北方 碧(JAMIE)

中世前期の北欧・英国を題材にした歴史物語を書いたり、ヴァイキング時代のデザイン・モチー…

北方 碧(JAMIE)

中世前期の北欧・英国を題材にした歴史物語を書いたり、ヴァイキング時代のデザイン・モチーフを使用したアクセサリー&雑貨製作、再現活動などをしています。英国のHR/HM誌の元ライター。

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    The DANELAW(デーンロウ)1

    10世紀初頭のブリテン島。 マーシアの女主人(ミュルクナ・フレーフディーゲ)エセルフレドの治療師ヨールンが、異母兄エイステインや幼馴染の許婚シグトリュグの助力を得て難事に立ち向かい、己の生きる道を切り拓いていく物語。 全3巻を予定、各巻で主人公が変わります。 1巻の主人公は〈癒し手〉ヨールンです。 【書籍】 文庫(A6)、124ページ 関連地図・略系図付き 著者 北方 碧 装画 芳乃 カオル 2023年9月10日 第一版第一刷(文学フリマ大阪11 新刊) 2023年10月7日 第二刷 The DANELAW(デーンロウ)とは? ヴァイキング時代のイングランド東部、スカンディナヴィアからの移住者が居住した地域。 「デーン人の法(が通用する地域)」を意味するが、この名称の初出は1008年頃、エセルレッド2世の治世下で編纂された法典とのこと。 現在のヨーク周辺地域はヨールヴィーク王国と呼ばれ、デーン人(デンマーク人)やノース人(ノルウェー人)が王となった。
    1,000円
    NORTHERN SPIRIT
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    『ノルウェーとアイスランドのスカルド詩人たち』

    9~11世紀、主にノルウェー王の宮廷や侯(ヤール)の館にて活躍したスカルド詩人は、数人の女性を含め200余人いたとされています。 彼らは宮廷詩人でありながら、主君とともに戦った戦士でした。 主な職務は主君の勇猛果敢な戦いぶりや輝かしい勝利を讃える詩をつくること。 随伴しないと戦の状況は書けないので、詩才のほかに勇猛であることが求められたでしょう。 このあたりがやはりヴァイキング、他国の宮廷詩人とは異なるところです。 この小冊子では、とりわけ有名な15人(男性13人、女性2人)を紹介。 うち半数は作品の一部を原文(古アイスランド語)に和訳をつけて掲載しました。 【書籍】 B6、28ページ 表紙カラー 著者 JAMIE 第十回文学フリマ大阪 新刊
    400円
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    The DANELAW(デーンロウ)1

    10世紀初頭のブリテン島。 マーシアの女主人(ミュルクナ・フレーフディーゲ)エセルフレドの治療師ヨールンが、異母兄エイステインや幼馴染の許婚シグトリュグの助力を得て難事に立ち向かい、己の生きる道を切り拓いていく物語。 全3巻を予定、各巻で主人公が変わります。 1巻の主人公は〈癒し手〉ヨールンです。 【書籍】 文庫(A6)、124ページ 関連地図・略系図付き 著者 北方 碧 装画 芳乃 カオル 2023年9月10日 第一版第一刷(文学フリマ大阪11 新刊) 2023年10月7日 第二刷 The DANELAW(デーンロウ)とは? ヴァイキング時代のイングランド東部、スカンディナヴィアからの移住者が居住した地域。 「デーン人の法(が通用する地域)」を意味するが、この名称の初出は1008年頃、エセルレッド2世の治世下で編纂された法典とのこと。 現在のヨーク周辺地域はヨールヴィーク王国と呼ばれ、デーン人(デンマーク人)やノース人(ノルウェー人)が王となった。
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    『ノルウェーとアイスランドのスカルド詩人たち』

    9~11世紀、主にノルウェー王の宮廷や侯(ヤール)の館にて活躍したスカルド詩人は、数人の女性を含め200余人いたとされています。 彼らは宮廷詩人でありながら、主君とともに戦った戦士でした。 主な職務は主君の勇猛果敢な戦いぶりや輝かしい勝利を讃える詩をつくること。 随伴しないと戦の状況は書けないので、詩才のほかに勇猛であることが求められたでしょう。 このあたりがやはりヴァイキング、他国の宮廷詩人とは異なるところです。 この小冊子では、とりわけ有名な15人(男性13人、女性2人)を紹介。 うち半数は作品の一部を原文(古アイスランド語)に和訳をつけて掲載しました。 【書籍】 B6、28ページ 表紙カラー 著者 JAMIE 第十回文学フリマ大阪 新刊
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    『海王の船団』

    10世紀末、スカンディナヴィア。 戦士の理想を体現する英雄王と 血讐を誓うノルウェー随一の勇士。 政略結婚を厭い、奔放に生きるデンマーク王女。 西暦1000年、スヴォルドの海戦が三人の運命を分ける―― 破竹の勢いでノルウェー統一を果たした戦士王オーラヴ・トリュグヴァソンと彼を仇敵とするバルト海の覇者エイリーク・ホーコナルソン。 兄に反発し、己の生き方を模索するデンマーク王女テュリ・ハラルズドーティル。 ヴァイキング時代における有名な海戦「スヴォルドの戦い」で激突する二人の男と一人の女の物語。 【書籍】 文庫(A6)、140ページ 表紙カラー(ブックカバー付)、関連地図付き 著者 Jamie Lilac 装画 びねが~ 2020年1月19日 第一版第一刷 2023年1月16日 第二版第二刷 ※試し読み 5ページ分あり(画像でご確認ください) ※第四回文学フリマ京都 新刊
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プロフィールとご案内

自分で何かを作り、歴史物語を書き、大好きな輸入雑貨を商う。クリエイター、作家、ショップオーナー等、それぞれ独立して捉えられがちですが、私はそれらをトータルで考えています。農民で商人、職人で詩人で戦士だった、かつてのヴァイキングのように。 NORTHERN SPIRIT の JAMIE です。 小説等の執筆活動で使うペンネームとして、北方 碧(きたがた あおい)を名乗ることもあります。 北欧諸国や英国を何度も訪れ、現地で惚れ込んだヴァイキング、アングロ・サクソン、ケルトなどの

    • 「マグヌースソンのサガ」よりノルウェー王シグルズ1世(十字軍王)について

      12世紀初頭、ノルウェーでは前王〈素足の〉マグヌースの息子たちである異母兄弟三人 (それぞれ母親が違う) が国を分割統治していました。 一番年上がエイステイン、二番目がシグルズ、三番目がオーラヴ。 オーラヴはまだ幼かったため、彼の土地は兄二人が代わりに治めることに。といっても、エイステインは15歳、シグルズは14歳でした。 (オーラヴは早逝したので、後年ノルウェーはエイステインとシグルズが共同統治することになります) 三年後、遠征の話が持ち上がり、二人の王のどちらかが遠征

      • Bluesky やってます

        Twitter の創業者たちが立ち上げた新しい SNS、Bluesky(ブルースカイ)が今月より誰でも登録できるようになりました(以前は招待制)。 私は1か月ちょっと前に登録していたのですが、オープンになったことで幾らか活気が出てきたのと、 X(旧Twitter)でのフォロワーさんとこちらでも繋がれたので、少しずつ投稿数を増やしています。 今は上記のような感じ。 まだフォロワー数も少ないので、X やインスタグラムでは呟かないプライベートな話も投稿しています。 X に較べ

        • 文学フリマ京都8、振り返り

          2024年1月14日(日)に「京都市勧業館 みやこめっせ」にて開催された文学フリマ京都8に出店しました。 事務局の発表によると、今回の出店数は634、来場者数は3,643名 (来場者2,751名・出店者892名)で、文学フリマ京都では過去最高となったそうです。 うちのサークルに立ち寄ってくださった方の数も、大阪には及ばないものの文学フリマ京都では今回が最も多かったように思います。 作品をお買い上げくださった方は勿論、遊びに来てくれた方やいつも挨拶に伺ったり来ていただいたりす

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          【文学フリマ京都8】に出店します

          2024年1月14日(日)開催予定の 文学フリマ京都8 に出店します。 開催日時  2024年1月14日(日)11:00 ~ 16:00 開催場所  京都市勧業館「みやこめっせ」1F 第二展示場ABCD面 入場無料! NORTHERN SPIRIT のブース 小説 / 歴史・古典 き - 01 出入口から近い、「き」列の一番端です。 今年9月の大阪に続き、角席! 今回の新刊はないのですが、大阪での新刊2種類が京都での初頒布になります。 『The DANELAW ―デー

          【文学フリマ京都8】に出店します

          オランダの歴史もの映画『ウォリアー』(原題『REDBAD』)2018年

          8世紀のドレスタッドを舞台に描いた映画『ウォリアー』(原題『REDBAD』)を Amazon Prime で観ました。 主人公レッドボットは実在したフリース人の王、敵役はメロヴィング朝末期のフランク王ピピン2世(中ピピン)と宮宰カール・マルテル。 フランク王国がフリースラントを支配下に置くために当地を侵略しようとした、フリースラント - フランク戦争の時代です。 製作国はオランダですが、主人公の妻がデーン人という設定でユトランドの情景もあるからか、エンドロールを見ると、デ

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          中世北欧のルーン文字と言葉(古ノルド語)

          最初に、北欧5か国の国名を古ノルド語と、その国の現代語表記にしたものを紹介します。 Nóregr Norge / Noreg ノルウェー Svíþjóð Sverige スウェーデン Danmǫrk Danmark デンマーク Ísland Ísland アイスランド ǫ (o の下に鬚が付く文字)は現代アイスランド語のキーボードにないので、ö で代用することが多いです。 ノルウェー語の Norge はブークモール(bokmål デンマーク語に近いといわれる)、Nor

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          ヴァイキング時代の窓ガラス

          デンマーク国立博物館の X(旧Twitter)で興味深い研究論文についてポストされていました。 「これまで中世の教会や城にしかなかったガラスをヴァイキングは窓ガラスに使っていた」というものです。 窓ガラスは、これまでスカンディナヴィアでは1050年以前につくられていたとは考えられていませんでした。 スカンディナヴィア地域での窓ガラスはキリスト教の普及により教会建築などに使用されたのが最初だと考えられてきたのですが、キリスト教以前の異教時代の遺跡からガラスビーズや飲み物を入

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          文学フリマ大阪11、ありがとうございました!

          2023年9月10日(日)、大阪・天満橋のOMMビルにて 文学フリマ大阪11 が開催されました。 私は関西の文学フリマ(大阪、京都)に出店していますが、今回で6回目になります。 ジャンルは 小説 | 歴史・古典、関西の文フリでは数少ない西洋史サークルです。 今年は710出店とのことで、大阪では最大規模の開催。 事務局の発表によれば、入場者数は出店者・来場者あわせて4282人だったそうです。沢山の方にご来場いただき、会場内は終始大賑わいでした。 うちにも本当に多くの方がお立ち

          文学フリマ大阪11、ありがとうございました!

          文学フリマ大阪11に出店します

          2023年9月10日(日)開催予定の 文学フリマ大阪11 に出店します。 開催日時  2023年9月10日(日)11:00 ~ 17:00 開催場所  大阪天満橋 OMMビル2F 入場無料! NORTHERN SPIRIT のブース 小説 / 歴史・古典 H - 06 嬉しい角席! 入口から近いので、立ち寄っていただきやすいのでは……と思います。 今回は久しぶりに長編新刊を持参します! 全3巻予定の1巻目です。 『The DANELAW ―デーンロウ― 1』 文庫(A

          文学フリマ大阪11に出店します

          10世紀初頭イングランドの薬草・ハーブ

          新作小説『The DANELAW』1巻の主人公ヨールンが治療師ということで、その仕事ぶりを細やかに描くにあたり、当時(10世紀初め)の薬草・ハーブについて専門書籍から学ぶ機会を得た。 元々ハーブには興味があり、自分でも育てたりしているものの、今回は10世紀のイングランドに存在した薬草を調べるところから始めなければならず、様々な文献にお世話になった。 とりわけ『西洋中世ハーブ事典』(八坂書房)には中世初期にフランク王国を治めたカール大帝(シャルルマーニュ)の薬草園に植えられて

          10世紀初頭イングランドの薬草・ハーブ

          ヴァイキング時代の遺物(個人コレクションより)

          スカンディナヴィアをはじめ、アイスランド、英国、東欧諸国など、ヴァイキングの故郷や彼らが移住または活動の拠点にしていた地域の博物館には、同時代の出土品が数多く展示されています。 また、欧州の歴史研究者や考古学者のコレクションの一部や、愛好家が自ら発掘したヴァイキング時代の遺物が現地のアンティークショップで販売されていることがあります。 この記事では、数は少ないですが、そのような個人やショップから入手した私自身のコレクションを紹介したいと思います。 エストニアのコレクター

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          新しいペンネームのこと

          この度、文筆活動用に新しいペンネームをつくりました。 以前から漢字を使ったペンネームを考え続けていたのですが、なかなかイメージ通りの名前が思い浮かばなくて(昔使ってた名前は使いたくないし)、長い間ほったらかしにしていました。 それが夏至が過ぎたばかりのある日、ふと思いついたのです。 北方 碧 きたがた あおい 北方はノルド、碧はフィヨルドの水の色 が由来です。 大好きな北欧諸国のなかでもイチオシの、ノルウェーをイメージしています。 初めてノルウェーを訪れた時に観たフィ

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          戦士王列伝③ エイリーク・ホーコナルソン

          戦士「王」ではないけれど、大好きなヴァイキング戦士の一人、ラーデ(フラジル)の侯(ヤール)エイリーク・ホーコナルソン(Eiríkr Hákonarson)について書きたいと思います。 彼は一時期(11世紀初頭)、ノルウェーの実質的な支配者でした。 同じ名前でもエイリーク血斧王、赤毛のエイリークに較べると知名度が低いですが、ヒョルンガヴァーグの戦いでデンマークとヨムスヴァイキングに勝利し、スヴォルドの海戦ではデンマークのスヴェン王らとの同盟軍で宿敵オーラヴ・トリュグヴァソン王

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          ヴァイキング時代の典型的な家屋について

          ヴァイキング時代(793年頃~1066年頃)のスカンディナヴィアでの典型的な家屋には下記の3つがあります。 10世紀のスカンディナヴィアでは上記の図7.8 Cが主流となっていたようです(アングロ・サクソン地域では6世紀初めから標準型)。Bは納屋、作業場など。 リンホルム・ホイエはヴァイキング時代の墓地遺跡(船型墳墓の集合地)です。 柱に施された細やかな彫刻が見事な広間は、王または侯(ヤール)の館にあったものでしょうか。 ヴァイキング時代を舞台にした海外ドラマ『VIKI

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          北欧の竜はドラゴンではなく蛇?

          映画 『ノースマン 導かれし復讐者』 のコンセプトブック(洋書)に載っていた「ヴォルスンガ・サガ」(ドイツのジークフリート伝説の北欧版。シグルズ伝説とも)のタペストリーに、シグルズがファーヴニル(竜)を討伐する場面があります。 穴に隠れ、下から心臓を一突きにするという伝承に忠実なのも良いのですが、何よりもファーヴニルがいわゆる西洋らしい翼を持つ竜ではなく、ヨルムンガンドを想像させるデザインになっています。 ヨルムンガンドはミズガルズ蛇。北欧神話に登場する、世界をぐるりと取

          北欧の竜はドラゴンではなく蛇?