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「Start!」

ひとつの物語が終わったのなら。


また、新たな物語が始まる合図。


状況は急転する。


極点に辿り着いたなら、

僕らはまた生まれ変われるはずだ。


人は絶えず変わる生き物で。


きっと、

そうじゃなきゃ生きていけれないんだ。


終幕を閉じたら、また。


一度眠ったなら、また。


朝日が僕らを照らすだろう。


間違いや罪も全部抱えて。


傷も、想い出も忘れられないような。


ボロボロの自分でも。


それでも、進んでいく。


心は跳ねる。


揺れる。


飛んでいく。


進まなきゃ、未来は見えないから。


自転車を漕いで、大空に包まれた駅。


切符を買って、電車に乗れば。


青空の向こうまで行ける筈だ。


「……ねぇ。私達も、そうだったかな?」


振り替えったら、過去から声がした。


目の前に向き合ったら、白い鳥が世界を包んでた。


「……うん。きっと。」


別ればかりの過去にさよならを。


鮮やかで、多分苦しい未来にあいさつして。


自分はきっと、これからも進むだろう。


「Start!」


自分を奮い立たせるように。


気持ちを隠さず、笑顔でいれるように。


スマホを開いて、そう打ち込んだ。

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