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記事一覧

アイドルと私の反射【MAPA 紫凰ゆすら生誕祭2024】

先日、アイドルグループ MAPAの紫凰ゆすら生誕祭ライブ2daysを観てきて泣きそうになった。てか泣いていたかもしれない。我慢して押し殺したことまでは憶えている。正確には…

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16時間前
6

言葉の漂流先【10月】

つぶやくほどでもないけど言語化はしておきたくなった気持ちを少なからず不特定多数の人間が見るであろう緊張感を維持したまま放流したくなった下書き供養的な記事です。 …

ふぬけ
5日前
4

シリーズ最高傑作だと思った理由 『ベイビーわるきゅーれナイスデイズ』感想

※ネタバレ含む 面白かったです!! 過去のシリーズ1と2で物足りなく感じていた部分が補完されていて最高でした。 1も2も面白いとは思ったんですけど個人的には大ハマり…

ふぬけ
9日前
21

言葉の漂流先【9月】

つぶやくほどでもないけど言語化はしておきたくなった気持ちを少なからず不特定多数の人間が見るであろう緊張感を維持したまま放流したくなったので書きました。下書き供養…

ふぬけ
1か月前
8

再生と成長。恋と憧憬。映画『ぼくのお日さま』感想

まばゆいほど繊細で純潔な物語。 いい映画だった。それ以上の言葉は不要なぐらいに。 お日さまの光、ドビュッシーの『月の光』、映像美としての光。 タクヤとさくらの存…

ふぬけ
1か月前
23

「わからない」を引きずりながら生きてみようと思った 『ナミビアの砂漠』感想

公開初日レイトショーにて鑑賞。 鑑賞後すぐにXに投稿した内容に加筆修正し、感想をまとめた。パンフレットやインタビュー記事はまだ未着手のため、作り手が訴求したかっ…

ふぬけ
1か月前
31

"詩羽"が生まれるまで/フォトエッセイ『POEM』感想

詩羽『POEM』 読了 今月初めて詩羽ちゃんのライブを観た。 水曜日のカンパネラではなく、詩羽のソロ名義だ。 新宿LOFTでのワンマンと、タワレコでのインストアライブの…

ふぬけ
1か月前
8

【※ネタバレあり】映画『ラストマイル』感想/無自覚な欲望が生む絶望。誰もが爆弾になりえるとして

※ネタバレを含みます!!! 公開日初日、レイトショーで観てきました。 どんなに気になる作品でもこれまでわざわざ平日の仕事終わり、疲れの溜まった身体を引きずってま…

ふぬけ
1か月前
58

MAPAという最高のアイドルによる最強のライブを観た日

MAPAワンマンライブ 「TOKYO SUMMER SHOOOOOOTER 2024」 渋谷WWW 本当に心から素晴らしいライブでした。 Xにもつぶやいていた感想を肉付け補足し、まとめました。あとか…

ふぬけ
2か月前
7

"誰が、いつ、そうしない"と断言できる?"不気味な怪作『Chime』感想

怖いしヤバいと今話題の黒沢清監督の映画『Chime』を観た。 恐怖とはつまり、前触れのなさ、理屈のなさ、予測のつかなさ、全容も説明もないまま想像を強いる無神経さでは…

ふぬけ
2か月前
7

でか美祭2024 全出演者感想

でか美祭2024を観に行きました。 昨年初めて参戦し、素晴らしいエンタメとの出会いがあり、今年も絶対に行きたいと思っていた自分にとっていわば唯一の"夏フェス"です。
…

ふぬけ
2か月前
5

魔性の魅力を放つ傑作!Netflixシリーズ『地面師たち』全話感想

筆者の視聴前の予備知識について いやあ、すこぶる面白かった!!! 前評判以上。期待や想像よりずっと良かった。 エピソード1~7の全7話構成だったが、視聴し始めると…

ふぬけ
2か月前
73

Netflix実写版『幽遊白書』を見た感想

・アクションシーン 総じて素晴らしい。役者、スタント、アクション監督、映像班含め技術スタッフ、関係者全員の妥協なき熱意が伝わる。まじでどうやってこんな画になんの…

ふぬけ
10か月前
24

眉村ちあき×斧出拓也 ツーマンライブ 下北沢の夜に再び音楽は交わる

かの有名な伝説的ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』の最終話、カラーギャング同士の抗争が街全体を巻き込み、サンシャイン60のビルが見下ろす西口公園の広場で、黄色をチ…

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1年前
22

孤独な既読、気の毒な未読

分かろうとするのも愛。分かったふりをしないのも愛。傷の舐め合いを略して作ったキズナでも誰にも奪わせはしない。他愛もない時間があるから特別は特別な時間として屹立す…

ふぬけ
1年前
7

出川哲朗が泣いた日 すべての表現者と応援するファンに捧げたい言葉

出川哲朗はすごい。 8/17の25:00〜27:00でオンエアされた出川哲朗のオールナイトニッポン。 普段はナインティナインの2人が務めるこのラジオ枠。一日だけ代わりを担当し…

ふぬけ
1年前
32
アイドルと私の反射【MAPA 紫凰ゆすら生誕祭2024】

アイドルと私の反射【MAPA 紫凰ゆすら生誕祭2024】

先日、アイドルグループ MAPAの紫凰ゆすら生誕祭ライブ2daysを観てきて泣きそうになった。てか泣いていたかもしれない。我慢して押し殺したことまでは憶えている。正確には自分でもわからない。

MAPA(マッパ)は大森靖子がプロデュースする現在6人組のアイドルグループ。メンバーのひとりである紫凰ゆすら(しおう ゆすら)は【感受性豊かなオタクに優しい声のデカい文芸ギャル】という、およそ一言では言い表

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言葉の漂流先【10月】

言葉の漂流先【10月】

つぶやくほどでもないけど言語化はしておきたくなった気持ちを少なからず不特定多数の人間が見るであろう緊張感を維持したまま放流したくなった下書き供養的な記事です。

※Xでポストしたのも含まれていますが備忘録として残しておきたいやつとかです。

自分の理解力や読解力が欠けていることは疑わず棚に上げ対象を文脈無視で短絡的に非難する連中はあまりに多い

クロちゃんが出演するトークイベントに行った。急遽開催

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シリーズ最高傑作だと思った理由 『ベイビーわるきゅーれナイスデイズ』感想

シリーズ最高傑作だと思った理由 『ベイビーわるきゅーれナイスデイズ』感想

※ネタバレ含む

面白かったです!!

過去のシリーズ1と2で物足りなく感じていた部分が補完されていて最高でした。

1も2も面白いとは思ったんですけど個人的には大ハマりまではしなかったんですよ。

それはなぜか。
理由は2点。

1つ目。
ベビわるのファンってちさまひの関係性や生活感、軽妙なやり取りが好きな人が多いじゃないですかおそらく。けど自分の場合はその点そこまで響かなくて。"こういうの好き

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言葉の漂流先【9月】

言葉の漂流先【9月】

つぶやくほどでもないけど言語化はしておきたくなった気持ちを少なからず不特定多数の人間が見るであろう緊張感を維持したまま放流したくなったので書きました。下書き供養的なやつです。
※個人の感想です

・常識では考えられない無断転載寛容番組、ラヴィット

・菅田将暉じゃない奴が菅田将暉みたいな雰囲気で歩いていた

・やってないことをやったと言われるのと、きちんとやったことをきちんとやってないことにされる

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再生と成長。恋と憧憬。映画『ぼくのお日さま』感想

再生と成長。恋と憧憬。映画『ぼくのお日さま』感想

まばゆいほど繊細で純潔な物語。

いい映画だった。それ以上の言葉は不要なぐらいに。

お日さまの光、ドビュッシーの『月の光』、映像美としての光。
タクヤとさくらの存在は荒川にとって希望の光。

この映画はそんなふうに光が象徴となっている。映像的な美しさと少年少女の心の美しさ、雪景色という舞台設定など、複数の美しさが折り重なって色んな意味で光度の高い美しさを備えていた。

再生と成長の話でもあると感

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「わからない」を引きずりながら生きてみようと思った 『ナミビアの砂漠』感想

「わからない」を引きずりながら生きてみようと思った 『ナミビアの砂漠』感想

公開初日レイトショーにて鑑賞。

鑑賞後すぐにXに投稿した内容に加筆修正し、感想をまとめた。パンフレットやインタビュー記事はまだ未着手のため、作り手が訴求したかったテーマの本質とは解釈がずれている可能性は大いにあるが、素直に感じ取ったものを載せたい。

新宿シネマカリテは満席で、素敵な空間に仕上がっていた。

受け取った印象は、主人公カナから滲み出る「退屈と苛立ち」だった。

カナはとにかく退屈そ

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"詩羽"が生まれるまで/フォトエッセイ『POEM』感想

"詩羽"が生まれるまで/フォトエッセイ『POEM』感想

詩羽『POEM』 読了

今月初めて詩羽ちゃんのライブを観た。

水曜日のカンパネラではなく、詩羽のソロ名義だ。

新宿LOFTでのワンマンと、タワレコでのインストアライブの両方を見ることができた。それはそれは心揺さぶられるライブだった。

あの日からずっと気になっていたことがある。

ヒシヒシと伝わってくる彼女の芯の強さ、媚びない雰囲気、うわっつらの嘘を拒み、欺瞞に抗う姿勢、軸のブレない反骨精神

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【※ネタバレあり】映画『ラストマイル』感想/無自覚な欲望が生む絶望。誰もが爆弾になりえるとして

【※ネタバレあり】映画『ラストマイル』感想/無自覚な欲望が生む絶望。誰もが爆弾になりえるとして

※ネタバレを含みます!!!

公開日初日、レイトショーで観てきました。

どんなに気になる作品でもこれまでわざわざ平日の仕事終わり、疲れの溜まった身体を引きずってまで公開初日かつレイトショーを選んで観たことはなかった。それほど先んじて観たいという気持ちが強かった。

事前に誰の感想も目にしたくなかったので、Xでは【ラストマイル】をミュートワードに設定していた。ネタバレを避けるためだけでなく、先入観

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MAPAという最高のアイドルによる最強のライブを観た日

MAPAという最高のアイドルによる最強のライブを観た日

MAPAワンマンライブ
「TOKYO SUMMER SHOOOOOOTER 2024」
渋谷WWW

本当に心から素晴らしいライブでした。

Xにもつぶやいていた感想を肉付け補足し、まとめました。あとから思い出して、文章に残したくなったこともいっぱいありました。

基本的にはMAPAオタク向けの、またメンバーや関係者に向けた感謝を伝えるような内容なので、勝手な備忘録ぐらいのつもりで読んでもらえると

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"誰が、いつ、そうしない"と断言できる?"不気味な怪作『Chime』感想

"誰が、いつ、そうしない"と断言できる?"不気味な怪作『Chime』感想

怖いしヤバいと今話題の黒沢清監督の映画『Chime』を観た。

恐怖とはつまり、前触れのなさ、理屈のなさ、予測のつかなさ、全容も説明もないまま想像を強いる無神経さではないか。

不気味な音響、没入する上映時間わずか45分のカメラワーク。

"誰が、いつ、そうしない"と断定できる?

得体の知れない何かに信頼や希望を見出し命を預かり合って奇跡的に成立してたに過ぎない日常、それがいかに過信で脆いのかを

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でか美祭2024 全出演者感想

でか美祭2024 全出演者感想

でか美祭2024を観に行きました。

昨年初めて参戦し、素晴らしいエンタメとの出会いがあり、今年も絶対に行きたいと思っていた自分にとっていわば唯一の"夏フェス"です。

記念すべき5回目。

場所は今年も渋谷Spotify O-EAST。ライブハウス入り口には『キョコロヒー』はじめ、でか美ちゃんがいかに業界で横断的な活躍をしているかを物語るお花たち。のぼりも立派に並んでいた。


このnoteでは

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魔性の魅力を放つ傑作!Netflixシリーズ『地面師たち』全話感想

魔性の魅力を放つ傑作!Netflixシリーズ『地面師たち』全話感想

筆者の視聴前の予備知識について

いやあ、すこぶる面白かった!!!

前評判以上。期待や想像よりずっと良かった。

エピソード1~7の全7話構成だったが、視聴し始めると止まらなくなった。

Xに投稿した内容も含め肉付けして、1話ずつの感想をまとめてみた。

以下、ネタバレ回避したい人は読まないことを推奨します。
#1  綾野剛と豊川悦司の妖しい調和

すぐに心を鷲掴みにされる。冒頭からNetfli

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Netflix実写版『幽遊白書』を見た感想

Netflix実写版『幽遊白書』を見た感想

・アクションシーン
総じて素晴らしい。役者、スタント、アクション監督、映像班含め技術スタッフ、関係者全員の妥協なき熱意が伝わる。まじでどうやってこんな画になんのってレベルのクオリティ。アクションの成功がすなわちこの作品に対する評価に直結することを確信した力の入れよう。
特に街のなかでの戦闘シーンはその場のありものや環境を駆使して見ていて楽しかった。
幽助vs剛鬼は見応え抜群。

・技
主要メンバー

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眉村ちあき×斧出拓也 ツーマンライブ 下北沢の夜に再び音楽は交わる

眉村ちあき×斧出拓也 ツーマンライブ 下北沢の夜に再び音楽は交わる

かの有名な伝説的ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』の最終話、カラーギャング同士の抗争が街全体を巻き込み、サンシャイン60のビルが見下ろす西口公園の広場で、黄色をチームカラーとしたGボーイズと、黒を象徴としたブラックエンジェルスが激突した。

仲間が殺され、血が流れ続ける抗争の末路に、互いのチームのトップがサシで喧嘩をして決着付けるという展開。

立ち会い人を頼まれながらも遅れて駆けつけた主人公の真

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孤独な既読、気の毒な未読

孤独な既読、気の毒な未読

分かろうとするのも愛。分かったふりをしないのも愛。傷の舐め合いを略して作ったキズナでも誰にも奪わせはしない。他愛もない時間があるから特別は特別な時間として屹立する。偏愛なあのひとの偏愛対象になりたい。笑かすなよ。手垢が付きまくった月並みな自意識あるうちはまだまだ途方もない距離。けれど距離があるからこそ美しく感じるものが無数にある。夕陽も満月も星も滝も打ち上げ花火も水平線も地平線も。あの場所に辿り着

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出川哲朗が泣いた日 すべての表現者と応援するファンに捧げたい言葉

出川哲朗が泣いた日 すべての表現者と応援するファンに捧げたい言葉

出川哲朗はすごい。

8/17の25:00〜27:00でオンエアされた出川哲朗のオールナイトニッポン。

普段はナインティナインの2人が務めるこのラジオ枠。一日だけ代わりを担当したのはナイナイとの関係性は言うまでもない出川さんだった。

還暦を迎える出川さんが横浜で「男・出川哲朗 還暦祭り」を開催することは、今年2月のオールナイトニッポン55時間スペシャル内のウッチャンナンチャンのANN(コンビと

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