YK_yukasagi

レザーグッズデザイナー    トレンドに左右されない、貴方の人生に寄り添う製品を提供。…

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レザーグッズデザイナー    トレンドに左右されない、貴方の人生に寄り添う製品を提供。また、ライフスタイルとしてのファッションを、長く愛用する製品のデザイナーの立場から独自に提案しています。       キーワード:美しい色や音、暖かみのある素材、自然、異なる文化・知見への好奇心

最近の記事

真珠7:真珠のクオリティ

おはようございます。 今日は一面雲が覆い被さり、かなりどんよりとした曇り空。 今日は真珠の評価に関わるクオリティに関して学んでいこう。 真珠の品質には,光沢,色,巻き,形および質などの要素があり,これらは相互に関連し合っている。 光沢 光沢は、天然や養殖真珠にその独特の美しさを与える。真珠の表層域の結晶が大きく均一な層状構造をもつ程光沢がよい。秋から冬にかけ水温が下降すると大きい結晶が形成され光沢を増す。 エクセレント - 反射が明るくはっきりと見える ベリーグッド

    • 真珠6:真珠養殖の種類

      おはようございます。 今日は雲がかかってはいるものの、陽の光が強くて晴れのような爽快感がある。 さてさて、今日からはまた真珠に話を戻そう。 アコヤガイの養殖真珠を見たので、他の貝の養殖も見ていこう。 本真珠 本真珠が本来意味するのは鮑玉(あわびだま、アワビの内部に形成される天然真珠)、つまりアワビの真珠。アワビは、宮城県,長崎県で養殖され、半円真珠が作られている。 黒蝶真珠 黒蝶貝(Pinctada margaritifera)から産する真珠で、主にタヒチ(仏領ポリ

      • 建築部 + 夜明け

        おはようございます。 今朝の東京はちょっと強めのしとしと雨で一日が始まる。 昨日の朝富士山麓で見た朝焼けがとても美しかったのでシェアしたい。 12時過ぎまでなんやかんやで話をしていた割にふと4時過ぎに目が覚ますと、他のメンバーが「朝焼けがすごい」と言って徐に着替え始めた。 そう聞いて東の空を見てみると、確かに登ってくる太陽を直接は見えないけれど、ピンクとオレンジの間の綺麗な色合いが明るくなり始めた青色とコントラストを作り始めている。 「富士山が見えるかもしれない」と一

        • 建築部 + サウナ用ハンドル【レザーワーク】

          こんばんは。 この週末は金曜日の夜から富士山麓の友人の別荘へまたお邪魔してきました。前回緩〜く土曜日朝ののんびり目に出て日曜夕方に帰って向こうを出たら当然の様に渋滞にしっかり捕まって、時間もかかる上に不必要に疲れたので今回はその反省を生かした形。 今回の目的はサウナと冬場に必要となる薪をストックしておく屈強な棚作りのため。 薪棚作り まずは金夜先発隊の3人で現場の片付けをしてから、現場に残っている材木を監督のメモを元に3,660mmの材木を1,800/1,175/910の

        真珠7:真珠のクオリティ

          真珠5:真珠養殖のステップ

          おはようございます。 今日は朝からまた富士山の麓に来ています。 そんな中でも、今日は真珠の中でも一番生産量の多い養殖真珠に関して、より具体的に確認していこう。 真珠養殖 養殖真珠の生産過程は分業化されており,稚貝採苗,母貝養殖,真珠養殖に大別される。アコヤガイを例に見ていこう。 稚貝採苗 稚貝採苗は主として愛媛県南部や高知県西部で行われ,6月に杉枝の束を海中につり,アコヤガイの幼生を付着させ,8月下旬に取り揚げて籠に入れて養殖する。こうした自然に発生した稚貝を採苗す

          真珠5:真珠養殖のステップ

          真珠4:真珠の養殖

          おはようございます。 今日も薄雲に覆われているけれど、涼しくて過ごしやすい。 さて、今日は真珠に関して、昨日2では作られる過程と組成を見てきた。今日はいわゆる宝石として扱われる真珠の生産方法による種類を確認していこう。 養殖の始まり 真珠養殖の歴史は古く、中国大陸で1167年の文昌雑録に真珠養殖の記事があり、13世紀には仏像真珠という例がある。ただしこれらは貝殻の内側を利用する(いわゆる丸い真珠ではなく)貝付き真珠である。 19世紀後半から20世紀初頭にかけて、フランス

          真珠4:真珠の養殖

          真珠3:真珠の種類

          おはようございます。 今日も薄雲に覆われているけれど、涼しくて過ごしやすい。 さて、今日は真珠に関して、昨日2では作られる過程と組成を見てきた。今日はいわゆる宝石として扱われる真珠の生産方法による種類を確認していこう。 本真珠 本来は鮑玉(あわびだま、アワビの内部に形成される天然真珠)のことを指すが、現在はアコヤガイ(Pinctada fucata martensii)の真珠や淡水真珠まで含めている。その際には貝パールなどのイミテーションではないという意味。 天然真珠

          真珠3:真珠の種類

          真珠2:真珠の作られ方

          おはようございます。 今日も薄雲が空に張り詰めたような薄いグレーの空で、朝から湿度が高め。 さて、今日からは真珠に関して、まずはその組成と作られ方を見ていきたい。 真珠の作られ方 真珠あるいはパールとは、貝から採れる宝石の一種である。 真珠は貝の体内で生成される炭酸カルシウムを主成分とするため、生体鉱物(バイオミネラル)と呼ばれる。 貝殻成分を分泌する外套膜が貝の体内に偶然に入りこむことで(例えば、小石や寄生虫などの異物が貝の体内に侵入した時に外套膜が一緒に入り込み)、

          真珠2:真珠の作られ方

          真珠1:序章

          おはようございます。 今日は薄雲が空に張り詰めたような薄いグレーの空。 貝から真珠層を取り出して加工した螺鈿を見てきたけれど、その貝の中で育てられる真珠に関して、一緒に見ておくべきだよね、ということで今日からは真珠を掘り下げていきたい。 螺鈿の様に加工する必要がなく、そのまま貝の中から取れた真珠は螺鈿よりも古くから日本で愛されてきた真珠。 本来なら螺鈿より先に来そうなものだけど、あくまで漆器からの始まりなので螺鈿からの真珠というところで螺鈿を踏まえながら、日本が世界に誇る

          真珠1:序章

          イベントの週末、からの半休で楽しむカレー

          こんばんは。 実は昨日までの4日間、都内で顧客イベントがありまして。 イベントで1週間ほど出張ということは今までもあったけれど、今回からは一味違う。自分のカテゴリーが変わったことで、今までのように「裏方として集計」という役割から店頭に立ってお客様にも接客するという役割に変わったのだ。しかも、チーム一人だからイベント期間中はずっと出っ放し、立ちっぱなし。基本的にPCに向き合ってオフィスワークがメインなので、1日中立ちっぱなしが4日連続が流石に堪える。 そんな訳で今日の午前

          イベントの週末、からの半休で楽しむカレー

          螺鈿12:螺鈿の新たな可能性

          おはようございます。 今日は朝から土砂降りで、1日中ずっとこんな感じになりそう。 螺鈿の日本における名産地を見てきたが、その中でも古くから受け継がれてきた螺鈿の技術を新たなカテゴリーで展開して新たな可能性を生み出しているユニークな生産者がいるのでご紹介したい。 京都の織物業をメインとされている民谷螺鈿がそれだ(タイトル画像に民谷螺鈿のInstagramでの写真を転用させていただいてるのでイメージを膨らませて、ぜひ実際にページで詳細を確認してもらいたい。) 螺鈿を織り込む

          螺鈿12:螺鈿の新たな可能性

          螺鈿11:螺鈿の名産地

          おはようございます。 今日はまた一転眩しいくらいの晴れ空で暑くなりそう。梅雨とやらはどこへ行ったんだ。 昨日見てきた螺鈿の歴史を踏まえて、今日は日本の産地を見ていきたい。 琉球漆器 14世紀頃の琉球王朝時代から沖縄県でつくられている漆器で、加飾技法が多種多様なところが特徴といえますが、その中に螺鈿も含まれる。 螺鈿細工の原料となるヤコウガイは、かつて琉球弧の先史時代から古代(沖縄貝塚時代 - グスク時代)にかけて、日本本土との交易品として重要なものだった。15世紀から1

          螺鈿11:螺鈿の名産地

          螺鈿10:螺鈿の歴史

          おはようございます。 今日は空全体に雲がかかり今にも雨が降り出しそうな天気。天気予報では既に雨が降り出していて夕方まで雨が続きそうな感じ。 螺鈿の素材や作られ方を見てきたところで、そうした技法がいつ頃生まれ、どの様に受け継がれてきたのか歴史を見ていきたい。 螺鈿の起こり 螺鈿の起源については、まだ明らかにはされていない。当初は 少なくとも古代エジプトの初期(紀元前3500年ごろ)には、当時の遺跡からは、螺鈿細工をほどこした装身具や調度品などが発掘されていて、王族が権力を

          螺鈿10:螺鈿の歴史

          螺鈿9:螺鈿(真珠)のメンテナンス

          おはようございます。 今日も朝から太陽が元気に陽射しを振り撒く朝。植物達にはとっては成長し甲斐のある天気だとは思うけど、その分水が切れることないように念入りに。 さて、貝の種類によって、色合いや真珠層の模様が異なり、それを厚さが異なる素材を形として成形して仕上げる技術を学んできた。こうして作られた螺鈿の製品を長く楽しむためのメンテナンス方法を確認しておきたい。 その前に螺鈿に使われる真珠層の塊、つまり真珠のメンテナンス方法を、真珠層の本質を理解するためにまず確認しておきた

          螺鈿9:螺鈿(真珠)のメンテナンス

          螺鈿8:螺鈿の技法②

          おはようございます。 今日はまた昨日と打って変わって朝から太陽が燦々と、というかギラギラと降り注ぐかなり太陽圧強めな朝。昨日の大雨も新幹線が止まるなどはあったみたいだけど大きな水害があったようには聞いていないので一安心。 貝の種類によって、色合いや真珠層の模様が異なり、それを厚さが異なる形で素材として仕上げることを見てきた。今日はそんな真珠層の素材になったものをどのように作品に仕上げていくのか、螺鈿を実際に作っていく技法に関して見こう。 技法としては、昨日見てきたように厚

          螺鈿8:螺鈿の技法②

          螺鈿7:螺鈿の技法

          おはようございます。 今日は朝から大雨が降っていて、東京だけでなく西日本は昨晩から強く降り始めているようだから各地で水害がないことを願いたい。 貝の種類によって、色合いや真珠層の模様が異なり、それを厚さが異なる形で素材として仕上げることを見てきた。今日はそんな真珠層の素材になったものをどのように作品に仕上げていくのか、今日は螺鈿を実際に作っていく技法に関して見ていきたい。 技法としては、厚貝法と薄貝法の大きな2つに分けられる。そのほか蒔貝法・割貝法・色貝法・浮彫法など数十

          螺鈿7:螺鈿の技法