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「lyric.」(詩)

遅めのアラームで目覚めた、

酷くねぼすけな朝に。


静かでささやかな幸せを。


きっと眠っても、

起きても変わらない。


幸福にうとうと、目を瞑った。


浅い眠りは明晰夢となって。


謳うセカイは空想的だ。


一人都会の夜を歩くような感覚で。


空を飛んで、画面が開く。


形作るのは望んだ状況。


叶えたい心が逸る。


願いはゆらゆらと形を変えて。

いずれその形は、確固たるものになる。


空気感と恋した雰囲気。


眠りから醒めても、忘れない。


秘密の共有。

特別な感情。


心が火傷しそうな程に焦がれる。


眠れない夜、言葉の羅列を詠う。


落ち着きたくて珈琲を飲む僕に。


いつかの言葉が、

かき混ぜるように胸に刺さった。


「貴方の名前を、教えて欲しいな。」


……溶けない砂糖が、妙に甘ったるい。


お互いの

名前と秘密。


知っていけばいくほどに、多分。


過ごしてきた、日々の中で。


……確かに、

募ってく「何か」があったんだ。


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