広瀬和生

落語日記 女性落語家の挑戦

落語日記 女性落語家の挑戦

代官山落語年末スペシャル 昼席「こみち・粋歌 二人会」produced by 広瀬和生 12月12日収録 12月14日視聴 会場 代官山「晴れたら空に豆撒いて」 落語評論家の広瀬和生氏が、代官山のライブハウスを会場にして開催している落語会。今回は、年末スペシャルとして、昼席は柳亭こみち師匠と三遊亭粋歌さんの二人会、夜席は三遊亭白鳥師匠と林家彦いち師匠の二人会、という昼夜興行。会場での鑑賞には時間が合わなかったので、昼席のみを配信で視聴した。 この日の会は、広瀬氏好みの新作

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立川談笑、2010年1月の『死神』―広瀬和生著『21世紀落語史』【番外編】

立川談笑、2010年1月の『死神』―広瀬和生著『21世紀落語史』【番外編】

立川談笑は2007年から2010年の間に異なるオリジナル演出の『死神』を幾度も披露した。今回は2007年、2008年の『死神』を簡単に説明しながら、独演会全体を一つの仕掛けにした2010年1月の『死神』をご紹介する。 ------------------------------ ※過去の「思い出の名高座」連載はこちらから読めます。一つお詫びがございまして、前回の「源氏物語」のタイトルに「名高座④」と入れていましたが、「名高座⑤」の誤りでした。謹んでお詫び申し上げます。ですの

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入船亭扇辰の『葵』―広瀬和生著『21世紀落語史』【番外編】

入船亭扇辰の『葵』―広瀬和生著『21世紀落語史』【番外編】

2008年に博品館劇場で開催された「源氏物語一千年紀祭特別公演」、今回ご紹介するのは11月2日に入船亭扇辰が演じた『葵』だ。これは文左衛門や談春と同じく落語作家の本田久作氏が原作台本を提供したもの。僕は歌之介(現・圓歌)の『末摘花』を観ていないので、「落語版源氏物語」のご紹介はこれが最後となる。 --------------------------------- 前回の記事はこちら。 「思い出の名高座①」はこちら。 入船亭扇辰の『葵』―2008年「源氏物語一千年紀祭特別

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柳家喬太郎の『空蝉』―広瀬和生著『21世紀落語史』【番外編】

柳家喬太郎の『空蝉』―広瀬和生著『21世紀落語史』【番外編】

2008年10月30日から5日間に亘って博品館劇場で開催された「源氏物語一千年紀祭特別公演」。この「思い出の名高座」ではこれまで橘家文左衛門(現・文蔵)の『明石』、立川談春の『柏木』をご紹介してきた。今回は10月31日の夜に柳家喬太郎が演じた『空蝉』。文左衛門や談春と違って喬太郎には「自分で台本を書け」という注文だったという。こうした仕事が当時の喬太郎にプレッシャーを与えた、という件は『21世紀落語史』(光文社新書)に記したとおりだ。 この公演では各演者、前半に『源氏物語』を

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立川談春の『柏木』―広瀬和生著『21世紀落語史』【番外編】

立川談春の『柏木』―広瀬和生著『21世紀落語史』【番外編】

2008年10月30日から5日間に亘り、東京・銀座の博品館劇場で開催された「源氏物語一千年紀祭特別公演」。前回の「思い出の名高座」では、11月1日に橘家文左衛門(現・文蔵)が演じた『明石』について書いたが、今回は公演初日の10月30日に立川談春が演じた『柏木』を、当時の日記をもとにご紹介しよう。この日は木曜だったが昼夜で2公演行なわれ、僕は夜の部を観た。これも『明石』同様、落語作家の本田久作氏が原作台本を書きおろしている。ちなみに昼夜で2公演あったのは最終日の三遊亭歌之介(現

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橘家文左衛門(現・文蔵)の『明石』―広瀬和生著『21世紀落語史』【番外編】

橘家文左衛門(現・文蔵)の『明石』―広瀬和生著『21世紀落語史』【番外編】

『21世紀落語史』(光文社新書)で触れたように、2008年10月30日から5日間、東京・銀座の博品館劇場で「源氏物語公演」が行なわれ、立川談春が『柏木』、柳家喬太郎が『空蝉』、橘家文左衛門(現・文蔵)が『明石』、入船亭扇辰が『葵』、三遊亭歌之介(現・圓歌)が『末摘花』を演じた。僕は歌之介の公演だけ行けなかったが、他4人の源氏物語は観たので、当時の日記からそれらを紹介しよう。まずは文左衛門の『明石』。落語作家の本田久作氏が書き下ろした台本を文左衛門がアレンジしたものだ。 「思

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こんな時代だからこそ、の落語

こんな時代だからこそ、の落語

落語はロックだし、“流し”は落語だ。 そう思うところがあるので、前回のnoteでは稲田一馬氏に触れてみた。 一馬の生き様は、ロックで落語だな、と。 そして 落語にもロックにも、 『剥き出しの人間味』 が在るように思う。 まぁ、こんなことをわたしが語るよりも、 【ハードロック&ヘヴィメタルの老舗専門誌 『BURRN!』の広瀬和生編集長が無類の落語好きであり、もはや“落語評論家”の肩書きを欲しいままにしている】 という事実を呈示したほうが、だいぶ説得力があるので

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思い出の名高座④ 柳亭市馬・立川談春・柳家三三の『ちきり伊勢屋』―広瀬和生著『21世紀落語史』【番外編】

思い出の名高座④ 柳亭市馬・立川談春・柳家三三の『ちきり伊勢屋』―広瀬和生著『21世紀落語史』【番外編】

2007年9月23日、新宿・紀伊國屋ホールで柳亭市馬・立川談春・柳家三三が出演する「紀伊國屋RAKUGO LIVE 三人集」という昼夜公演が行なわれた。プログラムを見ると、「市馬・談春・三三が『三人集』を結成して、その第1回目の公演でございます」とある。昼の部では三三と談春が『お冨与三郎』をリレー、市馬が『子別れ(通し)』を演じ、夜の部では市馬と三三が『国定忠治』をリレー、談春が『子別れ(上・中)』『子別れ(下)』を演じた。昼の部には立川志の輔、夜の部には笑福亭鶴瓶がゲスト出

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思い出の名高座③ 立川志らくの『中村仲蔵』(最終回)―広瀬和生著『21世紀落語史』【番外編】

思い出の名高座③ 立川志らくの『中村仲蔵』(最終回)―広瀬和生著『21世紀落語史』【番外編】

90年代、低迷する落語界にあって立川志の輔は着々とファンを増やしていき「落語というエンターテインメントの可能性」を広げていったが、同じ立川流の立川志らくもまた「現代に生きる古典落語の可能性」を広げていた。『21世紀落語史』の中では、「21世紀の志らく」について詳しく触れることができなかったが、実は21世紀にも志らくは進化し続けていた。今回はその中で2009年にネタ下ろしした『中村仲蔵』について当時の日記を辿って記しておきたい。志らくの『中村仲蔵』はこの年、三段階の進化を遂げて

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評論家は何のためにいるのか?

評論家は何のためにいるのか?

今回はおすすめの本の話をします。 その本は、音楽雑誌・ヘヴィメタル、ハードロック専門雑誌「BURRN!」の編集長、広瀬和生さんが今から10年ほど前の、2011年の初頭に刊行された本「落語評論はなぜ役に立たないのか」(光文社新書)です。 広瀬和生さんは音楽雑誌の編集長で落語鑑賞は趣味です。 その趣味である落語鑑賞と「評論するプロ」として、一部の落語評論家への批判が書かれています。 広瀬さんは、「落語評論家は、これから落語を聞いてみたいけど、どの落語家さんから見たらいいかわ

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