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「本当の青を目指して。」(詩)

電子の海で。


ふわふわと浮かべフローター。


果てのない一つの想いを頼りに。


目を瞑って、飛び出せば。


手探りで進んだ先には。


見渡す限りの自由があった。


傷だらけの身体。


心に染みた、青空の香り。


ここまで来るのに。


無知を知った。


無力を知った。


誰かに支えてもらわないと

生きてはいけないのだと気付いた。


ひとりじゃ、いけないことに気がついた。


それがどうしようもなく悲しくて。


どうしようもなく、温かかった。


ここにくるまで。


殺して、奪って、失って。


屍の上に成り立つ青空。


才能のなさに苦しんだ。


小さな閉鎖空間に、息が詰まった。


生きる意味を探して。


逃げて、逃げ続けた。


何も続かなかったけど。


それでも。


吐き出したい想いがあった。


書くことだけは、諦められなかった。


電子の海で。


ただ進んで行け、フローター。


本当に後ろめたく。


それでも、何か出来る気がしたから。


吐き出した文字の羅列を海に流す。


苦しみ、痛み、辛さ。


喜び、希望、明日。


誰にも届くことはないかもしれない。


意味がないように見えるかもしれない。


それでも……


青い空の果てにある夢。


過ちを全て、抱き締めて進む。


ただ。


広い世界を、見るために。


明日を生きていくために。


自分が、自分であるために……

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