旅する工芸【TRADAILY】

「工芸が旅をする、工芸で旅をする」をコンセプトに、日本の職人技で作られたアート作品を全…

旅する工芸【TRADAILY】

「工芸が旅をする、工芸で旅をする」をコンセプトに、日本の職人技で作られたアート作品を全国へお届けするサブスクサービスです。作品は各地を旅しながら、情報媒体(メディア)となって、見た方と産地を繋ぎます。https://tradaily.jp

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伝統工芸品のサブスク【TRADAILY】とは?

毎月定額で伝統工芸品が借りられるサービス「工芸品が旅をする、工芸品で旅をする」をコンセプトに、 購入すると高額になりがちな伝統工芸品を、サブスクという形で、比較的安価に楽しめるようにしたいと始めたサービスです。 ※気に入った作品は、そのまま購入いただくことも可能です。 取り扱う伝統工芸と借りられるもの現在は、富山県南砺市(なんとし)の国指定伝統工芸品である「井波彫刻(いなみちょうこく)」の職人による、<Faith>フェイスというシリーズのアートフレームを貸し出ししています

    • 次代へ継ぐ ー井波彫刻師・永田幹生

      この記事では、伝統工芸のサブスク【TRADAILY】の作品と職人をご紹介します。 高い天井に、木製のコンテンポラリーな作品が並ぶ空間。 代々社寺彫刻を手掛ける永田社寺彫刻店・永田氏の工房だ。 伝統的な社寺彫刻を中心に依頼を受けていながらも、近代建築向けの作品も手掛ける永田氏の作品は、寺社仏閣とは全く違う現代的な空間に映えるインテリアオブジェのよう。 伝統的なものと前衛的なもの。2つの異なるジャンルを取り扱っているようにも見えるが、根底にあるものは何だろうか。 作品:桜さく

      • 「間」を作る、繋ぐ ー井波彫刻師・前川大地

        この記事では、伝統工芸のサブスクサービス【TRADAILY】の作品と職人をご紹介します。 現代的な空間に映える作品を数多く制作している前川大地氏。 雲、それから松竹梅など、古くからの伝統的なモチーフを、木のあたたかみを残しながらもスタイリッシュにブラッシュアップした作風が特徴的だ。 都内の百貨店のプロジェクトで制作・展示された木彫刻シャンデリアなど、新しい彫刻の形を提案し続けている。 また彫刻師として制作に携わる傍ら、地域づくりにも携わり、活躍の範囲は多岐に渡る。 作品:

        • 命宿る一振り ー井波彫刻師・石原良則

          この記事では、伝統工芸のサブスク【TRADAILY】の作品と職人をご紹介します。 群馬県出身、高校卒業後アメリカへ留学後に井波で弟子入りし彫刻師の道に進んだ石原氏。 制作するのは仏像や人物像が中心だ。工房に入ると粘土で作られた原型が大小ズラリと何体も並ぶ。一つ一つの原型をよく見ると、パーツごとに細かく番号が振られており、これに倣って原木を彫る。 それにしても粘土の精巧さが素晴らしく、さらに木でもまたこの精巧さを作り出すという、1つの作品で2つも精巧な像を作るということに驚か

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        • 【井波彫刻】職人インタビュー
          8本

        記事

          奇才 ー井波彫刻師・三代目南部白雲

          この記事では、伝統工芸のサブスク【TRADAILY】の作品と職人をご紹介します。 古井戸が残る、築百年以上という趣ある門構えの日本家屋。ここが、社寺彫刻を中心に120年以上続く南部白雲木彫刻工房だ。玄関をくぐれば響くノミの音がこの場の雰囲気とあいまって、まるで時が交差しているかのよう。現在の当主・南部白雲氏は三代目になる。 作品:白菜と蝶大きな白菜に小さな蝶が止まっている。 タイトルは「白菜と蝶」。 葉の一枚一枚に葉脈が走り、まるでそこに土があるかのように脈々と根が伸びる

          奇才 ー井波彫刻師・三代目南部白雲

          招き猫…?の木材たち。

          この記事では、井波彫刻師・野中氏の作品「まねく」に使用されている木材についてご紹介します。 野中氏と作品について詳しくはこちら↓ 野中願児氏の作品は実に25種もの木を使用して作られている。 1体1体が異なる種類の木材のため、ぜひ作品と一緒にどれがどの木なのかまで楽しんで! ①榧(かや) 光沢のある淡黄色で木肌はきめが細かく、緻密で美しい木目が特徴。 油分が豊富でやや重厚、適度なかたさと弾力性があり、特有の芳香がある。 また、耐久性・耐水性にも優れ、昔は建築材や船舶、風呂

          招き猫…?の木材たち。

          力強く咲く ー井波彫刻師・二代目花嶋一作

          この記事では、伝統工芸のサブスク【TRADAILY】の作品と職人をご紹介します。 井波の本通り沿いの一角、ガラス戸から作業する姿が見える花嶋彫刻工房。 カラカラと力強く豪快に笑う声が印象的な、井波彫刻協同組合理事長・花嶋一作氏の工房だ。 訪れた日は雪がちらつく朝だった。朝から作業をする花嶋氏の工房にお邪魔したところ、YouTubeから流れるはやりのBGMが聞こえた。伝統的な彫刻が並ぶ工房内とのギャップに緊張がほぐれた瞬間だった。 作品:マグノリア額の中の空間で、生き生きと

          力強く咲く ー井波彫刻師・二代目花嶋一作

          ひたむきに、木と向き合う ー井波彫刻師・野中願児

          この記事では、伝統工芸のサブスク【TRADAILY】の作品と職人をご紹介します。 その工房に入った瞬間、木の清々しく鮮烈な香りが飛び込んできた。いや、飛び込んできたというより自分が飛び込んだといったほうがよいのだろうか。とにかく最初の一歩に感じた香りの印象が忘れられない。杉、檜葉、欅、桜…野中氏の工房では様々な木を扱う。それらが混然一体となった、清涼感とぬくもりある香り。清々しい木の香りに包まれながら、温和な語り口の野中氏から作品のこと、これまでのことなどの話しを聞く。しん

          ひたむきに、木と向き合う ー井波彫刻師・野中願児

          羽ばたき ー井波彫刻師・池田茂

          この記事では、伝統工芸のサブスク【TRADAILY】の作品と職人をご紹介します。 ノミの跡が残る手触り感ある作風と、動植物のモダンな作品づくりが持ち味の池田茂氏。 雅号は「池田塔」。「塔」は、身長が190㎝と高身長であることから。 彼の工房は、井波の象徴であり、井波彫刻始まりの地である瑞泉寺のほど近くにある。 古い建物が並び風情ある八日町通りの、昔は土産物店だったという物件の内部をリノベーションした工房は、新しい白い壁とアンティーク家具のコントラストが美しい、古きと新しきが

          羽ばたき ー井波彫刻師・池田茂