本格的な工芸品を大衆市場に流すのは難しい。大衆市場に迎合すべきではない。でも市場はある。市場は国内にとどまるものではない。考え方をアジャストするんだ。
輪島塗を「わかりやすく」。大衆市場を念頭にした考え方だ。そうじゃない。工芸に対して、ある程度の知識と、だからこその愛情を持っている受け手との間にどうやって「出会い」をつくるかだ。彼らは少数で点在している。でも充分に「市場(しじょう)」である。さぁ、どうしよう。