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「傷だらけの逢瀬。」(詩)

わかりたい。


心は止まらない。


想う度に苦しくなるのは。


足だけは止まってしまうのは。


きっと傷があるから。


きっと生きているから。


生きたい

死にたい

二分されては、皆繰り返している。


楽しいこと。 


痛いこと。


モルヒネじゃ和らぐだけだ。


包帯じゃ傷を塞ぐだけの延命だ。


根本を覆したい


心に青いバラを生ける。


水面に揺れる自分に

物憂げな表情を見る。


白い息を吐く。


思想の自由。


生きるのも

死ぬのも

誰かが否定できる筈がない。


水の中で踊る

氷のような意志を噛み砕くのは。


暗い口の中で溶けていくのは。


滲みだしていく、心。


何かの反応

何かのフラグ。


踏み越えた先で泣いている。


罪の塊に口づけて

告げる言葉は甘い真実。


「私も、俺も悪者だから。」


……だから、いつか。


きっと私達は、

自分を受け入れられる筈だ。


わかりあえる筈だ……

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