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論語とともに見る社会

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とらまる×論語普及会 論語普及会会員のとらまるが論語にふれた記事と、普及会の記事をまとめて収録しています。
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#自己理解

現代的論語4 孝行とは

現代的論語4 孝行とは

親孝行をし、きょうだいの言うことをよく聞き、年上や上司の人に逆らうものではない…
簡単に言えばそんな感じです。

孔子が生きていた頃の時代なので、
「兄や姉に従順に」というフレーズは
今の時代で考えると表現の仕方がきついものや
そぐわないものも中にはありますが、
”きょうだいを大事にせよ”という意味で受け取れば良いのではないかと思います。

「親やきょうだいを大事にして、
孝行することを忘れないよ

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現代的論語3 人からの評価のためにではなく自分のために努力する

現代的論語3 人からの評価のためにではなく自分のために努力する

学んだり、働いたり、得意なことを頑張ったり…
誰しもエネルギーを注げる何かを持っているはずです。
趣味でも、特技でも、SNSで発信することでも。

それらを頑張る目的は、自分を高めたい、成長したい、得意分野を極めたいなど、自己を磨こうという思いが根っこにあるはず。

あくまで自分磨き。
自分の成長のため。

人に自慢するために、人から褒められるために頑張るものではないはず。

確かに人間には承認欲

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現代的論語1 学びを通して得る喜び

現代的論語1 学びを通して得る喜び

私は論語を学んでいる者です。
論語との出会いは、約3年ほど前。
開業する際に、昔からお世話になっている税理士さんから「経営者になるなら論語を学べ」と言われたことがきっかけでした。

当時は論語についてはさっぱりで、
『どんな勉強なんですか?』と尋ねたところ、
「孔子だ」と一言。

何のことか結局よく分からないまま、税理士さんが参加する論語の勉強会に一緒に参加しました。

そこにおられた方々は、人生

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温厲威恭...「おだやかでいて厳しく、おごそかであっても猛々しいところはなく...」

温厲威恭...「おだやかでいて厳しく、おごそかであっても猛々しいところはなく...」

子、温(おん)にして厲(はげ)し。威にして猛(たけ)からず。恭にして安し。
(述而第七、仮名論語九七頁)
先師は、おだやかでいて厳しく、おごそかであっても猛々しいところはなく、うやうやしくて、しかも安らかな方であった。

待ち遠しい春の到来である。
何となく嬉しくなる。目をつむる。
雪が解け水温(ぬる)み、流氷は去る。
大地の黒、草木の緑とオホーツクの青が蘇る。
幼い頃のそんな春が一番嬉しかった

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共に論語を学ぶ…論語普及会とは

共に論語を学ぶ…論語普及会とは

論語普及会は、安岡正篤先生の高弟である伊與田覺学監が、東洋古典の淵源である論語の普及によって日本人の道義の昂揚を図ろうと、家毎に論語を備え、家族が和やかに素読を楽しむことを目指し、昭和六十二年に設立されました。
爾来三十年、村下好伴前会長を先達に、全国各地の寺子屋・論語教室の方々と共に普及活動を行っております。

論語は、人生の折々にそっと背中をおしてくれる言葉の宝庫です。
『仮名論語』は、伊與田

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意思は強く、苦難にへこたれず、飾らず、余計なことを言わず。

意思は強く、苦難にへこたれず、飾らず、余計なことを言わず。

論語から広まった四字熟語の一つであり、私の好きな言葉の一つです。

“剛毅”とは意志がしっかりしていて物事に屈しないこと。
困難で大変な状況でも、文句も言わずに頑張る人を示します。

“木訥”とは飾り気がなく、余計なおしゃべりやお世辞を言わず、
何事も黙々とやり通す人を示します。
そういったちょっと無骨で、でもまっすぐな人の方が人間味があり、将来成果を出すと語られています。

「剛毅木訥」という四

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