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第13回 立川こしら【華麗なる落語家ライフ】『こしら、47歳でSMAPを目指す?!』


2024年8月5日『こしらの集い』より

2022年3月5日 内幸町ホール
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2024年8月5日『こしらの集い』より

【猛毒(舌)注意】購読の前にご確認ください。
◆本テキストは立川こしらの落語口演のまくらをテキストにするにあたり、文章としての読みやすさを考慮して、全編にわたり新たに加筆修正いたしました。
◆本テキストに登場する実在する人物名・団体名については、一部を編集部の責任において修正しております。予めご了承ください。
◆本テキストの中で使用される言葉の中には、今日の人権擁護の見地に照らして不当・不適切と思われる語句や表現が用いられている箇所がございますが、差別を助長する意図をもって使用された表現ではないこと、また、古典落語の演者である立川こしらの世界観及び伝統芸能のオリジナル性を活写する上で、これらの言葉の使用は認めざるをえなかったことを鑑みて、一部を編集部の責任において改めるにとどめております。
 
【著者立川こしら】
立川こしら(たてかわ こしら)落語家。落語立川流真打。千葉県東金市出身。1975年11月14日生まれ。本名は若林大輔。1996年、立川志らくに弟子入り。落語を中心に様々なエンターテインメントを幅広く手掛ける、アナログからデジタルまで使いこなすクリエイター。
 
《まくらの前説》
〇広瀬さん……日本の雑誌編集者・音楽評論家、落語評論家、プロデューサー。 音楽雑誌『BURRN!』の2代目編集長。
〇ウチの師匠……立川志らく、1985年、立川談志に入門。1988年、二ツ目に昇進。1995年、真打に昇進。2017年、TBSテレビ『ひるおび』のコメンテータ―に抜擢され、同年上半期のブレイクタレント部門第1位にランクインした。
〇馬るこ……鈴々舎馬るこ。落語協会真打。2003年、五代目鈴々舎馬風に入門。2021年、『ご当地落語』に参加。
〇萬橘……三遊亭萬橘。五代目圓楽一問会所属。真打。2003年、六代目三遊亭圓橘に入門。
〇S―1グランプリ……2022年1月に北沢タウンホールで行われた志らく一門の弟子による落語バトル
〇S藤さん……志らく師匠のマネージャーさん。

2024年8月5日『こしらの集い』より

 本日はお越しくださいまして、誠にありがとうございます。
広瀬さん、……どうする?(爆笑) 広瀬さん、ウチの師匠、激おこプンプン丸ですよ(爆笑)。もう、大変なことになってしまいまして、……事情の分からない方は、ちょっと今日、置いてけぼりになるかも知れませんけれども……。新日本の話芸、ポッドキャストっていうのをね、ずっと演ってる訳ですよ。馬るこね、キツツキ時代からですね、萬橘、こしら、そして広瀬和生、ここよ、問題は(爆笑)。ここですよねぇ、この4名で演ってましてね。
 ここのところね、ずっとポッドキャストの収録日を、ボクが決められなかったんですよ。一番は、コロナになってからなんですよね。それまでって、ボクが自分の空いてる日程で、「この辺、どうですか?」みたいな風にやっていたんですよ。だから、実はずっと忙しかったですよ。コロナになる前も忙しかったんですけど、「この辺はオレ、東京に居れる」からっていうので、「この辺、そろそろポッドキャスト収録しましょうよ」っていうので、スケジュールをみんなで合わせて撮ったんですよ。
 ところがよ、コロナになって、何が起こったかっていうと、『BURRN!』の会議室が押さえづらくなってる(笑)。だから、オレのスケジュールよりもまず、『BURRN!』の会議室のスケジュールが優先になる訳ですよ、ポッドキャストの収録が。と、なると必然的にボクが東京に居ない日の収録日になっちゃったりする訳なんですよね。
 で、怒ったのが、S―1グランプリですよ(笑)。もう。大変なことになってしまいましてね。ウチの師匠の志らくが聴いてしまったんですよ。誰ですか? タイトルに「志らく」って入れたの? 「Sらく」にしとけば、エゴサには引っかからなかったんです(笑)。
 あれ、絶対、ウチの師匠はエゴサーチしたんですね。そしたら、「志らく」って書いてあると、「なんだ、これは?」。ひょっとしたら、ボクが『新日本の話芸』のポッドキャスト番組をやってることは、知ってたかもしれない。知っていたかもしれないけれども、ちゃんと聴いたことはない筈。なぜなら、ちゃんと聴いてたら、もっと怒られるポイントいっぱいあったから(爆笑)。ごめんね、今日初めて来た人、こういう会だから、『こしらの集い』っていうのはね。

2024年8月5日『こしらの集い』より

 まずは、師匠が傷ついてる訳なんですよ。師匠、孤独ですからね(笑)。だって、だって師匠、今、相談相手が誰もいないんですから、身の回りに。あんなに売れちゃったらさ、こっちだって売れちゃったら、気軽に何か声かけられないじゃない。「また、S藤さんに怒られるのかな」と思っちゃうから(爆笑)。

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