『令和源氏物語 宇治の恋華』解説/第18章<山風>
みなさん、こんにちは。
次回『令和源氏物語 宇治の恋華 第二百三十四話 夢浮橋(一)』は9月26日(木)に掲載させていただきます。
本日は第18章〈山風〉について解説させていただきます。
中宮と僧都
女一の宮が物の怪に悩まされ、山からその調伏に参内した僧都は明石の中宮の御前に召され、労いを受けます。
その徒然に物の怪の哀れさを語るとともに、物の怪に憑かれた姫君を助けたことを話し始めました。
宇治という場所という不思議な符号に中宮はもしやその姫が薫の想い人ではあるまいか、