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哲学・道徳(倫理)

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#哲学

そこに教養がある

そこに教養がある

はじめに突然ですが、「教養がある」とはどのようなことを指すと思いますか?おそらく、共通して出てくるのは物知りであることということだと思います。教養のある人は物知りですが、残念ながら、物知りでも教養のない人はいます。では、教養があるとはどのようなことなのでしょうか?おそらくですが、物知りなうえに古典や芸術や芸能に詳しい人だと思います。芸能と言っても、芸能人のゴシップネタではなく、クラシックバレエや能

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道徳論

道徳論

安部首相が退陣の意向を表しました。首相ともなれば、明確な答えのない問いに日々答えなければならないのですから、それはもう大変だったと推察します。まして、潰瘍性大腸炎と言う持病を抱えていたのですから。まずは、お疲れさまと申し上げたい。

みなさんは、現代に生きる人を救うためなら、まだ選挙権のない子供たちが納税者になった時に過度の負担を強いられても構わないと考えますか? つまり、目的は手段を正当化できる

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大陸合理論・近代哲学スタート!

大陸合理論・近代哲学スタート!

今回は、ヨーロッパ大陸側で起こった合理論。デカルト(仏)、スピノザ(蘭)、ライプニッツ(独)を中心に、紹介していきます。

イングランドの経験論では真理を探究する方法として、帰納法という、個々の事例から一般法則へ導く論法を使いました。
これに対して、大陸の合理論は「演繹法」。真理の探究推論の方法として、前提となる命題を置き、経験に頼らず理論的な展開によって一定の結論を得ようとする論法を使いました。

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経験論と合理論の融合:カント

経験論と合理論の融合:カント



イマヌエル・カント(ドイツ:1724年ー1804年)の哲学は画期的なんですけど、難しい。私もまだ理解が追い付いていない。

ですので、今回は定義されている言葉をひとつひとつ、わかりやすく説明していき、最終的にはどういうことを言いたいのかを紹介いたします。題目にある通り、今まで紹介してきました「イングランド経験論」と「ヨーロッパ大陸合理論」を融合させた理論を展開していきます。
どうやって、融合し

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