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「自分の弱さ。」(詩)

がむしゃらに走った戦いの中で、

根っこの弱さに気付いたあの日。


僕の無力さにうちひしがれては、

それでも生きていくことを学んだ。


光より、ただひたすらに速く走った。


求めることで。


心も身体も傷付くこと。


(……覚悟していた筈だったんだ。)


肝心な所で攻められない。


何らかの「力」は

必死でつかんだつもりだったのに。


実力だけじゃないのだろう。  


……それは、きっと心根から「弱者」だから。


強者を崩すことばかり信条にしていて。


自分が「強者」になることなんて

微塵も考えちゃいなかった。


ずっと、気付けなかった。


映し身のような儚い弱さに照らされたから。


本当の僕が、透けて見えたんだ。


「ナメられる」なんて考えたこともなかった。


端から他人を求めようとしなかった。


一人を楽しみながら、

楽をしようとしていた。


大切な所で冷静じゃなかった。


声が出なかった。


他人を見ようとしなかった。


知ることで傷付きたくなんてなかった。


……ただ、自分だけをひたすら守っていた。


「……見られていたって、知ったことか。」


自分を貫けなきゃ、僕は生きられない。


有象無象に埋没したくなかった。


こんなに弱いのに、

何故か「特別」になろうとしていた


自分の弱さ。

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