恋愛脳を紐解けば 3 | 忘れっぽい詩の神
人生にはモテ期という時期があるらしい。
それは神話みたいなもので、私自身には縁遠く感じられたが、佳い女子を連れ回していると本当に彼女らはモテていた。非道い目にあったことも数回ある。
私にとっては恋愛脳の記憶野に、厳重に蓋をして封印していたのに。昨今の出来事によって夢見心地で蘇ってしまった。
男勝り、という表現が似合う娘と、跳ねっかえりという言葉がお世辞ではない娘に挟まれてしまった。その私は些か勉強は出来るものの、至って風変わりな男子であった。当時より原稿用紙の〼を埋