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「虹色の海へ。」(詩)

虹色の欠片

バラバラな想いを拾い集めて。


砕けた光が

自身の心臓を作る。


夜に目が覚めて

不意に考えている感情は。


爽やかな涼しさとか

夜空に見えた欠片だとかで。


それを見るたびに

心が踊る。


小さなセカイ

離れて見る街で息をして。


水面に揺れる

海の心臓の鼓動。


失ったものを取り戻すように

読みかけの本のページをめくる。


栞の先の言葉。


「虹色の海」「コロンブスの卵」


無限の可能性と

始まりを作る難しさ。


文字が踊っている。


空想の中

自分を構成する喜怒哀楽。


鮮やかに笑い

知っていた人へ感情を吐き出す。 


悟られないようにひっそり想い

願うこの先の全て。


あの海の先には何があって。


この空の先には何があるんだろう?


空の自由と鮮やかさ。


海の深さと深淵に触れて。


浮かぶ言葉の中で

夢を見る。


安らぐ心音のその先で。


……ただ、海の中にある心臓を聞いていた。

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