マガジンのカバー画像

229
noteに投稿した詩をまとめました。 (pixivでは、過去作や詩集等も投稿されてます。よければそちらもよろしくです!→https://www.pixiv.net/users/6…
運営しているクリエイター

2023年1月の記事一覧

「知って。」(詩)

「知って。」(詩)

雪が降り、夕焼けが照らした町で。

これまでと

これからを思い出す。

往来する人々を見つめる。

契約期間と

愛の深さ。

たくさんの暖かさをもらって。

たくさんの嬉しさを知って。

息の仕方を教わった。

孤独が生きる方法を。

ほんの少しでも、勇気を出す方法を。

そして、

「好き」を貫く心を。

間違っていてもいいんだ。

正解なんてないんだ。

集う鳥が、

寄せ合って寒さを抑え

もっとみる
「save point.」(詩)

「save point.」(詩)

多くの時間をここで過ごして。

多くの想い出をここに感じて。

音、脳内地図、苦いらしさ。

全部、全部覚えてる。

想い出は宝石のように輝いて。

縫い合わせた傷痕。

助け合って、

笑いあった記憶。

色んな人にあったけれど。

運命は

何処に転がっていくやら。

遊んでてビー玉が

どっかに消えて。

大切は確かに失った。

セーブポイントは移っていく。

変わんないものなんてないよ。

もっとみる
「静謐の旅。」(詩)

「静謐の旅。」(詩)

心の中のぐちゃぐちゃ

混沌。

思考の中、静謐に。

浸ってはまた、

落ち着き払って。

一日が終わり、意識を落とす。

その先で夢を見る。

求めるものは、あったりなかったりで。

暗闇の先を行けば、

そこには明晰の端末が眠っている。

その端末は、全てを知っている。

全てを見透かしている鏡だ。

文字列と映像が地図を示す。

今いる空間を把握する。

感情を見透かす鏡。

反射した感情

もっとみる
「re·overdose.」(詩)

「re·overdose.」(詩)

幻覚の中、私は動けない。

遠くを見つめるごとに視界が霞む。

思考が奪われ、

体に空気が滲んでいく。

とおくで。

アイスみたいな香りがした。

冷たくてあまい

そんなかんじ。

焼き菓子みたいな香りがした。

あたたかくてふわふわ

そんなかんじ。

掻き鳴らす自分。

理想の中の自分は

綺麗で。

腕になんか傷はない。

心になんか傷はない。

絆創膏になんか頼らなくても。

包帯な

もっとみる
「心を埋めて。」(詩)

「心を埋めて。」(詩)

旅の始まりはいつも。

好奇心か何かを求めて。

ひたすらに歩いている。

浸る空は綺麗で。

逸る心は命の灯火。

幸せを目指す。

最期を目指す。

鮮やかに笑うために

心を捧げよう。

赴くまま

多くを失い、

多くの人を傷つけた。

その分だけ、

幸せに生きることを誓った。

切り取った写真の飛行機雲。

雲に隠れた最果ては、

きっと見ることはないだろう。

ガラクタをデタラメに積

もっとみる
「戸惑いと痛みと夢。」(詩)

「戸惑いと痛みと夢。」(詩)

言葉がまとまらない。

仕方ないことでも

心は痛む。

息をついては

フラストレーション。

思い通りにはいかないんだ。

楽しいだけは、

一人だけ。 

ハイリスクな人間関係。

ハイリターンな人間関係。

誰かと関わることはつまり、

痛みを覚悟する行為だ。

それを何故か強制されることに

ひたすら戸惑う中で。

状況は目まぐるしく変化する。

見知らぬうちに

隣人は弱っていく。

もっとみる
「human.」(詩)

「human.」(詩)

きっと。

人間なんてこんなもんで。

きっと。

自分なんてこんなんで。

思い込みと事実が混ざる。

心が光彩を放つ。

見惑う光は

自分か他人か。

他人と自分は

案外似ている。

個人差ってものはあるが、

苦しみがある。

嬉しさがある。

悲しみも楽しさもある。

もっとなんかある。

感情がないのは

きっと寂しい。

残るものは

何もない気がするんだ。

覗く人の一面。

もっとみる
「成長」(詩)

「成長」(詩)

目の奥が焼けるように。

痛みの雫が溢れるように。

苦しさを抱き抱え

愛してたいつの日かを覗く。

今も昔も

きっと苦しい。

今は笑えてる

昔は笑えなかった

昔は笑えてた

今は笑えなくなった

過去を生きる

未来を生きる

終わりのない文章にピリオドを。

人生が本となる。

厚みと苦しさと

幸せと鮮やかさを詰める。

(……他人には、どう見える?)

揺らぐ心。

タナトスが微

もっとみる
「だって、生きてていいだろうが。」(詩)

「だって、生きてていいだろうが。」(詩)

鮮やかに感じた思考。

犯した罪の数々。

悪いと思うが、思うまいが。

結論は変わらない。

間違っていたと思っても、

間違ってないと信じても。

生きるしかなくて生きる。

生きたいから生きる。

「罪人だって、生きてていいだろうが。」

悔いを改めて前を向くなら。

犯した罪の分、

言い訳でも他人を助けようとするなら。

きっと間違っていても

誰かに感謝される日が来る。

自分か他人か

もっとみる
「虹色の海へ。」(詩)

「虹色の海へ。」(詩)

虹色の欠片

バラバラな想いを拾い集めて。

砕けた光が

自身の心臓を作る。

夜に目が覚めて

不意に考えている感情は。

爽やかな涼しさとか

夜空に見えた欠片だとかで。

それを見るたびに

心が踊る。

小さなセカイ

離れて見る街で息をして。

水面に揺れる

海の心臓の鼓動。

失ったものを取り戻すように

読みかけの本のページをめくる。

栞の先の言葉。

「虹色の海」「コロンブス

もっとみる
「ドレスアップ·ナイフ!」(詩)

「ドレスアップ·ナイフ!」(詩)

着飾った心の痛み。

精神崩壊に追い詰められた

誰かにとっては、

どう足掻いても僕は滑稽だ。

目の前の他人を傷付ける魔法。

呟いた言葉のナイフで

知らない人を刺して蔑む。

周りの人への態度。

自分と相手の違いなんて分からない。

他の人がダメで、

僕が許されるだけの意味が分からない。

「……飽きるまで、僕を刺せよ。」

心の深く、ひび割れた傷に痛みが走る。

他人の目の前を遮った

もっとみる
「寂しさを越えて。」(詩)

「寂しさを越えて。」(詩)

終わりはいつも突然に。 

1日、また1日。

僕らは古くなる。

後ろめたさは加速する。

悩み、悩んで。

本当に信じれるのは自分だけなのに

自分一人だけはちっぽけだ。

だから、疑いながらでも

僕らは他人を信じなければいけない。

仲良くなって、幸せを噛み締めるたびに。

終わりが来るのが、

やっぱり苦しくて。

(……こんな日常が、続けばいいのに。)

言葉が出ない。

木簡に描かれ

もっとみる