹿臣(以下、オミール)より御饗を受けた一行は、彼らに感謝の言葉を伝え、出立しようとしていた。  シロ「『オキロ』、『オミール』・

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JW648 柏峡の大野

【景行征西編】エピソード19 柏峡の大野 第十二代天皇、景行天皇の御世。 西暦82年、皇紀742年(景行天皇12)10月。 景行天皇こと、大足彦忍代別尊(以下、シロ)の一行は、五人の土蜘蛛を討伐するため、来田見邑(大分県竹田市久住町仏原)に行宮を設けた。 後の宮処野神社である。 そして、この物語のオリジナル設定で、日下部の君の大屋田子(以下、おやた)が、北を討つと見せかけて、南を討つという策を披露したのであったが・・・。  いっくん「オリジナル設定!? どういうこ

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JW649 直入で祀る

【景行征西編】エピソード20 直入で祀る 第十二代天皇、景行天皇の御世。 西暦82年、皇紀742年(景行天皇12)10月。 景行天皇こと、大足彦忍代別尊(以下、シロ)の一行は、五人の土蜘蛛を討伐するため、戦勝祈願の祭祀をおこなっていた。 ここは、柏峡の大野(大分県竹田市荻町柏原の辺り)。  いっくん「前回は、石が舞い上がったり、神々を祀ったんですよね?」  シロ「うむ。石は『蹈石』と名付けたぞ。」  たっちゃん「神々は、志我神、直入物部神、直入中臣神を祀ったぞ。

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「芽ぶきの音がする」ー自分なりの枕草子

三毛田さんが始められた「自分なりに枕草子を 書いてみるという遊び」の末列に参加させて いただきました。三毛田さんよろしくお願いします 春は芽ぶきの季節土手の中から つくしの子が ちょこりと 顔をのぞかせ おひさまに ごあいさつ。 小川では おたまじゃくしが クルクル泳いで 母さんをさがす。 小さな背中に 大きなランドセルしょって 新一年生は 母さんに 手をふりながら 登校。 桜は 初恋カップルの肩に やさしく寄り添い 愛の 魔法の言葉を  花びらこめて 投げかける。

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伊達政宗㉜

政宗は天海について、各所に探りを入れてみた。

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『【歴史小説】流れぬ彗星 第一部 明応政変偏 全12話+付録』、好評発売中!【めっちゃ宣伝】

いつも見ていただいているみなさま、本当にありがとうございます。 大純はるは、note上のマガジンの形で、オリジナル歴史小説を発売しております! 普段(ありがたいことに)みなさまからいただける、嬉しいコメントを読ませていただくと、 どう転んでも、この時代どマイナーなんだな… ずっとニッチなことしてるんだな… と改めて感じてしまいますが、今や北条時行がジャンプの連載の主人公を張り、アニメ化までされてしまう時代です。 もうここまで来たら、自分の信じる道を貫くしかない気がしてきます(

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JW644 碩田国

【景行征西編】エピソード15 碩田国 第十二代天皇、景行天皇の御世。 西暦82年、皇紀742年(景行天皇12)10月。 景行天皇こと、大足彦忍代別尊(以下、シロ)の一行は、宇奈岐日女神社(大分県由布市湯布院町川上)にて、解説をおこなったのち、船路にて南へと進むため、海を目指していた。  シロ「・・・というのは、作者の謀じゃ。『日本書紀』においては、豊国の長峡県より、向かったことになっておる。」  いっくん「福岡県行橋市の長尾か、もしくは、行橋市津積の景行神社から、向

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JW646 土蜘蛛いろいろ

【景行征西編】エピソード17 土蜘蛛いろいろ 第十二代天皇、景行天皇の御世。 西暦82年、皇紀742年(景行天皇12)10月。 船路を進む、景行天皇こと、大足彦忍代別尊(以下、シロ)の一行は、宮浦(大分県佐伯市米水津宮野浦)に到着。 そこで、魁帥(首長のこと)の速津媛(以下、はやや)の出迎えを受けたのであった。  ウナ「『はやや』よ・・・。いの一番に、大王の元に参上しちょかんと、つまらんで。それを、わざわざ、ここに来て、出迎えとは・・・。何しい来たんかえ?」  は

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歴史小説「Two of Us」第4章J‐28 (The Epilogue) 

~細川忠興&ガラシャ珠子夫妻の生涯~ 第4章 On A ”SABO Tea Room” About Some Last Scenes  J‐28  細川ガラシャ珠子は、400年以上も大嘘をつき通しました。忠興もまた、同じく最後の最後、辞世の句で嘘をついたのです。  けれどもその二つの辞世の句は、二人にとっては真実そのものだったのです。二人にだけ分かり合えるメッセージは、魂の真実そのもの。第三者の受け取り方は、まったく正反対の解釈が主流でした。 【散りぬべき 時知りて

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【今さら聞けない】新千円札の顔『北里柴三郎』とは?日本の医学を変革した男の功績とその影響

日本の近代医学の礎を築いた北里柴三郎は、2024年に発行される新千円札の肖像として選ばれたことで再び脚光を浴びています。彼は細菌学の分野で数々の革新的な発見を成し遂げ、「近代日本医学の父」として知られています。彼の研究は、破傷風菌の純粋培養や血清療法の開発など、今日の医療技術の基盤を築いたものです。北里の業績は医学界にとどまらず、教育や社会貢献にも広がり、多くの人々に影響を与えました。本記事では、彼の生涯と功績を振り返り、その影響と意義を探っていきます。 北里柴三郎とは何者

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【歴史小説】天昇る火柱(2)「項羽」

この小説について  この小説の主人公は、赤沢新兵衛長経という男です。  彼は、信州の小城に庶子として生まれ、田舎武士として平凡な一生を送るはずでした。  しかし彼には、二十歳近くも年の離れた兄がいました。  兄は早くに出家して家督を放り出すと、諸国を放浪し、唐船に乗って明国にまで渡ってゆきました。  そして細川京兆家の内衆となり、やがて畿内のほとんどを征服することになります。  神も仏も恐れぬ破壊者、赤沢沢蔵軒宗益。  その前に立ちふさがるのは、魔王・細川政元への復讐に全

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今村翔吾の最新作「海を破る者」は傑作だった。ぜひご一読を!!

 今村翔吾氏が、鈴木保奈美がMCを務める番組「この本読みました?」に出演して、歴史小説家として一番すばらしいと思っておられ作家は誰ですかと尋ねられて、今村氏は「本当に言いにくいんですが、自分の書いた歴史小説が一番だと思っています。」と答えた姿がとても微笑ましく、その通りだと最新作「海を破る者」を読んで、思ったところです。  今村翔吾氏の小説は、直木賞受賞作の「塞王の楯」と受賞後作の「あかね雲」を読んだが、2作とも傑作だと言えるだろう。  今作の「海を破る者」は、元寇の128

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JW645 速津媛

【景行征西編】エピソード16 速津媛 第十二代天皇、景行天皇の御世。 西暦82年、皇紀742年(景行天皇12)10月。 船路を進む、景行天皇こと、大足彦忍代別尊(以下、シロ)の一行は、ある島にて、休息していた。 そのとき「シロ」が、美しい海藻を発見。 兵士たちに、採ってくるよう命じたのであったが・・・。  もち「潜るのは、不得手やじ!」  シロ「どうするのじゃ! これでは、伝承が成り立たぬではないか!」  兵士(い)「成り立ちまする。」  シロ「なにゆえ、そ

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宇喜多の捨て嫁を読みました。ネタバレあります。

一人の純粋無垢な少年が、一人また一人と、無慈悲に大切な人を奪われ、人々から恐れられる梟雄へと姿を変えていく。ある意味、この小説が秀逸なのは、時間軸を巧みに操っているところにあると思います。冷徹な宇喜多直家からスタートして、なぜ自分の娘達を道具にできるほどに、非情になってしまったのか、なり得たのかを紐解いていく。まるで、ミステリー小説のよう。個人的は、非情な策士を自負する浦上宗景が、猟犬同然に扱い、その人生を散々、弄んだ家来の直家から、情に厚き人と評され、戦慄する場面が痺れまし

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JW643 金鱗湖

【景行征西編】エピソード14 金鱗湖 第十二代天皇、景行天皇の御世。 西暦82年、皇紀742年(景行天皇12)10月。 景行天皇こと、大足彦忍代別尊(以下、シロ)の一行は、宇奈岐日女神社(大分県由布市湯布院町川上)にて、神事(祭祀のこと)をおこなった。 そして「ウナ」が、由布院盆地に伝わる、湖の物語を語り出したのであるが・・・。  ウナ「湖の伝説には、後日談も有りまするぞ・・・。」  シロ「その後の物語が有るのか?」  ウナ「左様。この時、湖の底に、一匹の竜が棲

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知識を現実に活かす事の難しさ③

まんま、私だ! 複利計算の仕組みを完璧に理解していない人物が考える関ヶ原の戦いは何ですか? 複利計算を完璧に理解していない人が考える関ヶ原の戦い 複利計算を完璧に理解していない人が関ヶ原の戦いについて考える際、どのような視点を持つでしょうか。 一般的なイメージ 大きな合戦: まず、関ヶ原の戦いは非常に大規模な合戦であり、多くの武士が命をかけた壮絶な戦いというイメージを持つでしょう。 西軍と東軍: 西軍と東軍に分かれて戦い、最終的には徳川家康率いる東軍が勝利したという大

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歴史小説「Two of Us」第4章J‐27

~細川忠興&ガラシャ珠子夫妻の生涯~ 第4章 On A ”SABO Tea Room” About Some Last Scenes  J‐27  1642年ヨーロッパでは、イングランド・アイルランド・スコットランドでの、「ピューリタン革命」が勃発している。いわゆる市民大衆の宗教信仰の自由や弾圧への内乱としての革命である。その後、大英帝国は飛躍的に世界進出を果たして行く。武闘の争いでなく、経済や産業の侵攻が主戦略である。  同じ頃、日本国の九州の地では何が起きていたか

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JW641 宇奈岐日女

【景行征西編】エピソード12 宇奈岐日女 第十二代天皇、景行天皇の御世。 西暦82年、皇紀742年(景行天皇12)9月。 景行天皇こと、大足彦忍代別尊(以下、シロ)の一行は、国前国(今の大分県の国東半島)に到着していた。  シロ「して、国前国の何処に参っておるのじゃ?」  ウナ「大分県国東市の国見町伊美にござりまする。」  やぁちゃん「ここに、行宮を設けた・・・ということですか?」  ウナ「御意。そして、宮の跡地は、社と成りもうした。その名も、伊美別宮社にござり

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佐渡金山 郷土資料館から遊女の展示なくなった

遊女や無宿人はどこへ行ってしまったんでしょう? 郷土資料館が改修されると遊女の展示が なくなっていたそうです。 世界遺産登録には、負の歴史はなかったことにするんでしょうか? 津村節子さんの歴史小説「海鳴」は 佐渡金山のお話です。 物語のはじまりは無宿人が籠のなかに丸められてモノのように運ばれるところから。 辛そうな話だったので、まだ読んでないんです。 この夏、読んでいこうと思いました。 いま、ふと思いだしたんですけど、 佐渡金山はラピュタの雰囲気に似ているらしい

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JW642 力自慢の権現

【景行征西編】エピソード13 力自慢の権現 第十二代天皇、景行天皇の御世。 西暦82年、皇紀742年(景行天皇12)10月。 景行天皇こと、大足彦忍代別尊(以下、シロ)の一行は、宇奈岐日女神社(大分県由布市湯布院町川上)にて、神事(祭祀のこと)をおこなった。 そして、ここで「ウナ」が、なにやら語りだすのであった。  ウナ「ちなみに、由布院盆地が、かつては湖だったという伝承は、御存知ですかな?」  シロ「湖であったのか?」  いっくん「せやけど、今は、湖やのうて、

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長崎異聞 44

 対岸では動きがあった。  暴発した12£ナポレオン砲の砲身は千々に引き裂かれ、黒煙に包まれている。倒れていた砲手のなかから肝の据わった兵が、そのまま岸壁に投棄しようとしている。消火と延焼を防ぎたいのであろう。豪胆な兵もいたものだ。  さらに後方より新規の火砲が引き出されている。  それを見逃す益次郎ではない。 「伝令!」と叱咤するような命が飛んだ。 「よいか、先方政庁に電信せよ。以下が送り文である。同盟国として大日本共和国は、仏蘭西共和国に実砲にて支援いたす。ご照覧あれとな

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後白河法皇㉔

閏10月20日、木曽義仲の帰洛により、「院中の男女、上下周章極み無し。恰も戦場に交わるが如し」と、九条兼実が日記『玉葉』に記すほどの動揺を呈した。 義仲は、源頼朝追討の宣旨と、志田義広の平家追討使への起用を要求した。 (そうはいかぬな) と、後白河法皇は胴震いしながら思った。 義仲の政治能力は高くない。政治能力なら、平宗盛の方が高かった。 しかし百戦錬磨といっていいこの男を相手に、平家から逃げた時のように逃げきれるとは、後白河法皇は思っていなかった。 しかし義仲の陣営は、必ず

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JW640 二つの社

【景行征西編】エピソード11 二つの社 第十二代天皇、景行天皇の御世。 西暦82年、皇紀742年(景行天皇12)9月。 ここは、福岡県田川市夏吉。 この地を治める魁帥(首長のこと)、神夏磯媛(以下、カンナ)と、景行天皇こと、大足彦忍代別尊(以下、シロ)の一行は、再会を果たしていた。  カンナ「こんなにも早く、再び、お目もじ叶うとは、思いもよらず・・・。」  シロ「うむ。作者が、忘れておったゆえな・・・。」  タケ「して、この地にも、社を建てたいと考えておる。」 

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清和源氏の興亡④

この時代の奥州の俘囚には、みっつの特徴がある。 ひとつは、都の勢力に対する非協力性である。 もうひとつの特徴は、都の人物(それも高い官位を持つ者)と関係ができると、徹底的に下風に立ってしまうことである。 みっつ目はふたつ目の性質の裏返しのようなもので、一端京の勢力と戦う時は徹底して戦うことである。 また、都の者が俘囚に接する時も、ひとつの特徴がある。 それは、俘囚の働きに対して絶対に、直接には報いないことである。約束があったとしても全て裏切る。 清原氏が参戦してからの、安倍

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「流れぬ彗星 第一部」登場人物紹介!【歴史小説】

 よく長編小説の表紙をめくると、初めに登場人物の一覧が載っていたりしますよね。 「こんなのいらないよ、自分は全ての人物を、いきいきと頭の中で思い描けるからね!」などと思いつつ、結局のところは何かと便利だったりします。  読み進めているうちに、「あれ、この人誰だったっけ…」と戻ってみたり。  特に外国の小説や、よく知らない時代のことだったりした場合には、意外と重宝しますよね。  と、いうわけで。  拙著「流れぬ彗星」も、この機会に主要登場人物一覧を作ってみました。 (エンタメ

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歴史小説「Two of Us」第4章J‐26

~細川忠興&ガラシャ珠子夫妻の生涯~ 第4章 On A ”SABO Tea Room” About Some Last Scenes  J‐26  1638年、寛永拾伍年の卯月を迎えた。  細川忠興の七拾四歳の誕生日(11月13日)までは、ガラシャ珠子は、たしかに八代城の忠興のそばに居て、歌詠みをしていた。  その日、忠興は肥後藩熊本城本丸へ参内し、嫡男忠利が政務を行う参議の場に、同席。  寛永拾伍年弐月末日まで続いた【島原・天草の一揆】の終結に伴い、近隣大名の改易(

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小説 漫画など☆彡

いつもありがとうございます 小説、漫画描いてます 最近はTIKUなどにも投稿中です コンテストなどにもエントリー中です☆彡 北九州市アズ展示会は無事に完了ありがとうございます ・・・・・・・ 夜の闇に紛れて 船を数隻程 沈める魔物のシオン 夜のさざ波の海 海の上を歩き、そのまま立ち止まる シオン、巡礼者のような姿 いでたち  海の上に立ち それから… 敵船のすぐ前でシオンは己の細い腕を軽く振い その手の平が船の壁面にあたると 大きな砕ける音と共に砕けて大きな穴が開く

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東本願寺の南側にはこの季節、蓮の華が咲きます。 烏丸七条通り辺りになります。 大好きな場所の一つです😌 観光客は鯉に餌やりしています。

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JW638 帝踏石

【景行征西編】エピソード9 帝踏石 第十二代天皇、景行天皇の御世。 西暦82年、皇紀742年(景行天皇12)9月。 ここは、福岡県田川市夏吉。 この地を治める魁帥(首長のこと)、神夏磯媛(以下、カンナ)と、四人の男たちが語らい合っていた。 四人の男とは、すなわち、多の臣の武諸木(以下、モロキ)。 国前の臣の菟名手(以下、ウナ)。 物部の君の夏花。 崗県主である。  カンナ「麻剥の残党も、討ち滅ぼすことが出来たわね。」  モロキ「うむ。福岡県福智町の弁城に、

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歴史小説「Two of Us」第4章J-25

~細川忠興&ガラシャ珠子夫妻の生涯~ 第4章 On A ”SABO Tea Room” About Some Last Scenes  J‐25  おっとりとした口調で、引き続き細川忠利は【島原・天草の一揆】の現状を語る。  向かい合った席には、高田焼の茶碗をゆっくり口に運ぶ、細川忠興。傍ら斜め後ろに、ガラシャ珠子。  竹林の重なる揺らぎ音と、傾く陽射しの障子窓。 「単なる百姓一揆ならば、各藩だけで鎮圧に務めるのですが、肥前長崎は海外との貿易港出島も在り、幕府の直轄地

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伊達政宗㉚

慶長8年(1603年)3月12日、徳川家康は伏見城から二条城に移った。 徳川家と朝廷の蜜月を強調するためである。伏見城は、関白を辞めた豊臣秀吉が朝廷と距離を置くために造った城で、天守閣もあり、天皇が行幸できる場所ではなかった。 洛中にある二条城には天守閣もない。天皇との蜜月関係を築いて、天下は徳川のものだと、家康は大坂にいる豊臣秀頼の生母淀殿に見せつけていた。 3月27日には、二条城に勅使を迎え、重臣や公家衆を集めて将軍就任の祝賀の宴を行った。 家康のやり方は巧妙である。 征

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JW637 赤い衣と褌

【景行征西編】エピソード8 赤い衣と褌 第十二代天皇、景行天皇の御世。 西暦82年、皇紀742年(景行天皇12)9月。 ここは、福岡県田川市夏吉。 この地を治める魁帥(首長のこと)、神夏磯媛(以下、カンナ)と、四人の男たちは、高羽の川上(福岡県田川市の彦山川上流)の賊、麻剝を迎え入れていた。 四人の男とは、すなわち、多の臣の武諸木(以下、モロキ)。 国前の臣の菟名手(以下、ウナ)。 物部の君の夏花。 崗県主である。  麻剝「いつも、世話になっておる『カンナ』

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JW634 いぬなき山

【景行征西編】エピソード5 いぬなき山 第十二代天皇、景行天皇の御世。 西暦82年、皇紀742年(景行天皇12)9月。 ここは、周芳国の宮城森。 景行天皇こと、大足彦忍代別尊(以下、シロ)の一行は、行宮を設け、しばらく留まっていたのであるが・・・。  シロ「待っているだけでは、埒が明かぬ。少しでも、筑紫(今の九州)に近付こうぞ。」  いっくん「西に進むっちゅうことですか?」  シロ「その通りじゃ。穴門(今の山口県西部)辺りまで進んでも、障り無かろう?」  こう

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JW639 作者、謝る

【景行征西編】エピソード10 作者、謝る 第十二代天皇、景行天皇の御世。 西暦82年、皇紀742年(景行天皇12)9月。 ここは、福岡県北九州市の小倉南区。 朽網西二丁目に有る、帝踏石。 この石の上にて、景行天皇こと、大足彦忍代別尊(以下、シロ)は戦勝祈願をおこなった。 そして、更に南に進むこととなったが・・・。  リトル「うぎゃう! うぎゃい!」  シロ「ん? リトル? 如何致した?」  タケ「ん? 他にも、説が有ると?」  シロ「ん? 『タケ』先生は、

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JW632 姓が違えば

【景行征西編】エピソード3 姓が違えば 第十二代天皇、景行天皇の御世。 西暦82年、皇紀742年(景行天皇12)8月15日。 ここは、纏向日代宮。 景行天皇こと、大足彦忍代別尊(以下、シロ)は、筑紫(今の九州)に向けて出発した。 当然、そこには、見送る者たちの姿も有り、その中には「シロ」の兄弟たちもいた。 すなわち、五十瓊敷入彦(以下、ニッシー)。 大中姫(以下、ダッコ)。 稚城瓊入彦(以下、カキン)。 そして、誉津別(以下、ホームズ)である。  シロ「で

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JW635 神夏磯媛

【景行征西編】エピソード6 神夏磯媛 第十二代天皇、景行天皇の御世。 西暦82年、皇紀742年(景行天皇12)9月。 ここは、崗国。 二千年後の福岡県北九州市の八幡西区周辺。 先に筑紫(今の九州)に派遣された、三人の男が、崗県主と面会していた。 三人の男とは、すなわち、多の臣の武諸木(以下、モロキ)。 国前の臣の菟名手(以下、ウナ)。 物部の君の夏花である。  モロキ「して、貴殿が、崗県主か?」  県主「そん通り! エピソード7に登場した、熊鰐命の子孫にな

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