天の川底に眠る、天の浮舟探索から無事帰還。危うくわがササブネ号も爆縮しか…あーコホン。さて、生家前庭を貫流していたせせらぎに、笹舟。“ぉシ!"――と並走、前庭ポーチを格子戸まで。ガラッ――と開け、岡崎道を斜に横切り、橋の欄干から川面を覗く。“来たッ"――笹舟どんぶら、七夕の記憶。
人生とは ちいさな笹舟に載せられ ただ河を流されてゆくようなもの まわりの風景をみることはできても 風景に手を加えることはできないし 河の流れにも、笹舟にも 何ひとつ手を出せない 河にも河岸にもあたしは無力 だから何も変える必要はない ただ流されてゆくだけ ただ流されてゆくだけ
時は待ってはくれない。 泣いても笑っても着実に 一瞬一瞬、確実に過ぎる。 小川のせせらぎに浮かぶ 小さな笹舟は微笑みながら やがて大海に辿り着く。
秋水の ひらりと笹舟浮かばせて 君とゆうるり流れのままに
生家玄関から格子戸までの敷石沿い。肩幅ほどの天然溝には流水サラサラ。生える楓、紅葉…そして竹を潤していたやに。♪笹の葉さ~らさら 軒端に…♪七夕も歌詞どおり。笹の葉で指を切ったり。タテ繊維を細く何本に裂けるか試したり。葉尻クルッと、葉央に茎刺した笹舟も。天然溝に浮かべて曲水の宴。