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noteに投稿した詩をまとめました。 (pixivでは、過去作や詩集等も投稿されてます。よければそちらもよろしくです!→https://www.pixiv.net/users/6…
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2023年4月の記事一覧

「自分の為に。」(詩集「Far from the sky」収録作)

「自分の為に。」(詩集「Far from the sky」収録作)

生きる目的を

自分に問う。

幸せになる為に生きる。

誰に与えられる訳じゃなくて

自分の力で辿り着く。

苦しみを抱き抱えた幸福を。

それこそ

「自分らしく」

それこそ

「自分の為に」

素直でいることは苦しい。

素直じゃないのは苦しい。

本当を伝えても

伝えられなくても。

離れていく人がいるから。

離れていくものだから。

それでも

素直な気持ちでいなきゃ。

それでも

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「初恋」(詩)

「初恋」(詩)

幼い頃の

初めての恋。

同じ学校の同い年の子を好きになった。

「好き」の感情が分からなかったから、

いろんな人に聞いていた。

その子といると幸せだった。

でも、茶化されるのがいやだった。

そんな想いが渦巻いていた。

そんな日々が続いたある日。

僕はその学校から転校することになった。

突然だった。

身体が枯れる程泣いた。

お別れ会のあと。

離れることになってしまった。

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「far from the sky.」(詩集「Far from the sky」収録作)

「far from the sky.」(詩集「Far from the sky」収録作)

空より彼方へ。

目の前を照らす青空に。

駅から出た、清々しさを。

始まりと終わり。

今、空蝉が動き出す。

夏より速く、春より強く。

冬より固く、秋より屈せず。

少しずつ未来へと進む。

きっと、たくさんの人が

現実の理不尽を受け入れている。

(……押し付けるのは、気に食わないな。)

誰かを見た僕の感想。

きっと、たくさんの人が。

文豪と呼ばれる人でさえも。

現実を諦めて生

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「なき痕。」(詩)

「なき痕。」(詩)

目立つ傷は心の中。

何度泣いても枯れない涙が。

僕を僕だと証明してくれている。

霧の先は雨で。

心を覆う。

だんだんと笑えなくなってくる。

劣等と劣情。

足りないものばかりだ。

思考回路すら回らない。

曇り空は、些細な時間の経過で晴れるけど。

笑顔は辺りに転がっているけど。

僕が過去に目を背けるのは、きっと。

もうこれ以上、

傷つきたくないからなんだろう。

後には引けな

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「学生の頃。」(詩)

「学生の頃。」(詩)

SHRスレスレに教室に入れば異世界。

空気が足りなくて。

ふわふわとした気分でいた。

何度時を重ねても。

他人との関係は後悔ばかりだ。

好きな授業は国語と社会。

人の話が好きだった。

生きた物語が好きだった。

知らないままに重大な選択。

何度も時を重ねたから。

時には後悔のない選択が出来た。

嫌いな授業は数学と英語で。

塾に入ってみた。

それでも、好きになりたかった。

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「Eccentric.」(詩)

「Eccentric.」(詩)

「さぁ、どうだい?」

初めの台詞はそれで決めていた。

言いたいことは既に心の中。

 

しかしてネタが浮かばないのか?

そればっか考えてんのか?

詩という形にしていくたびに

自分が証明されていく。

書いてると自分に自身が持てる幸せ。

夢世界を巡るような。

好きなゲームの新作を夢にみてるみたいにさ。

現実はやっぱ思い通りになんないけど。

ひたすら言葉を重ねても。

君の求めてい

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「恋する夢に。」(詩)

眠るような甘い心地で。

優しく撫でるような声がする。

夢の中のファムファタール。

恋に恋した、いつかの記憶。

本当は色々怖いから。

ちやほやされたり、愛されたいとか。

思ってても、素直になれないから。

いつか、そんな日が

くればいいなって思ってて。

ふと、街中のカップルに憧れる。

その人の前では、

もっと自分は。

自分らしく、いれるのだろうか。

そんな人がいるなら。

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「Start!」

「Start!」

ひとつの物語が終わったのなら。

また、新たな物語が始まる合図。

状況は急転する。

極点に辿り着いたなら、

僕らはまた生まれ変われるはずだ。

人は絶えず変わる生き物で。

きっと、

そうじゃなきゃ生きていけれないんだ。

終幕を閉じたら、また。

一度眠ったなら、また。

朝日が僕らを照らすだろう。

間違いや罪も全部抱えて。

傷も、想い出も忘れられないような。

ボロボロの自分でも。

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「それでも。」(詩)

「それでも。」(詩)

心の中のトラウマが滲み出る。

顔を伏せる程の苦しみと、

後悔と、積み重なった業。

駆け巡って。 

慟哭が

響いた筈のミュート。

作られて、生きてきた自分に内包された想い。

「……僕にだって。」

やりきれない気持ちだ。

傷だらけの身体に夜明けを。

足掻いた先の朝を夢に見る。

前を向いたら、道はまだまだ続いてた。

体感では地球一周しても足りそうにないくらい。

落ち込んでる暇な

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「夢と逃避行。」(詩)

「夢と逃避行。」(詩)

心に溢れる言葉を

綴って、さらけ出す。

傷だらけの夢と恐怖。

じわじわと蝕む手前には神社。

誰かが自分の目の前に現れる。

その瞬間に焦燥を。

破滅へと導くファムファタール。

手を引いた夕日の海へと

沈んでいくイメージ。

思い出しては。

駅から見える景色

此処が始まりのスタートライン。

現実から逃げ出しても、

すぐに追い付かれてしまうのが。

どうしても痛くて、苦しいけれど

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「譲れないもの。」(詩)

「譲れないもの。」(詩)

譲れないな

この夢だけは。

恋を上回るのは夢だけだ。

楽しいことをして。

何かを愛して。

文字を連ねたなら。

フィクションが脳裏を包み込む。

トラウマと後悔。

切り刻んだ脳で突っ走る。

譲れないな

幸せを邪魔するならば。

きっと、乗り越えてみせる。

生きて鮮やかに笑うなら勝者だ。

満ち足りた心に貪欲を。

幸せと絶望を編み込まれた自分。

間違いだらけでも、

生きている

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「愛して。」(詩)

「愛して。」(詩)

大切な人がいた。

大切な場所があった。

そこには大切な想いがあった。

大切な人がいる。

大切な場所がある。

そこには、やっぱり大切な想いがある。

失いたくはないけど。

守りたいけれど。

時には、自分の力なんて関係なく

手からすり抜けて、失うことがある。

時の流れが、別れを呼ぶ。

きっと、自分は弱いから。

身体が枯れる程、泣いてしまうだろう。

でも。

それは終わりじゃない

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「過ぎ去った過去へ。」(詩)

「過ぎ去った過去へ。」(詩)

過ぎ去った過去は

もういない。

取り返すことも出来ない程遠く。

新たな人生へと進んでいく。

失ったものは多くても

得たものも多かっただろうから。

多分、一生忘れない傷。

弱い自分に深く刺さって。

治らないだろうけど。

それでも。

青空の下

これからも生きていく。

空には羽が舞い

雲は相変わらず風に流れていく。

これが正しかったかなんて知らない。

今が正しいのかなんて分

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「いつかの日まで。」(詩)

「いつかの日まで。」(詩)

白い空が覆う夢の中で。

あちらこちらで

声がする。

大きな校内

人気のない階段を上れば。

広い屋上が

校舎を繋いでいる。

空を見上げれば

白い光が眩しくて。

空だけに

確かな色を。

「誰かの日常が

ある日突然、消えるかもしれない。」

起こりえる事だと知っていても。

普段は

きっと、目を背けてる。

大切な誰かといる時の

心安らぐ、瞬間が。

自分を認めて貰える

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