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「過ぎ去った過去へ。」(詩)

過ぎ去った過去は

もういない。


取り返すことも出来ない程遠く。


新たな人生へと進んでいく。


失ったものは多くても

得たものも多かっただろうから。


多分、一生忘れない傷。


弱い自分に深く刺さって。


治らないだろうけど。


それでも。


青空の下

これからも生きていく。


空には羽が舞い

雲は相変わらず風に流れていく。


これが正しかったかなんて知らない。


今が正しいのかなんて分からない。


それでも。


自分の人生だ。


自由と幸せを掴んで。


太陽みたいに笑えるように。


向き合った傷を、

欺けるように鮮やかに。


生きてやる。


過ぎ去った過去は

もういない。


あの言葉の真実を

知ることはもうないけれど。


どういう関係を望んでいたのかは

もう、知らなくてもいいんだ。


恋をするような夕方の公園を

横切った痛みは。


時が和らげて。


(……大丈夫、必ず進める。)


言い聞かせるように。


ずっと、太陽みたいに笑えるように。


向き合う傷を、

欺けるように鮮やかに。


これからも、生きてみせる。

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