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noteに投稿した詩をまとめました。 (pixivでは、過去作や詩集等も投稿されてます。よければそちらもよろしくです!→https://www.pixiv.net/users/6…
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2022年12月の記事一覧

「一杯の時間を。」(詩)

「一杯の時間を。」(詩)

辺りに音が響いている。

それぞれの思いを抱いて。

魂をのせて。

互いの心情が顕になっていく。

願いをこめて

滲んだ全て。

閉ざされたフィールドは

鮮やかだ。

少しずつ飲み干す

一杯の時間の中で。

何を選んで。

どんな心情がそこにあって。

どの心情を拾い上げて。

まだ、全部はわからないけど。

自らの行動を

省みては。

これからのセカイを

僕は生きていく。

貴方と私

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「旅の始まり。」(詩)

「旅の始まり。」(詩)

別れ道

手を降ってさよーなら!

終わりが見えた

Cパートを越えて。

泣きそうになる寂しさを堪えて。

新たに向かうは新天地。

出会いもあれば別れもある。

足の赴くまま、身を委ね。

鮮やかな青空を仰ぐ。

見るもの全てが、輝いて。

広大なセカイ

旅の未来へと進む。

歩いて、自転車に乗って。

走って、電車に乗って。

木陰の風に揺られ、船に揺られ。

風に乗って、空の果てまで飛ん

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「伝えたい言葉がある。」(詩)

「伝えたい言葉がある。」(詩)

僕が見た景色

君の見た景色

まったく違うことも

ぴったり同じことも

愛おしかったことも

ただ辛かったことも

春の桜が散る様も

果てのない夏空も

紅葉の散る秋も

点々と降る冬も

想い出の中に書き残していて

忘れたことも覚えてることも

どんな景色も、多分大切だ。

全部が全部

宝物じゃないけど。

好き嫌いだって

激しかったけど。

小さな炎を消さないように

僕らは頑張っ

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「傷だらけの逢瀬。」(詩)

「傷だらけの逢瀬。」(詩)

わかりたい。

心は止まらない。

想う度に苦しくなるのは。

足だけは止まってしまうのは。

きっと傷があるから。

きっと生きているから。

生きたい

死にたい

二分されては、皆繰り返している。

楽しいこと。 

痛いこと。

モルヒネじゃ和らぐだけだ。

包帯じゃ傷を塞ぐだけの延命だ。

根本を覆したい

心に青いバラを生ける。

水面に揺れる自分に

物憂げな表情を見る。

白い息を

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「現実と真実。」(詩)

「現実と真実。」(詩)

心の底

考えていること

いっぱいで

精神は

遠く、遠く

取り残されていく

悪いのは自分

悪いのは他人

感情が傾いていく

本当のとこなんて知らないが。

このセカイは

多分創られたゲームだ。

事実が小説に勝るのはきっと。

作家の先に、カミサマがいるから。

意味ありげな現実の描写に踊らされながら。

そんな、

届かない夢を見る僕に

君はぴしゃりと言い切った。

「俺はゲー

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「0.8の世界で。」(詩)

「0.8の世界で。」(詩)

言葉を紡いで、繋げたくて。

けれど怖くて、境界線を引く。

筆界の空に身を墜とす。

叩きつけられた僕は、

恐怖と反抗心を身に付けた。

0.2から0.8へ。

見えるセカイを切り替える。

人類が作った幻想が見える。

逃げ出すように走る。

興味を持つ先へ

走る。

心臓を高鳴らせた始まりは

いつも「未知」からだ。

怯えをワクワクで上書きして。

果てもない。

飽くなきスタート。

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「取扱注意と説明書。」(詩)

「取扱注意と説明書。」(詩)

抱えるもの

心と傷と後は全部忘れた。

止まらない言葉

慕う想いが溢れて。

自分の中の衝動

収まることを知らない。

傷付けて、傷つけられて。

繊細な心に嫌気が差した。

色んな人の面倒を見ては擦り減るばかりで。

自分の事を後回しにする。

ダメだと分かっていても止まらないんだ。

歪な状態。

目の前の人は何を思う?

愛してほしいと願うばかりだ。

大木に寄り添って

目を瞑る。

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「players.」(詩)

「players.」(詩)

繕ったプログラム、

物語の始まりはいつも。

一つ空間を区切ったような

ジングルからで。

リスポーン地点はベットの中。

今までのレポート

振り替える日々だ。

闇を切り裂く

目を開いて、また始まる。

目を擦って立ち上がる。

命を燃やして、身体を動かす。

名前も知らない

この物語。

気だるげでも、命を懸けていても。

生きるものに

明日を見出だしている。

戦った先のラストス

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「夢の価値を。」(詩)

「夢の価値を。」(詩)

それは黄金のような。

価値のわからない透明のような。

空想なふわふわ

はっきりとはしない。

でも、多分

何よりも尊ぶべきこと。

いつかの日に芽生えた一輪の花が開く。

「信じる限り、何処までも行ける。」

目の前の一瞬全てを全霊で貫く限り、

いつかは希望に変わる。

どん底の暗闇から

一歩這い出すことも。

いつか、実を結ぶ希望にも恐れず。

どれだけ険しい道のりだって、

越えて

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「いつか、変わる日まで。」(詩)

「いつか、変わる日まで。」(詩)

夕焼けの下、辿り着いた頂上にて。

街を見つめた僕は、

一体何を見ていたのだろう。

空の先?景色?

時が過ぎて、感覚も景色も移り変わる。

工事中

封鎖された道。

空き地

今は家が建ってる。

移り変わらない景色なんてない。

変わらない人なんていない。

いつかの気持ちと行動の過去と

いつかは終わることだけが確かだ。

心を落ち着けて

確かに息を吸って。

傷や苦しみを乗り越えた

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「lyric.」(詩)

「lyric.」(詩)

遅めのアラームで目覚めた、

酷くねぼすけな朝に。

静かでささやかな幸せを。

きっと眠っても、

起きても変わらない。

幸福にうとうと、目を瞑った。

浅い眠りは明晰夢となって。

謳うセカイは空想的だ。

一人都会の夜を歩くような感覚で。

空を飛んで、画面が開く。

形作るのは望んだ状況。

叶えたい心が逸る。

願いはゆらゆらと形を変えて。

いずれその形は、確固たるものになる。

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「自分の弱さ。」(詩)

「自分の弱さ。」(詩)

がむしゃらに走った戦いの中で、

根っこの弱さに気付いたあの日。

僕の無力さにうちひしがれては、

それでも生きていくことを学んだ。

光より、ただひたすらに速く走った。

求めることで。

心も身体も傷付くこと。

(……覚悟していた筈だったんだ。)

肝心な所で攻められない。

何らかの「力」は

必死でつかんだつもりだったのに。

実力だけじゃないのだろう。  

……それは、きっと心根か

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