孤独な既読、気の毒な未読
分かろうとするのも愛。分かったふりをしないのも愛。傷の舐め合いを略して作ったキズナでも誰にも奪わせはしない。他愛もない時間があるから特別は特別な時間として屹立する。偏愛なあのひとの偏愛対象になりたい。笑かすなよ。手垢が付きまくった月並みな自意識あるうちはまだまだ途方もない距離。けれど距離があるからこそ美しく感じるものが無数にある。夕陽も満月も星も滝も打ち上げ花火も水平線も地平線も。あの場所に辿り着きたいと誓う殊勝な決意、あのひとの心に重なりたいと願う健気な憧れ。未練は試練。遠