私には、小さい頃からよくモノを拾ってくる癖があった。 私がまだ保育園に通っていた頃、遠足に行っては形のいい石をよく持って帰り、部屋の前に飾っていた。 友達と遊んで…
役 少女 1人 人形 1人 天の声 少女が担当する 暗転 天の声 いつの頃からなのか、私が生まれた時には既に親はいなかった。ものごころがついた時には私は独りだった。 …
朝起きて 目が覚めるまで、ベッドの上でケータイ弄(いじ) って 仕事に行って 働いて 夕方、帰って来て シャワーを浴びて カーペットの上で、すやすやと寝て 起きて、ご飯…
僕は自分が嫌いだ 思ったことをちゃんと相手に伝えない 嫌われたくないからと自分の言葉を飲み込んで 今日も僕は周りの意見に流される 否定されるのが怖いとか これで喧嘩…
※壮年(そうねん)…20歳頃〜60歳頃と幅広く定義されていることもあるが、ここでは25〜44歳頃の人を指す。 ここに夢を叶えようとする青年がいた。 そこに夢を叶えた壮年が…
自分が話した事に対して みんな私に同意する みんな私の意見に賛成する 自分の意見を言う人が誰一人としていない。 全員が全員、誰かに操られている糸人形。 そんな事を…
起 僕には運命の赤い糸が見える。 あれは物心ついた時ぐらいだろうか。お母さんと近くにある山の上まで散歩しに行った時の事だ。 山の上には鳥居が建てられていて、その…
閑話休題
鏡よ、鏡。 作詞 月伽 鳴 ある時僕は鏡を見た。 写っていたのは子供の頃の僕だった。 線画の記憶が鮮やかな絵の具で…
パソコンを開くと見ない日はない ネットに蔓延る(はびこる) 深い闇 妬み(ねたみ) か嫉み(そねみ)か興味か乗りか。 寄って集って(たかって) 一人の人間に吐き散らす 匿名…
明日世界が終わるとしたら 作詞 月伽 鳴 〝明日世界が終わるとしたら あなたは何をして過ごしますか?…
目の前には大きな時計台。 後ろにはレンガ造りの大きな駅。 耳をすませば子供たちのはしゃぐ声。 噴水から流れる水は、暖かな日差しでかすかに虹が見える。 そんな絵に描い…
何処にでもある庭のよくある花壇 そこに、とある一輪の花が咲いていた。 その花は、他に咲いているどの花よりも美しく 見ている者全てを圧倒した 風が吹けば身体を揺らし…
私はプロのミュージシャンになりたかった。 あの光輝く憧れの舞台で あのドームを埋め尽くす程の大勢の観客の中で 視線も熱気も歓声も ライブをしたその日の夜は あの月や…
ここは雲の遥か上。 そこではと或る神が人間界を見下ろしていた。 ここ最近、神は “人間” について考えていた。 人間は 鳥 のように空を飛ぶ事が出来ない。 かと…
全身 白い服と黒い服を着ている2人 白 女の人 黒 男の人 ✄-------------------------------------------‐✄ ♪〜陽気な音楽が流れる〜♪ 明転 黒「あぁ~、美味か…
月伽 鳴
2024年4月17日 18:35
私には、小さい頃からよくモノを拾ってくる癖があった。私がまだ保育園に通っていた頃、遠足に行っては形のいい石をよく持って帰り、部屋の前に飾っていた。友達と遊んでいる時、「これは伝説の剣だ!」と言って冒険を繰り広げた時なんかは必ず家に持ち帰って来ては玄関に封印した。今思えば、伝説の剣なのに大量生産されているんだなーとアホらしく思えるが、伝説は一つじゃないという事だろう。学生時代は特に
2024年4月17日 18:18
役少女 1人人形 1人天の声 少女が担当する暗転天の声いつの頃からなのか、私が生まれた時には既に親はいなかった。ものごころがついた時には私は独りだった。外の世界に出ても誰もいない。孤独な世界。あるものと言えば一つだけの机と椅子。そして本棚に置かれている少しだけの図鑑と絵本。明転 舞台の真ん中のみ照明を当てるそして、部屋の隅に置かれている一つの人形だけだった。目を閉じ
2024年4月17日 17:46
朝起きて目が覚めるまで、ベッドの上でケータイ弄(いじ) って仕事に行って働いて夕方、帰って来てシャワーを浴びてカーペットの上で、すやすやと寝て起きて、ご飯を作ってそれ食べてお菓子も食べてアニメ観てそこらにゴミが転がってでも、そんなことは気にしてなくて...だんだん眠くなってきて電気を消して夢を見て――。朝起きて目が覚めるまで、ベッドの上でケータイ弄って仕事に行
2024年4月17日 17:44
僕は自分が嫌いだ思ったことをちゃんと相手に伝えない嫌われたくないからと自分の言葉を飲み込んで今日も僕は周りの意見に流される否定されるのが怖いとかこれで喧嘩になりそうだとかまた、独りになるのが辛いとかそんな不安が僕の身体の表面を纏わりついて離れない周りの人からは「お前って結構いい奴だよな」って「あなたって本当に優しいね」ってそんな、何気ない一言が自分の胸に突き刺さる
2024年4月17日 17:06
※壮年(そうねん)…20歳頃〜60歳頃と幅広く定義されていることもあるが、ここでは25〜44歳頃の人を指す。ここに夢を叶えようとする青年がいた。そこに夢を叶えた壮年がいた。壮年は言った。「やめておいた方がいい。 お前が思っているような場所じゃない。 生半可な気持ちならやめておけ。」青年は怒った。「俺は本気なんだ。人に夢を見せているあんたがどうしてそんなことを言えるんだ。今の
2023年5月21日 23:47
自分が話した事に対してみんな私に同意するみんな私の意見に賛成する自分の意見を言う人が誰一人としていない。全員が全員、誰かに操られている糸人形。そんな事を思っていたら、いつしか周りの人間が皆んな同じ顔に見えていた。私はあなたの意見を聞きたい。私の意見に反対なら、私の意見と違うのなら、自分はそうは思わないと自分の言葉を伝えて欲しい。全員が全員肯定なんてある筈がない。心の中
2022年10月18日 19:26
起僕には運命の赤い糸が見える。あれは物心ついた時ぐらいだろうか。お母さんと近くにある山の上まで散歩しに行った時の事だ。山の上には鳥居が建てられていて、その奥に進むと小さな神社とちょっとした遊具が置いてあった。鳥居の目の前まで来ると早く遊具で遊びたくて一目散に走りだした。見えるようになったのはその時からだ。何もない所で何かに躓(つまず)いて転んでしまって僕は大声で泣いた。「大丈夫?
2022年10月17日 22:48
2022年6月30日 23:43
鏡よ、鏡。 作詞 月伽 鳴ある時僕は鏡を見た。写っていたのは子供の頃の僕だった。線画の記憶が鮮やかな絵の具で塗られていくあの頃の僕は子供ながらに このままずっと続くと思っていた。鏡よ、鏡。教えておくれ。ちゃんと前に歩けているか?季節が移り変わるように 見ている景色も変わっていった
2022年5月25日 18:10
パソコンを開くと見ない日はないネットに蔓延る(はびこる) 深い闇妬み(ねたみ) か嫉み(そねみ)か興味か乗りか。寄って集って(たかって) 一人の人間に吐き散らす 匿名だから?バレないから?みんなやってるから?バレなければ人を傷つけてもいいの?何でそんなことを正気で書けるの? 後ろ指を指すこんな世界に嫌気が差して私はおもむろにBack spaceキーを1回叩いた。さっきまで
2022年5月15日 21:24
明日世界が終わるとしたら 作詞 月伽 鳴〝明日世界が終わるとしたら あなたは何をして過ごしますか?〟 戻る事の出来ない時間 素直に言葉を伝えられていますか? 二人で歩いた帰り道 子供の頃に交わした冗談話 君は いつも決まって最後は 「後悔ないように生きるんだ」って
2022年5月14日 17:24
目の前には大きな時計台。後ろにはレンガ造りの大きな駅。耳をすませば子供たちのはしゃぐ声。噴水から流れる水は、暖かな日差しでかすかに虹が見える。そんな絵に描いたような駅前の広場。私は木漏れ日が気持ちいい青色のベンチに腰を掛けて、ある人を待っている。ここの広場は私の様に待ち合わせ場所に使う人が多い。渋谷のハチ公前よりはすぐに見つけられるからだろう。あそこに比べて人は少ないし目印になるものが
2021年12月7日 22:45
何処にでもある庭のよくある花壇そこに、とある一輪の花が咲いていた。その花は、他に咲いているどの花よりも美しく見ている者全てを圧倒した 風が吹けば身体を揺らし蝶が共に躍りだす蜜が溜まれば蜂が集まりその甘い味に酔いしれた 俺がこの世界の中心だ 自分がこの世の神輿であると日毎夜毎悦に浸る ある日そこに一つの花が植えられたその花は他のどの花よりも気高く優雅に咲き誇り見ている者全
2021年12月6日 12:38
私はプロのミュージシャンになりたかった。あの光輝く憧れの舞台であのドームを埋め尽くす程の大勢の観客の中で視線も熱気も歓声もライブをしたその日の夜はあの月や、あの星の明かりさえも全部、全部、私が独り占め。そんな誰もが1度は描く夢を抱いて今は暗く冷たい路の上で私は今日も歌を歌うでも、いつも観客は集まらい。みんな素通りで私の歌なんか聞いてはくれない。こんな筈じゃない!私
2021年12月5日 10:21
ここは雲の遥か上。 そこではと或る神が人間界を見下ろしていた。 ここ最近、神は “人間” について考えていた。 人間は 鳥 のように空を飛ぶ事が出来ない。 かと言って獣 のように速く走ることも出来ない。 だから代わりに 人間には “知恵” という考える力を授けた。 これによってものを作り、空を飛ぶことも速く走ることも出来るようになった。だが、人間はこの力を悪用し、
2021年12月4日 10:33
全身 白い服と黒い服を着ている2人 白 女の人黒 男の人✄-------------------------------------------‐✄♪〜陽気な音楽が流れる〜♪明転黒「あぁ~、美味かったな〜ここ! なぁ、また来ようぜこの店。」白「うん、行く行くー!」黒「あっ。そうだ。 今度はたかしの奴も誘おうぜ!」白「えぇ!?それはいいよ~//