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noteに投稿した詩をまとめました。 (pixivでは、過去作や詩集等も投稿されてます。よければそちらもよろしくです!→https://www.pixiv.net/users/6…
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#夢

[詩]「爛々と」

[詩]「爛々と」

今日は

何をしようか

爛々と

駅前に降りる

心に抱く

夢が輝く

夢を仕事に

稼ぐためじゃない

ありきたりじゃない

道のりだ

陽の目を浴びない

日陰にて

実るのは

ほんの一握り

どれだけ立派に

芽吹いても

誰にも知られず

花を散らす

けれど

そこには

自由がある

どこまでも輝く

青空の下で

追い続けるだけ

絶望すらも

昇華されていく

さぁ

明日は

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[詩]「目を瞑れば。」

[詩]「目を瞑れば。」

目を瞑れば

見えてくる夜空

一人彷徨く

ショッピングモール

広い店内

あちらこちらに

目移りして

心揺るがす

迷っていく

ある日

逃げ込んだ駅

切符を買って

改札へと抜けていく

遠くまで

行きたいと願って

行く先も分からず

乗り込む電車

変わっていく景色

期待と不安

目を瞑れば

夢を見る

未だに行く先は

定まらない

青空に移った

案内標識

あの街も

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「つみかさねて」(詩)

「つみかさねて」(詩)

季節は移ろう。

春、夏、秋、冬。

変わる景色。

何気ない日常。

その中で。

多くの事を学んでいく。

間違いも、成功も。

積み重ねている。

初めは酷く小さくても。

きっかけさえあれば。

私達は変われる。

変われるのだ。

ふと、私は不思議に思う。

ここまで生きてきたのは何故だろう。

私は、

どうしてここまで頑張れるのだろう。

頭の中で。

何度も。

何度も、問い続ける

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「選定の夢。」(詩)

「選定の夢。」(詩)

私には夢がある。

いつか聞いた予言の詩。

誰かが作った予言の詩。

それが私を作ったんだ。

予言の内容はこうだ。

「現実の世界は不自由だ。

時として嘘だって

平気でつかなきゃいけないし。

自分を傷付ける人に対して

容赦しちゃいけない。

少し感じた違和感で、

細い希望を手探り寄せる。

それはそれは血にまみれた物語だ。

僕らはそれに縛られている。

楽園はどこだ?

夢はどこに

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「RF」(詩)

「RF」(詩)

それは夢にみた場所。

いつか。

歩いて。

空見て。

お弁当食べて。

寝っ転がって

物思いに耽りたい。

屋上は閉鎖されている。

いつか校舎で見た

塞がれたあの階段の先を。

夢に見ていた。

RF

ドアを開けた先で、

澄み渡る風が私を迎える。

ここからなら、

どこへでも行ける気がする。

青も、赤も、黒も。

白く輝いた月も。

眼前を流れた星も。

全部に近づいている。

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「水を得る。」(詩)

「水を得る。」(詩)

勢いよく飛び込んだ世界。

憧れを追いかけて。

正直になろうとして。

始める前は怖いけど。

決心がつくまで

飛び込めないくらい臆病だけど。

それでも。

自分の気持ちに

嘘をつきたくないから。

後悔したくないから。

  

例えば小さな夢だとしても。

追いかけるなら。

それを叶えるなら。

その先できっと

何かを得る。

咎めるものも、止めるものもいない。

 

きっかけ一

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「ENVY.」(詩)

「ENVY.」(詩)

あの日、憧れたこと。

誰かを愛すること。

誰かに愛されること。

夢を叶えること。

友人と笑い合うこと。

たくさんの犠牲

痛みと引き換えに。

振り返れば、気の遠くなる程。

走り続けて、命を削って。

願いを叶えたくて

ここまで辿り着いた。

少しずつ、過去の痛みは和らいでいく。

少しずつ、不満を失って。

少しずつ、やりたいことが出来るようになって。

自分に自信がついて。

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「懐玉が輝けば。」(詩)

「懐玉が輝けば。」(詩)

もしも、懐玉が輝けば。

内に秘めた才能が開花すれば。

劣等感は消えるだろうか。

孤独ではなくなるだろうか。

まだ、旅の途中。

遥か遠い、夢を目指して。

進みだす足。

怖がりながら。

生きてきた日々。

積み重ねた日々。

絶望が増えていく。

苦しみも増えていった。

残されたのは、いつだって。

傷だらけで、強くなった自分だった。

何かを、失った自分だった。

例え。

足掻い

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「本当の青を目指して。」(詩)

「本当の青を目指して。」(詩)

電子の海で。

ふわふわと浮かべフローター。

果てのない一つの想いを頼りに。

目を瞑って、飛び出せば。

手探りで進んだ先には。

見渡す限りの自由があった。

傷だらけの身体。

心に染みた、青空の香り。

ここまで来るのに。

無知を知った。

無力を知った。

誰かに支えてもらわないと

生きてはいけないのだと気付いた。

ひとりじゃ、いけないことに気がついた。

それがどうしようもなく

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「今は遠き、青い春へ。」(詩)

「今は遠き、青い春へ。」(詩)

青い空を見つめて。

降り立った電車から見た景色。

昔も通った道を通って。

あの青い春を思い返す。

笑いあった日々。

未熟ながらに進んでいって。

走り去った。

今は遠き、青い春。

公園、商店街、通学路。

全てに青春が宿っている。

恋をしたみたいに、熱を持っていて。

懐かしい空気の香りを思い出した。

何処かで聞いた、電子音が。

何故だか懐かしくて。

何度も泣いた。

傷つい

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「Another world remake.」(詩)

「Another world remake.」(詩)

もうひとつの世界。

可能性。

その道は、枝分かれしている。

たくさんの事を、悩みながら。

失いながら。

……また、新たなものを得る。

今まで、

選んできたものを信じながらも。

「もしも」なんて。

ふと、思い浮かべていた。

縁を失った、彼らのこと。

でも。

再会した人も。

あれから、二度と会わなかった人も。

何処か遠くの世界で

その人らしく、息をしている。

きっと、そ

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「いつか、星になりたい。」(詩)

「いつか、星になりたい。」(詩)

誰にも掴めないような星へ。

誰にも負けない輝きを込めて。

心臓のロケットを宇宙に飛ばす。

悩み悩んで、階段で屋上まで向かう。

大好きな雨の香り。

包まれた不安な空。

雲を突き抜けて。

鮮やかな青を塗る。

心地よい孤独と共に。

心地よい居場所にさよならを。

少しだけ、寂しいけれど。

夢にまで見たアストロノーツ。

宇宙を見て。

思考に沈んで。

空に浮かんだ自分は。

人間だ

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「あの空の向こうへ。」(詩)

「あの空の向こうへ。」(詩)

未来へと進む。

言葉が出てこない。

見据えた先は

下り坂。

どこまでも進んでいく。

頭の中に溢れる過去。

全て大切にしまって。

「どこまでも行けるはず」と。

信じるだけ。

自分を守る自己愛を

捨てられるはずなんかないな。

自己肯定は、

他人からも、自分からも得られる。

ただ、生きていたいだけで。

未来へと進む。

言葉をナイフにして。

見据えた先は

上り坂。

どこ

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「船着き場。」(詩)

「船着き場。」(詩)

沈み、崩壊する島々から。 

手を引いて。

脱出したあの船着き場。

船に揺られて、沈む島を見つめる。

仕方のないことだったんだ。

だけど、それでも。

もう戻れないことが。

寂しいような気がして。

これからどうしようかなって、

明日に期待したりする。

睡蓮が浮かんでいる池まで向かおう。

気が済むまで眠ろう。

目が覚めたなら、朝日を浴びて。

小雨を浴びて。

立ち上がろう。

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