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有川
2024年7月30日 07:57
「緑のにおい」私たちはなぜ緑のにおいを緑のにおいだと知っている記憶は思考と言うならば懐かしさとは何だろう君が居たことが当たり前の心細さとは何だろう教わらずとも頭を垂れる尊さとはなんだろう窓を開けると 夏の風もうすぐ8月のきらめき鼻をかすめる 緑のにおい
2024年7月29日 17:55
「熱と香」時をとめる 針と糸重きを知らぬ 静と動頬をかすむ 熱と香(こう)風に数う 三と四と夏に揺れる 賛と美と辿り着けない焦燥とそれを忘れる一瞬と眠れぬほどの勝敗を越え得た場所に微笑みをいくつの夜を信じてはその手に握る輝きを #五輪 #オリンピック
2024年7月28日 23:58
「smoke」言葉の成すこと限りあるただ解りたい 得たい高揚私を隠せ 藍のジャケット君を見せて 宵の賭け事不束な鼓動 騒ぐ星の夜ふたつの灯籠 落とす影の様また遡る 読めぬ愛想そこはかとなく 募る焦燥あくまで静かにすすむ程目立ちたがるこの脆い感情
2024年7月28日 02:32
「カゲロウと子リス」反射して子リスこそこそ鳴いた謳歌して子リス丸太を飛んだ集まって子リス背を並べた仲良しの子リスまた輪になった8月は暑くまた木に潜る陽炎のゆらめき眺めて笑う
2024年7月28日 01:59
「loop」道標をわざと失くすような思考にメスを入れるような破壊の快感はもうやめだ作り物に気づくように探し物を忘れるように手品のトランプをめくるように単純を悟っては数秒後には星屑の中にいる私は参るほど遅い歩みで深夜2時までループに浸る #私譚 #日記 #深夜のつぶやき
2024年7月28日 01:37
ただ一の透の地にただ湧き起こり 生まれつく意味や名を剥ぎ取ればただ一に戻るのみ早々に 違いなく足元に 枯れえたる明日さえ 怖くなる闇雲に 叫びたる雪融けは 遠くなる信ずれば 咲き誇るこの水は とめどなく運命を 奏でたる
2024年7月25日 23:04
「再会」君にも 君にも出逢う前の私に戻る此処が心地良いんだ何も知らず 背中の上木漏れ日が解ける初めて見る色 眺めてた君にも 君にも 出逢う前の私に戻る此処が心地良いんだ電話の音 悲しげな顔庭の金木犀それが遣る瀬ないから今日にも 明日にも鼓動さえもこの手に戻る音が絶え間ないからまたきっと逢える出逢い直せるあの夏が確かだから
2024年7月25日 18:01
「true true true」思い出したんだあなたにおぶわれていたことあなたの隙間でテレビを見たこと米の研ぎ音 三味線の音長い長い数え唄愛をすでに知っていたこと幼い場所true true true西の空が晴れならばしだいにここも晴れること幼い場所true true trueそこにいればよかったそこに戻ればよかったんだ思い出したんだ愛を知っていたことを忘
2024年7月24日 18:52
「畝」坂の上の夜の階段で何も考えるなって笑ったじゃないその時僕はようやく行き詰まり思考の濁流を抜けて狭い路地を抜けてあの松の木も越えて夕暮れの空の先の計り知れない大きな何かにただただ身を任せた休もう息詰まりそうな畝の夜をまた堂々と 時に細々と歩き出すまで
2024年7月24日 18:49
「夕闇と三十(みそ)」夕闇と三十、時々僕は生の階段の 妙な薄暗さよ気味が悪いってこういう事?坂の上の数雨(かずうな)はただ僕に 鮮明に強い灯りを見せて声の限り笑った水を得たさかなの様だ君が悪い 僕が悪い知らない話
2024年7月24日 18:21
「抹茶のice」 #言葉あそび 夏がきた 、窓から抹茶色、ハイカラその緑、high color懐かしい、愛なら申し分ない、他意ではこの熱を、引いては伝えたい、ここから
2024年7月24日 17:27
「夜汽車」甘い、甘い、荒野草続け、続け、広野草長い、長い、混じり気のない思いは千を成してビロウドに固くたゆたうあの懐かしい香りは夜汽車のもの決して間違うことのない君のもの僕はただひたすらその線を辿って遥か先の何も見えない道を行くのだ
2024年7月24日 17:12
「紺と日常」靴を揃えるすこし躓く落としきれないメイク面倒くさいからさってそのまま寝てしまえ壊せ前夜交わる夏の香りどうしようもない静けさと寂しい尾瀬の香り落ちた蛍光灯激しい紺の香り帰りが遅いそれも懐かし君の香り明日になれ明日になれ僕の日常
2024年5月29日 00:41
「自愛賛歌」プラマイのない 優劣のない エネルギーがあるだけ自分を愛しても誰にもバレないそれなら愛したほうがいい外側の彼らによって君の価値は変わらないそれなら愛したほうがいいシティポップに憧れて君は筆をとる午後 四角い画面に快楽を求めたあの人の承認欲求がほら懐かしい