「ナゾトキラボ」をやってみた感想
youtube のおススメにあがってきた下記のナゾトキラボを1題やってみた。
動画と解答ページリンク
感想:一見さんはまず解けない構成ですわ
なるほど、このナゾトキラボが素晴らしいことは疑いない。しかし、良問と呼ぶのにはどこか非常に微妙な点において欠けるところがあるのではないかと……そう思った。これ以外にもいくつか作者の別の謎解きを解こうとしてみたけれども、文字通り何もできなかった。
その理由は主に3つある。1つ、謎解きに入るまでに提供される情報量・例が少ない(必要最小限である)こと。1つ、ミスリードに凝りすぎていること。1つ、何の断りもなく作者が独自に定めた複雑なルールや法則性が使われていることがあり、それを看破しなければならないことだ。解図できるはずがない。ギブアップしてから見る後出しじゃんけんのような解説に対しては、「何やねんそれ……」と死んで間もない魚の顔になることは約束されている。
まるで作者は「これくらい言わなくても分かるでしょ?それを含めてのひらめきを要する謎解きですよ」と言っているかのようだ。初見の解図者の立場からすれば「いや、逆にこれ何をしたらいいの?」とちんぷんかんぷんで、ただ時間を空費するだけだった。これならばいっそのこと、やるべきことを把握してから謎が解けずにうんうん唸っている方がよっぽど面白かった。
謎が解けないことや、解説を聞いても全然スッキリしないことは百歩譲るとしよう。しかしながら、「何が謎なのか?」を把握させる構成になっていないのは問題と思う。そうなると、作者並のセンスを最初から有しているほどレベルの高い解図者にしか解くことができない。足切りを食らった自分は、しぶしぶ作者の作風や設定レベルに慣れるために他の謎解き動画を見るところからスタートせざるを得なかった。再生数稼ぎを目的として、この方法を用いているとすれば上手い手法だ。
このような謎解きの出し方を不親切だと捉えるのか、それとも謎解きをより難化させて良しと捉えるのかで評価は大きく分かれるだろう。初見の自分の感想としては、残念ながら悪意を感じるほどに不親切な謎解きだった。謎の内容が素晴らしいだけにその見せ方がとてももったいないように思う。