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2021年7月の記事一覧
【将棋】渡辺名人による贅沢なAIを活用した研究方法の解説
youtube ではプロ・アマ問わず将棋の解説や実戦動画を投稿している。しかしながら、多くのそれはアマ有段者・高段者向けに偏っていて、棋力ピラミッド上位の極少数の需要を満たすだけに留まる。投稿者の説明をかみ砕き、理解するにはどうしてもある程度の棋力が必要になるから仕方がない面もあるだろう。個人的な印象を言えば、この現状は将棋の初心者・初級者に対して排他的・閉鎖的であって、これから入門しようとしてい
もっとみる【将棋】将棋AIは何手先まで読めるのか単純計算をしてみた
藤井王位ー豊島竜王の王位戦第三局が始まったのでAIネタを書こう。ABEMA の将棋中継で使用されているAIがどこまで深く読んでいるのか勝手に推測してみることにする。多いときでは100億~1000億ほどの手を読んでいるのを目にしたことがあるので上限を1000億手にして考えてみよう。
今回は候補手数を2~5種にそれぞれ固定してその組合せ数を単純計算する。例えば、候補手数を2種とした場合の組合せ数は、
【将棋】順位戦B級1組4回戦▲藤井二冠ー▽久保九段戦、振り飛車の不満。
振り飛車は飛車に何手も手数をかけているほど余裕があるのか?
7月6日に行われた順位戦B級1組4回戦▲藤井二冠ー▽久保九段は藤井二冠の流れるような指しまわしと駒余り無しの実戦詰将棋(29手詰)によって幕を下ろした。個人的には、振り飛車党の希望である久保九段がどのように藤井二冠を翻弄するのか?に注目していた。
久保九段が選んだ作戦は角交換四間飛車だった。飛車だけの動きを示せば、▽4二飛~▽2二飛~▽
【将棋】「星の王子さま」っぽく見えた藤井棋聖の応答
棋聖防衛を果たした際、藤井棋聖の質疑応答が「星の王子さま」と同様の本質を表す言葉だなと思えた。記者は記録や段位など数字に対する興味がさほどないことの理由を問うた。藤井棋聖は「結果ばかりを求めてしまうと、得られなかった時のモチベーション維持が困難になると思うから」と答えた。
大して将棋に興味のない記者や一般人からすれば、分かりやすい指標、つまり数字や記録で言われた方が直感的に理解しやすいのだろう。
【将棋】藤井棋聖、タイトル初防衛を果たし最年少九段昇段のアンタッチャブルレコードを打ち立てる
【祝】藤井棋聖、防衛&九段昇段(最年少記録付き)
藤井棋聖が渡辺名人に3連勝して棋聖のタイトルを防衛し、王位・棋聖の二冠を堅持した。そしてまた、タイトル初防衛と九段昇段の最年少記録を塗り替えた。特に、九段昇段に至っては渡辺名人の持っていた記録を2年半以上も縮める18歳11ヶ月となり、棋界に史上初の10代九段棋士が誕生した。”九段”の称号に変わるのは、羽生九段のように何十年も先のことになるのだろうか